【2018年版】タイの個人所得税を節税しよう

早いもので今年も年末が近づいてまいりました。タイの年末は、個人所得税の節税をするために、保険を買ったりLTFを買ったりする時期でもあります。

タイで働いているみなさんは、節税の準備をされていますか?

タイでは、個人ができる節税の手段がいくつもあります。

面倒くさいから、、、よくわからないから、、、と放っておくと、毎年数万バーツも税金を多く納めることになります。長年に渡り節税し、それを複利で運用した人と、何もせずに放っておいて税金を支払った人では、10年、20年と経ったとき、どれぐらい差がつくでしょうね。

いまからでも遅くありません。もしいままで節税をしていなくても、この記事を読んで、今年から節税を初めてみてはいかがでしょうか?

タイの個人所得控除一覧

タイの個人所得からは、以下の金額を控除できます。

    1. 本人控除 6万バーツ
    2. 配偶者控除 6万バーツ 配偶者が無収入であること
    3. 本人または配偶者の両方に収入がある場合は、合算して最大120,000バーツまで控除
    4. 子供控除 一人あたり3万バーツ 最大3人まで
    5. 60歳以上の父母の扶養控除 本人と配偶者の父母一人あたり30,000バーツ 最大4人まで
    6. 障がい者扶養控除 一人あたり6万バーツ
    7. 生命保険控除 最大10万バーツまで 満期10年以上 配偶者が無収入で、年間を通じて結婚してるなら、配偶者保険を最大10万バーツまで
    8. 両親医療保険控除 一人あたり最大15,000バーツまで
    9. 退職積立基金(プロビデンドファンド)控除 最大50万バーツまで ただし1万バーツ超の分は課税所得の15%以内
    10. 退職投資信託(RMF)控除 年金保険控除と合算して最大50万バーツまで ただし課税所得の15%以内 →RMF詳細記事
    11. 年金保険控除 最大20万バーツまで ただし課税所得の15%以内 契約期間10年以上 受給期間は、開始が55歳以降で、終了が85歳以降であること RMFと合算して最大50万バーツまで →年金保険の詳細記事
    12. 公的貯蓄基金控除 RMFと合算して最大50万バーツまで
    13. 長期投資信託(LTF)控除 最大50万バーツまで ただし課税所得の15%以内 要保有期間7年以上 →LTFの詳細記事
    14. 住宅利子控除 最大10万バーツまで
    15. 社会保険控除 実支払額(750バーツ x 12ヶ月 = 9,000バーツ)
    16. 医療保険控除 最大15,000バーツまで ただし生命保険と合算して最大10万バーツまで
    17. 寄付金控除 教育・スポーツ期間への寄付は寄付額の2倍、それ以外への寄付は実支払額 ただし課税所得の10%以内

(出典:タイ歳入局)

1~6と15 は申請するだけで控除されますが、7~17 は自分で投資・購入しなければ控除されません。

では、どれを優先してやるべきでしょうか? それを次の項で説明します。

おすすめの節税手順

節税をするためにはお金が必要です。いま、いくらを節税のために使えるかによって、できることは変わってきます。

ここでは優先順位をつけて、節税の手順を解説します。あくまで一例ですが、上から順に節税をしみてはいかがでしょう。

生命保険控除 本人分10万バーツ+配偶者分1万バーツまで

まず、生命保険を契約しましょう。

これは、無リスクで貯金ができる、貯蓄型の生命保険です。通常は支払期間が5年程度で、満期になれば利子がついた掛金が返ってきます。

銀行などで話を聞くと、満期15~20年の保険を勧められることが多いのですが、所得控除に使えるのは、満期10年以上の保険ですので、10年以上なら何年でも構いません。しかし利率を計算してみると、われわれ買い手にとって最も得な商品は、満期10年の保険です。これは、売り手(保険会社・銀行)にとっては最も儲からない商品(笑)ですので、最初は提案してくれません。商品担当の方にお願いして、満期10年のプランを作ってもらいましょう。

金額は、10万バーツまでのいくらでも構いません。余裕がなければ1万バーツでも良いでしょう。初年度の利回りは、節税分15~25%+保険の運用利率1~2%=16~27%になりますので、銀行の定期預金で年1~2%をもらうよりも絶対にお得です

長期投資信託(LTF)控除 最大50万バーツまで ただし課税所得の15%以内

まだ予算があれば、LTFを購入するのが良いでしょう。

ただし、株価次第で損するリスクがありますので、それを理解した上で購入してください。簡単に言えば、LTFは平均では年5%程度上がりますが、リーマンショックなどの大暴落時には、30%ほど下がるリスクがあります。

購入できる金額は最大50万バーツとなっていますが、ほとんどの方は50万バーツも購入できず、課税所得の15%が上限になるはずです。課税所得100万バーツですと、15万バーツを所得から控除できます。

LTFの買い方、選び方など、LTFで知っておくべきことについては、こちらの記事「【2017年版】LTFを買ってタイで所得税還付で解説しています。

LTFの初年度利回りは、節税分15~25%+LTFの運用利回り5%=20~30%と考えればよいと思います。

退職投資信託(RMF)控除 年金保険控除と合算して最大50万バーツまで ただし課税所得の15%以内

RMFは、LTFとほとんど同じ商品です。ただし、LTFが足掛け7年で売却できるのに対して、RMFは55歳にならないと売却できません。ほとんどの場合、LTFの方が先に売却できますので、LTFを先に購入して、余裕があればRMFを購入するのが良いでしょう。

詳細については、別記事「タイの RMF(退職投資信託)情報まとめ」をご覧ください。

RMFの初年度利回りは、LTFと同じく、節税分15~25%+RMFの運用利回り5%=20~30%と考えればよいと思います。

年金控除 最大20万バーツ RMFと合算して最大50万バーツまで

それでもまだ資金の余裕があるなら、年金保険を購入すると良いでしょう。詳細については、こちらの記事「タイの年金保険」をご参照ください。ただし利回りは、上記の生命保険・LTF・RMFほどお得ではなく、銀行の定期預金よりもちょっと良い程度です。

以上の控除手段を全て行うと・・・?

仮に課税所得を100万バーツとして、

  • 生命保険控除 本人分10万バーツ
  • 長期投資信託(LTF) 15万バーツ
  • 退職投資信託(RMF) 15万バーツ
  • 計40万バーツ

を購入した場合、所得を40万バーツ控除して、個人所得税を72,500バーツ(=月あたり6,041バーツ)節税できることになります。このうち、生命保険とLTFに使った計25万バーツは5~10年程度、RMFの15万バーツは55歳まで引き出せなくなりますので、ご注意ください。

個人所得税の計算は、こちらのタイ個人所得税計算機 2017年度版が便利です。

毎年少しずつでも、積み重なれば大きな金額になります。もしいままで節税をしていなくても、今年から初めてみてはいかがでしょうか?

タイの生命保険・年金保険に興味がある方は、私が保険をお願いしている日本人、または日本語が話せるタイ人の担当者の方を紹介しますので、コメント欄、または電子メールで nisizawa at gmail dot com までお気軽にお問い合わせください。コメント欄に「非公開希望」と書いていただければ、コメントは公開せずにお返事します。