タイの LTF は2019年で終了、その後継として検討中の SEF とは?

タイでは LTF(長期投資信託)を購入すると個人所得税の節税ができますが、LTF は今年2019年を最後に廃止されることが決まっています。

LTF がなくなった後をどうするのかについては、タイの総選挙による政治の空白期間もあり、なかなか議論が進んでいなかったのですが、ここにきて進展がありました。

タイ資本市場協会連盟(FETCO)はタイ財務省に対し、LTF の後継として「SEF」という制度を提案しています。最終的には財務省の承認が必要ですが、各種報道を見る限り、この制度でほぼ決まりだと思います。

この記事では、SEF について、現在わかっている内容を解説しています。

SEF とは

SEF は Sustainable Equity Fund の略です。日本語にすると「持続可能株式ファンド」といったところでしょうか。

一般的には「ESGファンド」とも呼ばれており、これは、Environment(環境)、Society(社会)、Governance(ガバナンス)の視点から投資対象となる株式を選定するものです。

タイ証券市場にはすでに SETTHSI という ESG 株価指数がありますので、銀行・証券各社が、この株価指数を基礎にした投資信託を販売し、それを購入することになるでしょう。

リスクとリターンは、SET株価指数ベースのLTFと同じか、少し良いくらいになると思われます。

SEF による節税

節税の条件を LTF と比較してみます。あくまで現時点の情報で、まだ決定ではありませんのでご注意を。

名称 SEF LTF
最大控除額 収入の30%
最大25万バーツ
収入の15%
最大50万バーツ
投資対象 ESG 株式、インフラ株式に65%以上 タイ株に65%以上
保有期間 7年 7年

金持ち優遇という批判を受けて、限度額が50万バーツから25万バーツに引き下げられますが、それ以外は現在の LTF とあまり変わりません。

LTF の取り扱いは今まで通り

LTF は2019年で廃止されますが、節税に使えるのはいままで通りです。

2019年に購入する LTF は、いままでと同じように所得控除の対象になります。

購入済みのLTFは、2016年までに購入したものは5年後の2020年に売却可能、2017~2019年に購入したものは、7年後の2023~2025年に売却可能で、売却益は非課税です。

タイ語ソース

コメント

  1. タツ より:

    始めまして、タツと申します
    タイに日本から赴任致しまして1年半になります

    タイ在住の日本人の方のサイトは見ていますが、このサイトは非常に面白く、尚且つ役に立つのでいつも楽しく拝見させて頂いております。
    特にLTFに関しましては私も節税したいと思い、先日KrungsriのKFLTF50を自分の税金の還付上限まで(確か117,000分)購入致しました

    それで、一つ問題があります。
    私の会社は小さい小さい会社でして、総務なんて人間はタイ人のおばちゃんが一人いるだけで、基本的にほぼ全て自己責任で何でも自分で動いて手続き等は行わないといけないのです
    LTFを無事買ったのはいいですが、還付金の申請など、それからの手続きは、どこに電話して、どこに行って、何を用意して、いつまでにどうすればいいのか?これがさっぱりなんです・・・

    もし、よろしければその手続きを記事にして頂けないでしょうか?
    また過去にその様な記事がございましたら教えて頂けないでしょうか?

    勝手ですが、助けて頂けたら、と思っております
    どうかよろしくお願い致します

    • nisizawa より:

      タツさん

      お読みいただきありがとうございます。
      また、記事化のリクエストもありがとうございました。
      たしかに、LTFによる節税の手続きをまとめた記事があるといいですよね。
      少し時間はかかると思いますが、作成してみます。

      一応、簡単に手順を書きますと、次のようになります。
      1. LTFを購入(12月31日まで)
      2. LTFの購入証明書を入手
      3. 確定申告書にLTFの購入額を記入し、LTFの購入証明書を添えて、税務署に提出(3月31日まで)
      4. 還付金をもらう

      現在は給与・税金の計算は、会計事務所にお願いしているのでしょうか?

      • タツ より:

        返信ありがとうございます

        現在の給与・税金の計算は、おっしゃる通り会社が会計事務所にお願いしています

        先日拙いタイ語を使って、私の会社の唯一の事務のタイ人おばちゃんに再度色々聞いてみました
        銀行で聞いた内容と、こちらのサイトで調べた内容と、ほぼ一致していたのでちょっと安心しましたが、銀行もおばちゃんも「購入証明書」がどういった物かよく分からないみたいでした

        もし分かりましたら助けて頂きたいです
        よろしくお願い致します

    • nisizawa より:

      こちらの記事に、簡単ではありますが手順を追記してみました。
      わかりにくいところがありましたら、教えていただければ修正・追記しますので、お気軽にお知らせください。
      https://rangsit.net/2017/11/14/income-tax/

  2. タツ より:

    早速サンプルを印刷して、クルンシーに持って行って相談してきました

    LTFの購入証明書が欲しい旨を伝えて、しばし待ちました
    受付の方が用紙を見て
    「これは来年、メールで送る事になっているけど、先に欲しいなら平日にまた来て」
    との事でしたので、先に欲しいので平日に行きました
    別の受付の方が
    「これは来年の1月1日から15日の間に(メールか用紙で)発送になる。それまではいかなる理由でも発行出来ない」
    との事でした

    苦笑いするしかなかったですが、とにかく分かったのは、来年に発行されるまで何もしないでいいって事ですね

    いろいろご迷惑お掛けしました
    ありがとうございました

    • nisizawa より:

      タツさん
      私の過去の電子メールを探してみたところ、1月19日にアユタヤ銀行から「Long Term Equity Fund / Retirement Mutual Fund Certificate」という題名で送られてきていました。
      きちんと調べてお知らせすれば、タツさんがわざわざ銀行に行かないですんだのに、申し訳ないです。
      年度途中で発行できないのは、これから年末までにまた購入されると、辻褄が合わなくなるからでしょうね。