タイで自動車の納税をする手順と費用【完全解説】

タイで自動車を所有している人は毎年行う必要がある、自動車税の納税手順をまとめてみました。

タイの自動車・バイクは、期限が有効な納税証を提示することを義務付けられています。

タイの納税証。これは2018年1月24日まで有効

タイの納税証。これは2018年1月24日まで有効

納税していない車を運転していて捕まると、最大2,000バーツの罰金を課されます。

納税は、期限切れの90日前から可能です。上の納税証ですと、2018年1月24日 – 90日 = 2017年10月26日から手続きができます。忘れないように、早めに手続きをしましょう。

目次

準備1 強制保険(通称 ポーローボー)

強制保険は、法律で加入が義務付けられていますので、自動車の持ち主は必ず加入しなければなりません。

保険料は、どこの会社でも同額です。

  • 普通乗用車:645.21バーツ
  • ピックアップトラック:967.28バーツ
  • ロットゥー(バン):1,182.35バーツ

ですが、もし自動車の任意保険に加入しているなら、同じ保険会社の強制保険に加入することをおすすめします。これは、事故に遭ったときに、同じ保険会社で任意保険・強制保険の両方に加入していれば、1回連絡するだけで済むからです。保険会社が別々ですと、自分で2回連絡する必要があるそうです。

僕も最初は別々の保険会社と契約していましたが、現在は両方ともウィリヤ社にしています。

また、通常は気にすることはないと思いますが、強制保険の加入期間(1年間)の周期と、自動車税の周期が、だいたい同じになるようにしてください。例えば納税が1月なら、強制保険も1月ごろに更新するようにします。これをずらすと少し面倒なことになりますのでご注意ください(経験済み)。

強制保険は、車検場、陸運局などに窓口があり、納税の直前に申し込むこともできますし、最近はオンラインの比較サイトもあります(下のサイトはタイ語のみ)。

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僕は知り合いの保険屋さんに LINE でお願いしてます。

準備2 車検(8年目以降)

タイの車検は、登録から7年目までは不要ですが、8年目から受ける必要があります。例えば2012年に登録された自動車は、2019年から車検が必要になります。

車検場は、青字に黄色い歯車のマークが目印です。車検場にもよりますが、通常は土日も営業しています。

必要な書類は、車検証のみ。

車検証明書の発行料金は、車両総重量 2,000kg までは 200B、それ以上は 300B です。

自動車税を納付

自動車税は、陸運局でも納付できますが、平日だけですので勤め人には不便です。

最近はスーパーマーケットやデパートに陸運局の出張所があることが多く、土日も空いているので便利です。

こちらのタイ語記事によると、次の場所でも自動車税の納付を受け付けています。

  • Big-C ラートプラオ、ラムイントラ、ラチャダーピセーク、バンパコーク、ペットカセーム、スカピバン3、オンヌット、ジェーンワタナ、サムローン、バーンボーン、スウィンタウォン、シーナカリン、バーンヤイ、バーンナーの13店舗:毎日9時~17時
  • セントラル・ラムイントラ:毎日10時~17時
  • セントラル・ジェーンワタナ 3階:土日のみ10時半~18時半
  • パラダイスパーク・シーナカリン:毎日10時~17時
  • セントラル・ワールド 7階、Zenの寝具売り場近く:毎日11時~18時
  • Zeer ランシット 地下1階:毎日11時~17時
  • フューチャーパーク・ランシット 3階:毎日10時~18時 →詳細記事

必要書類は以下の3つです。

  1. 強制保険の証書
  2. 車検証明書
  3. 車検証

自動車税の計算式は次のようになっています。

  • 600cc までは 0.5B/cc、1800cc までは 1.5B/cc、1800cc 以上は 4B/cc
  • 会社名義の場合は x2倍
  • 6年目は 10%引き、7年目は20%引き、、、、最高は10年目で50%引き

僕の今回の場合は、1,497cc の8年目でしたので、{600 x 0.5 + (1497-600) x 1.5} x 0.7 = 1,151.85バーツを納税しました

