在外邦人におすすめの日本の携帯会社はコレだ

目次

概要

最近は、LINEなどでアプリでメッセージのやり取りや通話をすることが増え、以前よりも電話で話すことは少なくなりました。

しかしその一方で、メルカリ、PayPay、Yahoo!ショッピングといった日本のインターネットサービスを使うときや、銀行アプリのセキュリティ認証などで、SMS認証を求められることが増えています。

海外に住んでいると、日本の通信回線を維持するにはお金がかかりますので、日本の電話番号は持たず、日本のサービスの利用を諦めている方も多いのではないでしょうか?

ですが、最近の日本政府の圧力(笑)により、日本の通信会社の料金もかなり安くなりました。

単なるSMSの受信だけでしたら、日本通信の月額290円の契約だけで大丈夫です

また、楽天モバイルを使えば、月額1078円だけで、日本との通話、SMSの送受信ができます(Androidの場合。iPhoneの料金については後述)。どちらもこれ以上の追加料金はかかりません。

この記事では、在外邦人におすすめの日本の携帯会社と、その注意点について解説しています。

結論

SMSの受信だけ、または日本の電話番号を維持するだけなら、日本通信の月額290円プラン

日本との通話、SMSの送受信をしたいなら、楽天モバイルの月額1078円プラン

このどちらかになると思います。
以降で詳細について説明します

日本通信の月額290円プランを解説

日本通信公式:https://www.nihontsushin.com/

日本通信の月額290円プラン「合理的シンプル290プラン」は、月額290円と激安です。

日本にいるときは月1GBのデータ通信も使えますし、日本での通話料も30秒11円と格安です。

海外にいても、SMSの受信は無料ただし、電話の着信・発信と、SMSの送信には高額のローミング料金がかかりますので気をつけてください。SMSの受信専用として使うなら、月290円以上はかかりません。

また、日本の電話番号を維持したいときも、MNPで日本通信に加入すれば、やはり月290円で番号を維持できます。

契約後はウェブサイトからマイページに入り、海外ローミングオプションをオンにしてください。

SIMはeSIMと物理SIMを選べます。僕は物理SIMを使っていまして、日本の実家に届いたSIMを海外に転送してもらい、ウェブで開通手続きをして、海外でも問題なく使っています。

僕はeSIMを使ったことがないのですが、eSIMでしたら、わざわざSIMを転送しなくても良いと思います。

楽天モバイルの月額1078円プラン解説

楽天モバイル公式:https://network.mobile.rakuten.co.jp/

楽天モバイルは先日、1GBまでのプランを無料から1,078円に値上げすると発表しましたが、それでも在外邦人にとっては非常に役に立つ回線です。

一番のメリットは、Android で Rakuten Link アプリを使えば、海外にいても日本との通話(発信・着信)、日本とのSMSの送受信が、完全無料で使い放題ということです。

ただし、iPhoneの場合はちょっと挙動が違っていまして、一部でローミング料金がかかります。具体的に書くと、海外にいるときは、Rakuten Link アプリによる日本への発信は無料ですが、着信とSMSの送受信はiOSの標準アプリを使うため、ローミング料金がかかります。
iPhoneの挙動詳細:https://network.mobile.rakuten.co.jp/information/news/service/647/

ですので、海外で楽天モバイルを使うなら、iPhoneではなくAndroidがおすすめです。

SIMの種類は、物理SIMとeSIMから選択できます。公式に電話で確認したところ、物理SIMの場合は日本で開通手続きが必要とのことです。これをしないと、しばらくして使えなくなることがあるそうです。eSIMなら海外でも問題なく使えます。

それだとeSIM一択に思えますが、しかし、AndroidでeSIMに対応している機種は少ないんですよね。物理SIMかeSIMか、iPhoneかAndroidか、よく考えてみてください。僕は現在 iPhone + eSIM で発信のみを利用していますが、将来はAndroid + 物理SIM に変えようと思っています。

なお、楽天モバイルの支払いには、楽天期間限定ポイントも使えます。使い道に困る期間限定ポイントの使い道としても有用です。

今後期待できそうな他の通信会社

povo2.0

povo2.0公式:https://povo.jp/

基本料無料という魅力的な会社ですが、現在は海外ローミングに対応していないため、海外では使えません。

将来、海外ローミングに対応すれば、最安のサービスになる可能性があります。今後に期待です。

HISモバイル

HISモバイル公式:https://his-mobile.com/

HISモバイルも月額290円プランのサービスを開始しました。
中身は日本通信ですので、日本通信の代わりにこちらを使ってもいいと思います。

通信契約をするときの注意点

日本通信・楽天モバイルともに、本人は日本にいなくてもネットで申し込みが完結できます。

免許証等の身分証、クレジットカードが必要です。詳細は各通信会社のウェブサイトで確認してください。

ただし、身分証の住所で郵便を受け取ってくれる親族が必要です

コメント

  1. 通りすがり より:

    こんにちは

    今回の楽天0円サービス停止は急でしたね。私も乗り換え検討組ですが、ご紹介のような格安SIMはLINE ID検索やiWatch通信不可だったり、以外な落とし穴が多いので注意が必要です。

    でも以前に比べると格段に選択肢が増えて、海外移住者でも利用しやすくなったのは有難いものですな。

    • nisizawa より:

      そうですね、格安SIMでLINEの年齢認証に対応しているのは、mineo, IIJmio, AEON くらいで、楽天モバイルも日本通信も対応していませんね。

      iWatch 通信は初めて知りました。Apple Watch は使っているのですが、セルラーではなく GPS モデルでしたので。こちらも使う方は要確認ですね。

      どうもありがとうございます!

