【2021年版】タイの主な SSF(スーパー・セービング・ファンド)まとめ

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タイの主要銀行(SCB銀行、カシコン銀行、アユタヤ銀行、バンコク銀行)で購入できる SSF のうち、主なものをまとめてみました(2021年2月時点の情報)。

各行ともここに書いてある以外の SSF を出していますが、高配当株式型だったり、経費率が高すぎるといった、明らかにおすすめできないものは除いてあります(そしたらバンコク銀行の SSF は全部除かれちゃったんですけどね…)。

SSF による節税については下記の記事を参考にしてください。退職積立・RMF・年金保険・SSFと合算して最大50万バーツまで(ただし課税所得の30%以内)を所得から控除できます。

この記事では、タイで働き、個人所得税を納めている方に向けて、タイで個人所得税を節税するための方法と、実際の手順について解説しています...

注意点

  • 購入前に当該SSFの詳細を公式ページで確認してください。
  • 経費率は常に変動します。
  • 投資はご自分の判断で行ってください。

目次

タイの主なSSFまとめ

SSF 名をクリックすると公式ページに飛びます。

債券型

1. KFCASHSSF / クルンシー・アセットマネジメント

リスクレベル1の超低リスク・超低リターン型。格付けAAAのタイ国債と預金で運用。経費率も低いので、銀行預金のように確実に運用したいならこれですね。
経費率は 0.2044%(2021年2月5日時点)。

2. SCBSFFPLUS-SSF / SCBアセットマネジメント

リスクレベル4の低リスク低リターン型。主にタイ国債、社債、預金で運用。
経費率は 0.43%(2021年2月5日時点)。

3. K-FIXEDPLUS-SSF / カシコン・アセットマネジメント

リスクレベル4の低リスク低リターン型。主に預金、タイ国債、社債で運用。
経費率は 0.4914%(2021年2月5日時点)。

外国株式型

1. SCBS&P500-SSF / SCBアセットマネジメント

米国S&P500インデックスファンド。米国の主要企業500社に分散投資している。
経費率は 1.11%+マザーファンド0.0945%=計1.2045%(2021年2月5日時点)。

2. KFGBRANSSF / クルンシー・アセットマネジメント

Morgan Stanley Investment Funds – Global Brands Fund, Class ZX で運用。
経費率は 0.8881%+マザーファンド0.90%=計1.7881%(2021年2月5日時点)。

3. K-CHANGE-SSF / カシコン・アセットマネジメント

Baillie Gifford Positive Change Fund – Class B accumulation (GBP) で運用。
経費率が高すぎるダメな商品の例として掲載しておきます。集めたお金でファンドを買うだけなのに、なぜこんなに手数料が高いのか意味不明です。
経費率は 1.796%+マザーファンド0.53%=計2.326%(2021年2月5日時点)。

タイ株式型

1. SCBSET-SSFX / SCBアセットマネジメント

タイSET指数インデックスファンド。
経費率は0.88%。

2. KFS100SSF / クルンシー・アセットマネジメント

タイSET100指数インデックスファンド。
経費率は0.7206%。

コモディティ型

1. SCBGOLDH-SSF / SCBアセットマネジメント

金の投資信託。タイでは金の現物を購入する人も見かけますが、手数料や保管コストを考えると投資信託の方が有利です。金融資産の数%を金に投資すると分散が効きます。
経費率は 0.54%+マザーファンド0.40%=計0.94%(2021年2月5日時点)。

各運用会社のSSF一覧へのリンク

  • SCB銀行(SCBアセットマネジメント)
  • アユタヤ銀行(クルンシー・アセットマネジメント)
  • カシコン銀行(カシコン・アセットマネジメント):カシコンの投資信託は手数料が高め。
  • バンコク銀行(Bualuang Fund):5種類のSSFを販売していますが、どれも手数料が高いものばかりで、ここに掲載できる商品はありませんでした。

コメント

  1. kuro より:

    ニシザワさん

    先日のコメントへの返信通り、2021年おすすめというかたちで記事を作成されたのですね
    有言実行といいますか、リクエストのような形になってしまい、申し訳ございません。

