タイ・エアアジアが販売した国内線乗り放題パス、予約が勝手にキャンセルされる、再予約もできないとクレームの嵐

タイ・エアアジアは2020年6月に、タイ国内線が乗り放題になるパスを2,999バーツで販売しました。

いまタイでは、この乗り放題パスを購入した人から、予約が勝手にキャンセルされ、再予約もできない、返金してほしいといったクレームの嵐が起きています。

この問題については、タイ人YouTuberが下の動画で詳しく解説していますので、この動画から要点をまとめてみました。

==以下、動画の抄訳==

Hashtag: สรุป #AirAsiaบุฟเฟ่ต์ โกง?!, ยกเลิกไฟล์ทรัวๆจองใหม่ไม่ได้, ไฟล์ทปกติจองได้??

乗り放題パスの概要。

パスは2,999Bでタイ国内線を無制限で利用可。ただし空港税等、100B/便程度の支払いはあり。10万枚限定。搭乗期間は2020年7月20日~12月27日。

利用条件は以下の通り。

  • 「100%割引」という表示がある便のみ→当初は全便が対象だったが、後にかなり減る
  • 搭乗の21日前までに要予約
  • ノーショウ(未搭乗)3回でパスは失効する
  • 予約後の変更・キャンセルは不可

何回も乗る人には得に思えます。しかし、以下の問題が発生。

主な問題点は4つ。

  1. 欠航の問題。パスを使って予約した便を欠航したと連絡が来るが、ウェブサイトを見ると欠航したはずの便はある。同じ日の他の便を予約しようとしても、すでに当日の予約があると出て予約できない。どうやら取り消し処理がされていない模様。エアアジアに連絡を取って予約を取り消してもらう必要があるが、エアアジアは経費削減のためコールセンターを縮小しており、連絡を取るのが非常に難しい。AIのAVAとチャットしても話が通じない。チャットには最低2時間かかる。そうこうしているうちに21日前という予約期限が過ぎてしまう。
  2. 予約済み問題。予約をして、支払画面になると「お客様は予約済みの便があります」と表示が出て支払いができない。エアアジアの販売カウンターに行っても、通常のシステムと乗り放題は別々のシステムで対処できないと言われる。電子メールでエアアジア問い合わせる必要があるが、回答は遅く、返事がもらえるまでに2日~5日かかる。
  3. 減便の問題。乗り放題パスを販売開始した当初は、全ての便に「100%割引」の表示があったが、いまはかなり減っている。行先によっては対象の便が全然ない。金土日は全然ない。便が少ないのは、便ごとに割り当てられた乗り放題が満席になったためなのか? 以前は1日10便あったのが1日1便になるなど、減り方が半端ない。
  4. 往復を予約して片道をキャンセルされる問題。往復で予約して片道をキャンセルされる。例えば往路をキャンセルされたとき、復路に乗らないとノーショウ扱いになり、3回で乗り放題パスが失効する。

facebook ではこの問題について話し合うグループがある。そこで話し合っていると、乗り放題ではない普通のチケットを購入した人も、便をキャンセルされていることがわかってきた。エアアジアは経費削減のため、1日あたり10便→3便、5便→1便というように減便しているのではないか。

乗り放題パスを購入したけど、全く利用できなそうな人もいて、そういった人たちが返金を求めている。この乗り放題パスでは旅行の計画を立てるのが難しい。ホテル、レンタカー、ツアーを予約して、休暇も申請したのに、便が欠航になると全てが無駄になる。

タイ・エアアジアの社長?は、マレーシアの親会社が認めていないため、乗り放題パスのキャンセル・返金には応じられないとしている。

ネット民からは、エアアジアは破産寸前で、その前に資金を集めたのではないか?と疑う声も出ている。これに対してエアアジアは7月16日に声明を出し、コールセンターを設置してこの問題に対処するとしている。

==ここまで 動画の抄訳==

乗り放題パスを購入された方の参考になれば幸いです。