トヨタ、タイで自動車サブスクリプションサービス「キント」を提供 外国人も利用可

kinto one

(引用元:Kinto One 公式サイト)

タイのトヨタは、日本ではすでに提供している新車定額サービス「キント」を、タイでも開始しました。

このサービスは、新車を月額11,630バーツからの定額で貸し出すというもので、この料金には、保険、メンテナンス、代車、24時間のロードサービス、税金といった、クルマの維持にかかるほぼすべての費用が含まれています。

タイの郊外に住んでいたり、家族がいて、車がほしいという方もいるでしょう。ですが、自分で車を購入し、保険や税金といった手続きをするのは、手間もかかりますし、タイ語力や知識も必要です。

このキントというサービスを利用すれば、そういった面倒な手続きを全てやってくれます。タイ人よりも、むしろタイ在住の外国人にとって利用価値の高いサービスだと思います。

公式サイトからいくつか例を見てみましょう。

Yaris ATIV MID : 月額11,630バーツ(4年契約)

公式ページにはヤリス、C-HR、VIOS、アルティス、カムリ、レクサスといった車種があります。ここでは例として一番安いヤリスを選んでみました。

このサービスで提供されるのは新車です。納車まで少し時間がかかりますが、色を選べます。

契約期間は36ヶ月と48ヶ月のどちらかを選びます。契約を途中で解除する場合は、残りの支払総額の40%を払えば良いそうです。

また、年間走行距離を1万5千km、2万5千km、4万kmから選びます。超過した場合は3バーツ/kmの支払いが必要です。

この記事を書いている2020年6月時点では、代車オプションが無料になっていますが、無料になるのは2020年末までで、以降は有料になるそうです。

この場合の料金は月額11,630バーツです。1級の保険、メンテナンス、代車、24時間のロードサービス、税金すべて込みの値段です。これ以外に必要な費用は、ガソリン代、洗車代、高速道路料金くらいじゃないでしょうか。

オンラインで申し込み、ディーラーを指定すれば、あとは受け取りに行くだけです。

Yaris ATIV (試乗車) : 月額10,840バーツ(1年契約)

このサービスは基本的には新車を使っているんですが、台数限定で元試乗車も提供されています。「状態の良い使用済み車」という但し書き付きで、色も指定できません。ただしメリットとしては、契約期間が3~12ヶ月と短くなっていて、料金も安めです。

この場合は契約期間12ヶ月、年間走行距離2万5千km、代車オプションが無料で、月額10,840バーツです。ただしこちらはディーラーを指定できず、バンコクのバンナーにあるトヨタ・ボディー・サービスに行かなければなりません。

自分で購入するのとどちらが得?

このサービスを使うのと、自分で自動車を購入し、保険に加入して税金を払い、ディーラーに持ち込んでメンテナンスして、4年後に売却するのとでは、出費にどのくらい差があるのでしょうか?
簡単に計算してみましょう。(金利は考えないものとします)

キントを使った場合

11,630バーツ/月 x 48ヶ月 = 558,240バーツの支出。

自分で購入した場合

新車購入費用 579,000バーツ
任意保険1級+強制保険 約16,000バーツ/年 x 4年間 = 64,000バーツ
税金 約2,500バーツ/年 x 4年間 = 10,000バーツ
修理・維持費用 約20,000バーツ/年 x 4年間 = 80,000バーツ
4年後に中古車を20万バーツで売却したと仮定すると、
計533,000バーツの支出。

自分で購入する方が支出は25,240バーツ安く済みますが、代車費用、登録・納税・保険の手間、自動車ローンの申請と利子などを考えたら、ほとんど差がないと言っても良いでしょう。

こういったサービスは割高だという思い込みがあったのですが、この差なら自分で買うのとほとんど変わりません。このキント、かなりお得だと思います。

申し込み方法

公式サイトからオンラインで申し込み可能です。外国人も申し込みできます。
外国人が申し込むために必要な書類は、国際免許証またはタイの免許証、パスポート、労働許可証、過去3ヶ月分の銀行通帳、最新の給与明細または給与証明書です。

最後に書き添えておきますと、筆者はトヨタ社とは利害関係はありません。むしろホンダ派で、愛車はホンダ・Jazzです(笑)
この記事は広告ではなく、第三者として書きました。