タイに来た方でしたら、路上で宝くじが売られているのを、一度はみたことがあるのではないでしょうか?
一等賞金は600万バーツ。日本円にすると約1,800万円ですので、日本の年末ジャンボ宝くじの1等賞金5億円に比べると少なく感じるかもしれません。しかし、タイでは新卒給与は1万5千バーツ程度、33年分の年収に相当する額です。人生の一発逆転を賭けて、タイの庶民が宝くじを買う気持ちもわかるような気がします。
宝くじの抽選日は、毎月1日・16日。タイの庶民にとっては恒例の大イベントです。この日に歓声が上がるのを聞いたことがある人もいるでしょう。もしこの記事を読んでいるあなたが、宝くじを1枚でも買って一緒に楽しめば、タイ人との距離が縮まることは間違いありません。
この記事では、タイの宝くじの買い方、当選金額、当選番号の確認方法、当選金の受け取り方法など、タイの宝くじの全てを解説してます。これを読んで、ぜひ一度、タイの宝くじを買ってみてはいかがでしょうか。
タイの宝くじの当選番号は こちらのページ から確認できます。
目次
タイの宝くじの見本
(出典:タイ宝くじ局)
上の写真のように、番号が印刷されたくじが売られています。右上に書いてある6桁の数字が宝くじの番号です。6桁の数字が1等の当選番号と一致すれば、1等賞金600万バーツがもらえます。
価格
定価は1枚 80バーツ。ただし、バンコク都内とその周辺では定価が守られているものの、地方では90バーツ程度で販売されているようです。また、同じ番号を5枚セットで売っていることもあり、その場合は手間が掛かる分だけ少し高くなっています(政府が定価にするための対策を検討中)。
買い方
路上やスーパーなどに宝くじ売りがいます。値段を確認した上で、好きな宝くじを買いましょう。
タイ人は、年齢、住所、最近の出来事、車のナンバーなど、日常にあふれるあらゆる番号から当選番号を予想して、その番号を買うのですが、その話をすると長くなるので割愛します 笑
抽選日
抽選は毎月1日と16日に行われます。ただし1月1日の分は12月30日に、5月1日(メーデーの休日)の分は5月2日に抽選が行われます。また、1日または16日が「ワン・クルー」(先生の日)に該当すると、抽選はその翌日になります。
当選金額
等級 | 当選金額 | 番号 |
1等 | 6,000,000 | 6桁が一致(100万枚あたり1枚) |
1等前後賞 | 100,000 | 1等の前後2枚 |
2等 | 200,000 | 6桁が一致(100万枚あたり5枚) |
3等 | 80,000 | 6桁が一致(100万枚あたり10枚) |
4等 | 40,000 | 6桁が一致(100万枚あたり50枚) |
5等 | 20,000 | 6桁が一致(100万枚あたり100枚) |
上3桁 | 4,000 | 先頭3桁が一致 |
下3桁 | 4,000 | 末尾3桁が一致 |
下2桁 | 2,000 | 末尾2桁が一致 |
当選番号の確認
タイの宝くじの当選番号は こちらのページ で確認できます。
あいにくタイ語のページしかないのですが、数字だけですので見ればわかると思います。左側に抽選日が書いてあります。タイ語表記の月については下の表で確認してください。
日本語 | タイ語 |
1月 | ม.ค. |
2月 | ก.พ. |
3月 | มี.ค. |
4月 | เม.ย. |
5月 | พ.ค. |
6月 | มิ.ย. |
7月 | ก.ค. |
8月 | ส.ค. |
9月 | ก.ย. |
10月 | ต.ค. |
11月 | พ.ย. |
12月 | ธ.ค. |
当選金の受け取り
宝くじが当たった場合は、次の2つの方法で当選金を受け取ることができます。ちなみに、外国人(日本人)でも受け取りは問題ありません。また、当選金は所得として申告する必要はありません。
1. 政府の宝くじ事務局で受け取る
宝くじ事務局はノンタブリー県にあります。 ⇒ 地図
営業日:月~金 8:30~15:30