    資産分配という事で、本記事を知る前にカシコンのK-CHANGEの口座を開いてきました(笑)
    あとはSCBのアメリカ株投資信託を予定しています。
    SCBS&F500-SSFはSCBで対面による普通預金口座開設と専用口座開設が必要との事で、時間のある時に行ってきます。

    他にはタイ株の口座を開きましたので、資産分配的には以下になります
    タイ株(自己投資)2:投資信託(世界株)1:投資信託(アメリカ株)1
    タイ株も長期的なスパンで見ていますので、短期売買は予定しておりません。
    それでも上場予定のPTTORは興味深いですが

    ただタイ株もコロナ前に戻ってきてはいますが、どの企業も有利子負債が軒並多くなっており、難しいところかと考えています。
    また参考にさせて頂きます。

    • nisizawa より:

      kuroさん

      コメントありがとうございます。むしろ投稿のアイデアをいただけてありがたかったくらいです。
      K-CHANGE は購入されたんですね。ディスってしまって申し訳ありません。
      SCBは一度口座を解説してしまえば、その後はカシコンと同様に、アプリから売買できますので便利ですよ。

      僕はタイ株は個別はほとんど持っていないのですが、SETインデックスの RMF/LTF/SSF がありますので、値動きには注目しています。世界的な金融緩和を背景に、新興国へ資金が流れ込んでいますので、新興国は総じて通貨高・株高になっていますね。

      この流れが続く間はタイ株を持ち続けて、流れが変わったら売りたいと考えていますが、実際にはなかなかそううまくはいかないのが投資の難しいところです。

      • kuro より:

        Nishizawa様

        2月の上旬からタイ株・ビットコイン・SSF(S&P500連動、Kバンクの世界株)を始めました。
        タイ株ではセブンイレブン運営のCP-ALLを買ったタイミングが良かったのか、15%含み益、他は凸凹といったところです。
        KバンクのK-CHANGEは書かれているように手数料が高いのですが、他に世界株式連動がない為に始めました。
        気になったのは、信託報酬手数料というのは、含み益からの経費なのか、総資産からの経費なのかという事です。
        含み益からの2%なら大したことないのですが、総資産からの2%が毎年の経費となると、毎年2%以上は上がり続けないと為替損益以前に必ず赤字となってしまうからです。
        信託報酬の%はどの価格に対しての物なのか、ご存じでしたらご教示頂ければと思います。

  2. Boon より:

    ここで紹介されているSCBS&P500-SSFは、米国S&P500インデックスファンドとのことですが、別記事のSCBS&P500E(e-class)との違いについてご説明頂けるとありがたいです。

    • nisizawa より:

      Boonさん
      両方とも中身は S&P500 で同じです。
      SCBS&P500-SSF は節税商品です。購入額を控除できますが、決められた期間は売却できません。
      SCBS&P500E は普通の投資信託です。いつでも売買できます。
      こんな感じで答えになっているでしょうか。

      • Boon より:

        ありがとうございました。よく理解できました。
        ところで、SCBS&P500E (E-Class)を2月25日でアプリで購入しました。決済(銀行引き落とし)も終え、アプリ上はApprovedと表示されているのですが、購入した信託画面がいまだ表示されません。購入完了までこのように時間差が生じるのでしょうか。

        • nisizawa より:

          Boonさん
          時間差の件、そうなります。取引自体は終わっていますが、表示されるまで4営業日ほどかかるようです。けっこう時間かかりますよね。金の投資信託などでしたらもう少し短くなるようです。

  3. Fuku より:

    はじめてブログ拝読&コメントさせていただきます。
    SCBAMの低リスク低リターン型SCBSFFPLUS-SSFの経費率を初めて知り、大変参考になりました。
    同じ低リスク型でSCBSFFPLUS-SSFにとりあえず資金を置いていますが、定期預金みたいなものだと思い込み経費率について関心を払っておりませんでした。
    今後も拝読し勉強させていただきます。
    どうもありがとうございました。