  2. なるちゃん より:

    私の場合は、一時帰国用のSIMカードを利用しています。(ジャパンSIMカード)
    Hanacellハナセルと言う会社です。時々、各サイトに掲載されています。
    初期登録料は、初年度だけ39ドル(約5700円)
    翌年から年間維持費は、たったの8ドル(約1200円)
    日本へ一時帰国して、主にSMS認証用と相手からの待ち受けに使っています。
    もちろん、受信は無料です。
    データは高額で、月に29ドル(約4200円)だから、このデータは使いません。
    代わりに、AISのSIM2FLYを使います。こちらの方が断然安いからです。
    普段は、050から始まるIP電話を利用しています。Smatalkと言う会社のIP電話です。
    サーバーが日本にあるため番号そのままでかけられる。国番号を付ける必要がない。
    タイから日本へ双方向で電話できます。通話料金は、世界中からかけても約30秒8円です。
    使った分だけです。維持費は無料です。留守番電話、転送機能、メール通知機能付きです。
    まとめ
    ・ 一時帰国用にジャパンSIMカード。主にSMS認証用 年間維持費約1200円。
    ・ 一時帰国時に、AISのSIM2FLY利用。10日間で約400バーツ。
    ・ 普段は、IP電話を利用。維持費なし。世界中からかけても30秒約8円。
    但し、現在新規契約は停止しています。
    以上です。

    • nisizawa より:

      なるちゃんさん、ご丁寧な情報提供をありがとうございます。

      僕も SmarTalk のアカウントは持っていまして、これもたまに使っているんですが、SMS認証ができなかったり、日本のいろいろなサービスで 050 の番号が登録できないことが増え、限界を感じて、いろいろ試してみたところです。

      ハナセルは使ったことがないのですが、日本国外にいてもSMSを受信できるんでしょうか?

      • なるちゃん より:

        日本国外からは、SMS受信できません。残念。涙。日本国内に限ります。
        もし、日本国外からできたら最高のSIMカードになりますね。

        • nisizawa より:

          ありがとうございます。
          ハナセルは日本国内の通話・SMS用ということですね。
          それですと、povo 2.0 も同じような料金と機能で使えるかもしれません。

  3. なるちゃん より:

    Provo 2.0は、基本無料になっていますが、180日間以上トッピング購入がない場合に
    契約が停止になることが注意書きされています。
    1番安いデータのトッピング24時間で1回330円のプランを180日間に1回購入しておけば
    停止されることはないと思います。年間維持費(年間2回のトッピングで660円)
    従って、ハナセルのジャパンSIMカード(年間維持費約1200円)よりもお得かもしれませんね。

    • nisizawa より:

      そうですね。ハナセルは初期費用がかかりますし、データを一瞬でも使ってしまうと、高額な請求がくるという罠が気になるところです。

  4. あーちゃん より:

    日本通信、楽天の場合、クレジットカードは海外発行の物でもOKでしょうか?
    銀行アプリなどでSMS認証が。。という話を聞くようになったので契約を考えています。

    • nisizawa より:

      僕の場合は日本のクレジットカードを使っているので、海外のクレカが使えるかどうかはわからないです。

      申し込みを検討されているということは、日本の住所や身分証をお持ちだと思いますので、これを機会にクレジットカードを作成されてもいいかもしれませんね。その際は家族が受け取れる方法で送付されることを事前に確認してください。

      または、とりあえず申し込んでもいいと思います。却下されたらそのときはまた考えるということで。却下されたからといって特に損はないでしょう。

      • あーちゃん より:

        返信ありがとうございます。

        とりあえず申し込んでみようと思います。
        それでだめなら仰る通り、帰国時に日本のクレカを作成しようと思います。
        審査に通るのかわからないですが。。
        おすすめのカード等ありますか?

        ただカードを作成したとしても数年後に更新されて、新しいカードはどのように受け取るんでしょう?それも「日本の住所」が存在する事が前提となりますか?

        例えば銀行口座を残すにしても、クレカや物理SIMを受け取るにも
        日本の住所が必要となり、多くの皆さんが御実家を登録しておられると思うのですが、
        いずれ親が亡くなって実家が無くなってしまった時、
        兄弟も親族も居ないような場合はどうするんでしょう?

        • nisizawa より:

          クレカは例えば docomo へ行って dカードを申し込んでもいいと思います。

          カードは住所確認を兼ねて郵送されますので、住所は絶対に必要です。
          免許証の更新にも住所は必要ですし…

          僕も将来はどうなるかわかりませんが、本当に誰もいなくなったら、クレカは諦めてデビットカードだけ使うか、住所用に安アパートを借りるかしかないでしょうね。

  5. とおりすがり2 より:

    POVO2,0は、23年の夏から、海外ローミングのトッピングが出来るようになりましたよ。
    つまり、日本でも、海外でも、普段は使わなければほぼ0円で番号を維持し、いざ必要になった時点でトッピングを選べば、日本でも海外でも好きな時に好きなだけ利用できるようになりました。

    私自身は、楽天モバイルの番号を維持しています。 月に1,070円基本料が掛かりますが、楽天リンクを利用した海外から日本の加入電話への通話無料、海外ほとんどの国で手続きなしで2GBまでのデータローミングを基本料金で使えるというのは、とても大きなメリットです。