日本では、豪華な夜行列車を残っているものの、すでに実用的な夜行列車は廃止されてしまいました。
しかし、タイではまだ夜行列車が運行されています。
タイの寝台列車は、昔は
- 老朽化した車両
- 治安も不安
- 切符も駅で買う必要あり
と、日本人の方にはハードルが高かったのですが、最近は
- 新型車両を導入
- 警備を強化(警察が同乗、女性専用車両もあります。夜間は車両間の移動は禁止、車内での飲酒禁止)
- 切符はネットで購入可(日本のクレジットカードも使用可)
と改善され、日本人や外国人も安心して乗れるようになりました。
値段は片道1,000バーツ(=約3,000円)程度と、LCC(格安航空会社)の航空券と同じくらいですので、費用的なメリットはありません。あえてメリットを挙げるなら、旅行者が1泊のホテル代を節約できること、フラットなベッドなので長距離バスよりも楽なこと、でしょうか。
LCCの方が、移動時間は短く、価格は同程度。それでも、寝台列車には乗ってみたいと思わせるロマンがあるんですよね。もしあなたが興味をお持ちでしたら、ぜひ一度、寝台列車の旅を試してみてください。
寝台列車の路線
以下の3路線です。
- 北線 バンコク~ピサヌローク~チェンマイ
- 東北線 バンコク~ノンカーイ(ラオス国境)
- 南線 バンコク~ハジャイ~スンガイコロク(マレーシア国境)
地図
時刻表
こちらの公式サイトから調べられますが、別記事「タイ国鉄の時刻表(東北線・北線・南線)」もご覧ください。
切符の購入
こちらのタイ国鉄の公式ウェブサイト(英語/タイ語)から切符を購入できます。
初回のみ、会員登録が必要です。決済には、クレジットカードかタイの銀行振込が利用できます。日本とタイのクレジットカード両方で購入できることを確認しました。事前に日本からも予約ができますね。
超お得! 28日間乗り放題切符!
外国人限定、価格は3,000B、寝台列車も乗れる、28日間乗り放題の切符があるそうです。バンコク~チェンマイは片道で1,500B程度ですので、1往復で元が取れますね。(ツイートでは28日間となっていますが、20日間のようです。ご本人とも確認済み)
タイ国鉄28日全種別乗り放題パスってのが3000Bで外国人限定であります。今回これ使うの2回目なんだけど使う人少ないのかな?2014年に使った時整理番号4794で今回4920。4年でたったの126枚しか発行されていないっていう…当然どこのガイドブックにもこのパスのことは紹介されてないので当然かもね。 pic.twitter.com/RgnbzxDaC3
— JORGE de いやほい! (@MX911) 2018年3月24日
そうですね!券売所1番(正面向かって1番左)でまずパスポートを持ってってパスを入手それから使いたい列車をそのまま同じ窓口で一緒に予約したいっすーって感じで予約するって言う感じになります。オンラインでの互換性はないので窓口以外予約できないのが難点ですが(о´∀`о)
— JORGE de いやほい! (@MX911) 2018年3月24日
僕が買った切符
バンコク発ノンカーイ行きの切符をネットで購入して、乗ってきました。
この切符を印刷して持参します。※必ず印刷してください、と書いてあります。
車両の例
バンコク~ノンカーイ線の車内の写真と料金です。
1等車
(引用元:タイ国鉄公式サイト)
2等車
(引用元:タイ国鉄公式サイト)
2017年10月15日 ノンカーイ発バンコク行 搭乗記
ラオスへ旅行に行った帰りに、寝台列車で帰って来ました。非常に寝心地良く眠れましたが、注意点が2つ。
- 車内は冷房がガンガンに効いていてかなり寒いです。車掌さんに言って毛布をもう1枚もらうか、厚着して寝ましょう。喉を痛めやすい方は、マスクを用意すると良いかもしれません。
- 車内は消灯しません。おそらく防犯のためだと思いますが、電気は点けっぱなしです。明るいと眠れない方は、アイマスクを用意してください。
- 車内に無料 wifi があるようですが、使うのを忘れました。使った方いらっしゃったら教えてください。
2等車内の様子
車内は清潔で、乗り心地も改善されていました。昔の車両は、出発時のショックが大きく、ガタンゴトンという揺れもひどかったんですけどね。
車内の現在地モニタ
まるで飛行機みたいで、これを見れば自分がどこにいるかわかります。
ベッドの横に付いているLEDの読書灯と電源
睡眠中に充電できるので助かります。昔の車両にも豆電球がついていましたが、ほとんど壊れてましたね、、、
食堂車 その1
食堂車 その2
LCC全盛のタイですが、寝台列車にはいつまでもがんばってほしいものです。