手数料として 0.5% を引かれます。2万バーツ以下は現金、2万バーツ超は小切手での支払いです。
2. 民間の宝くじ売りに買い取りを依頼する
業者によりますが、通常は 3% 程度の手数料を引かれます。
少額でしたらこちらの方が良いでしょう。宝くじを売買している人に聞けば教えてくれます。
宝くじの偽造や、宝くじにまつわるトラブルについて
宝くじを販売している業者が、偽造宝くじを販売していることはまずありません。安心して買って下さい。
偽造宝くじがあるのは、外れた宝くじを改変して当たりにみせかけて、買い取りを依頼するケースです。ただし現在の宝くじにはQRコードが付いており、このコードには宝くじの番号が含まれているため、番号を改変してもすぐにバレます。
たまにニュースになるのは、当選した宝くじを盗まれたとか、当選金の分配でもめるケースです。これについては当選する前に心配する必要はないと思います 笑
パヤオでおばあちゃんが3千万Bの宝くじ大当たり→13歳孫娘が写真をLINEで親戚とシェア→息子が当たりクジチェック→番号が貼り付けられた偽物→当たったらスマホとバイク買ってあげると約束した孫娘の仕業→おばあちゃん血圧急上昇し入院 https://t.co/y3p1DXa5eU pic.twitter.com/BV1EOehR1Q
— ザビエル古太郎 (@XavierKotaro) September 2, 2017
おわりに
宝くじはほぼ半分が国庫に納まることから、「貧者の税金」と呼ばれ、買っても損するだけで意味がない、という批判があります。
ですが本当にそうでしょうか? 80バーツで1枚を買い、「当たったらどうしようか?」と家族や友達と話すだけで十分楽しめます。映画や本と同じ、エンターテイメントに80バーツ払ったと思えば、これほど楽しめる娯楽もありません。
これを読んだあなたも、宝くじを1枚でも買えば、タイ人との距離が縮まることは間違いなし。ぜひ一度、タイの宝くじを買ってみてはいかがでしょうか。
以下、宝くじにまつわるエピソードをツイッターで集めてみました。
前々回でよく行く店のウェイトレスの子のお母さんが600万バーツ当選しました、本当に一発逆転ですね、すぐに店も辞めましたw https://t.co/FVMAVT7qUd
— タオ (@taobkk) December 12, 2017
タイの宝くじ、我が家で働いてくれてたアヤさん(掃除婦)が30万バーツ当ててた。仕事来ないな〜?と思ったら、派手なカツラで仮装してアヤさん仲間とパーティーしてたらしい。携帯も服も豪華にバージョンアップしてたけど、無駄遣いせず貯金しなさい!!と心から言いたくなった。 https://t.co/g1tLlQ5VDz
— じみなひと (@onarapoo) December 12, 2017
宝くじ売りの夫婦が下2桁の当選宝くじを換金したが偽造されたものだと判明。夫婦は拾った宝くじだ、と弁明。 https://t.co/FXrErwJPS3
— Fountain_Wish (@izunozomuu) December 12, 2017
間違いをご指摘いただき訂正。
高額当選宝くじ3枚1800万バーツを換金した夫婦と、2枚、1200万バーツ分を紛失した、本当の持ち主は自分だと訴えた男性。
DNA検査によって本当の持ち主は夫婦と判明。
男性の罪状は未発表。 https://t.co/cAkSLZbG7X @posttodayさんから https://t.co/fBnMUbVb7B— Fountain_Wish (@izunozomuu) December 12, 2017
コラートのお寺の壁に、龍神ナーガ様がお通りになられた痕跡が現れ、信者が宝くじ当選番号を尋ねに続々と訪れるhttps://t.co/OHWL3dQ58r pic.twitter.com/DkiQThqEnL
— ザビエル古太郎 (@XavierKotaro) September 11, 2017