納税すると、納税証をもらえますので、車のフロントガラスに貼っておきます。また、強制保険の証書は車の中で保管しておきましょう。

任意保険

自動車の任意保険は、文字通り任意ですので、入っても入らなくてもいいのですが、個人的には入っておくことをおすすめします。

僕の車は年数が古くて1級の任意保険には加入できないため、2+級にしています。保険会社はウィリヤ社で、年間保険料は 8,800バーツです。

保険については、タイライフログさんの記事が詳しいので、そちらを参考にしてください。

自動車の維持費用

タイで自動車を所有する費用を計算してみましょう。

今回の車検では、強制保険料 645バーツ+車検費 200バーツ+自動車税 1,151バーツ=合計 1,996バーツを支払いました。

この他に、

  • 任意保険料:年間 8,800バーツ
  • メンテナンス費用:B-Quik という民間の整備工場を利用して年間 10,000バーツ程度。トヨタ・ホンダ等の正規ディーラーで整備すると2倍程度かかると思います
  • ガソリン代:年間 15,000km 走行して約 30,000バーツ
  • 駐車場代:住居によってタダだったり有料だったり

これらを合計すると年間 51,000バーツ、月平均で 4,200バーツといったところでしょうか。

皆様のご参考になれば幸いです。

コメント

  1. 閣下様 より:

    > これらを合計すると年間 51,000バーツ、月平均で 4,200バーツといったところでしょうか。

    そんなに安いですかねぇ?記録を手繰ったら、メンテだけで年10万Bとの記録が出てきました。去年は、ショックがぶっ壊れたので、その分の2万Bが余計に入っていますが、、、。

    任意保険料は別です。(1級で年2.5万Bかな)
    ガソリン代:年間 25,000km 走行なので、その分別に掛かりますし。(会社で払ってもらってますが)
    駐車場代:事務所の駐車場代は会社に持って貰います。

    メンテをしっかりすれば、それなりに車は走りますし。致し方なしかな。

    • nisizawa より:

      閣下様
      事実を書いているだけですので、、、あなたの車は年10万バーツ、私の車は年1万バーツ、それでいいじゃないですか。

  2. 閣下様 より:

    そりゃそうですね。それは、失礼しました。
    別に他意はないですが。

  3. 閣下様 より:

    あ、そうそう、質問ですが、10万kmも走ってると、足回りガタガタじゃないんですかねぇ??
    (まさか、前のオーナーが6万kmで交換してから売却してる訳じゃないでしょうから)
    余りにもメンテ費用が安いんで、どうしているのかな、と。

    • nisizawa より:

      そうですね。それなりにへたるので交換してます。ジャズのショックアプソーバーは去年交換しましたが、1本1550バーツでした。

  4. より:

    こんにちは、色々参考にさせて頂いており、有難う御座います。
    家のシティは2012製造で現在走行17万キロほどですが、特に故障もなく、ディーラーにて
    1万キロ毎の点検をしています。料金は点検項目、交換部品にもよりますが高くても7,000バーツくらいかな、タイヤは昨年パンクついでに他のタイヤもひび割れがあったので4本(ダンロップ)1万バーツほどだったと思います。(コックピットのお店にて交換)

    • nisizawa より:

      ㋩さん
      ホンダのディーラーは高いというイメージがありましたが、思ったより安いんですね。
      具体的なお値段を教えていただき、他の方にも参考になると思います。
      どうもありがとうございました。

  5. Dヤマ より:

    こんにちは。タイで中古車を購入しましたが、下記の注意事項に当て嵌まる失敗をしました。
    「強制保険の加入期間(1年間)の周期と、自動車税の周期が、だいたい同じになるようにしてください。」
    強制保険は2月期限、自動車税は5月期限。
    来年の準備のために書類を確認して今気がつきました。
    例えば、強制保険を15ヶ月間で契約することは可能ですか?
    もしよろしければ当時どのように解決や対応なされたのかを教えてください。

    • nisizawa より:

      だいぶ昔のことで記憶が曖昧ですが、たぶん強制保険を3ヶ月で契約して、周期をあわせたのだと思います。試してみてください。

      • Dヤマ より:

        ありがとうございます。
        90日前になったら強制保険3ヶ月契約のお願いをしてみようと思います。
        タイ語の会話力にかなり難がありますが、粘り強く丁寧に説明します。
        すぐにお返事いただきありがとうございました。