アユタヤで重さ100キロの巨大水トカゲがおばあさん宅をサワディカップ。コレは吉兆と近隣住民が捕獲。今日は宝くじ抽選日。家屋番号53、おばあさん64歳、捕獲した水トカゲを運んだピックアップのナンバー9324https://t.co/9qBnnC81Qx
— ザビエル古太郎 (@XavierKotaro) June 16, 2017
喋るお犬様から当選番号を聞き出そうと集まったタイ人宝くじ信者たちhttps://t.co/r2IFPH1VJH pic.twitter.com/6qkKNCZFGH
— ザビエル古太郎 (@XavierKotaro) June 14, 2017
この男性、35歳で宝くじ売りが仕事。
先日の宝くじが当選日になっても売れ残っていたので、数人の顧客にLINEで売ろうとしたところ、そのうちひとりが夢で見た番号だったので15枚のセットを購入。
お客はお金を振り込んだが、地方にいたので宝くじの現物は受け取れないまま当選発表に。(つづく) pic.twitter.com/0xgkRJWBjw
— nisizawa (@nisizawa) September 4, 2018
当選結果はなんと1等600万バーツ✕15枚=9,000万バーツ、約3億円の大当たり。
この宝くじ売りの男性は正直で、当たりくじをネコババしたりはせず、当選したくじをスワンナプーム国際空港まで届けてあげた、
彼から宝くじを買った人が、今年7月にも9,000万バーツを当てているそうだ。
— nisizawa (@nisizawa) 2018年9月4日
彼は大規模な販売者で、3ヶ所で売っており、1回あたり170~180万バーツを仕入れるそうだ。
「お客さんが当選して嬉しい。これからも正直に宝くじを売っていく」と語る彼に幸あれ。
— nisizawa (@nisizawa) 2018年9月4日
タイの宝くじでカンボジア人の労働者が1等賞に当選した他にも、ミャンマー人労働者も1等に当選。1等に当選したミャンマー人は今年4人目。
それだけタイへの出稼ぎ労働者が増えているんでしょうね。あと、出稼ぎ労働者と宝くじに密接な関係もありそう。https://t.co/ixKCjdXqBi
— nisizawa (@nisizawa) September 4, 2018
コメント
宝くじファンとして、以下情報です。
(1)2枚つながりの件
>>上の写真のように2枚がつながった状態で、80バーツで売られています。
に関し、2017年11月1日抽選分より「2枚がつながった状態」ではなくなりました。
従来の2枚分を1枚として販売しています。
(2)定価の件
>>2014年のクーデター以降、定価販売の取り締まりが非常に厳しくなりました。
に関し、バンコク都内(とパリモントン)では、多くは定価80バーツで販売されていますが、
他県では90バーツの販売が今もなお健在であり、買う人もそのあたりは承知で買っています。
なお、バンコクであっても、人気のある番号の場合は80バーツではなく
85バーツまたは90バーツで販売されているのが散見されます。
(3)抽選日
5月1日分に関しては、同日がメーデーですので5月2日に抽選です。
また、散発的に1日または16日が「ワン・クルー」に該当しますと、
抽選はその翌日になります。
ご参考までに。
宝くじファンさん、詳細な情報をありがとうございました。相当の年季が入ったファンとお見受けしました。
いただいた情報を反映して、記事を修正しました。
解説ありがとうございます。しかし、、、
1等 6,000,000 6桁が一致
2等 200,000 6桁が一致
3等 80,000 6桁が一致
4等 40,000 6桁が一致
5等 20,000 6桁が一致
、、、って何かおかしいような。タイプミスでは?
合ってますが、ちょっとわかりにくかったですね。こちらを見るとわかるかと思いますが、例えば2等は6桁の番号 x 5個の当選番号があります。枚数で調節しているわけです。
本文も「2等 200,000 6桁が一致(100万枚あたり5枚)」と補足しておきました。