【節税】タイの年金保険

タイで所得税を節税するとき、

  1. 長期投資信託(LTF)
  2. 生命保険
  3. ショッピング減税

の3つを控除する方は多いのですが、年金保険の控除をしている方はなかなかいないようです。

ネットで検索してもあまり情報がないため、保険会社に問い合わせて、試しにプランを作ってもらいました。この記事では、そのプランを基に、タイの年金保険のメリットについて解説しています。

年金保険を所得控除するための条件とは?

年金保険を所得から控除して、所得税を節税するためには、次の全ての条件を満たす必要があります。

  • 年間最大20万バーツまで(ただし課税所得の15%以内)
  • 契約期間10年以上(契約日から年金受給が終わるまでの期間)
  • 受給期間は、開始が55歳以降で、終了が85歳以降であること
  • RMFと合算して最大50万バーツまで

保険会社に連絡を取り、この条件を満たす下記の年金保険のプランを作ってもらいました。

年金保険の例

今回作成してもらった年金保険のプランは、以下の内容でした。

  • 現在の年齢:43歳
  • 掛金の支払:最初の5年間に、毎年20万バーツを支払う。支払総額は 100万バーツ
  • 年金支給額:60歳から90歳までの31年間、毎年 80,778バーツを受け取る。受取総額は 2,504,118バーツ。

年金の支給開始は60歳からですが、その前なら解約もできます。

  • 6年目(=48歳)に解約した場合の払戻金: 910,632バーツ
  • 16年目(=59歳)に解約した場合の払戻金: 1,268,746バーツ

です。

これらの条件は、契約者の年齢、契約期間、保険会社等によって変わりますのでご注意ください。

この保険に加入した場合、所得税率が 25% ならば、毎年 20万バーツ x 25% = 5万バーツの所得税を節税できます。5年間では総額 25万バーツになります。

ただ、この数字を見ただけでは、この保険が得なのか、損なのか、よくわかりませんよね。
また、6年目で解約するのと、16年目で解約するのと、60歳から90歳まで年金をもらうのとでは、どれが一番得なのでしょうか?

その疑問には、「現在価値」という方法を用いることで、答えることができます。

「現在価値」とは?

この項は読まなくても構いません。

今日10,000円をもらうのと、1年後に10,000円をもらうのでは、どちらが得でしょうか?

これは、今日10,000円をもらったほうが得です。もらった10,000円を銀行に預ければ、利息がつきます。仮に年利 5% とすると、1年後には 10,500円になります。ということは、

今日10,000円をもらうのと、1年後に 10,500円をもらうのは、価値が等しい

ということになります。逆に、1年後の10,500円の現在の価値は10,000円です。これを「現在価値」といいます。

この「現在価値」という方法を使って、年金保険で支払う金額、もらえる金額を計算すると、この年金保険の損得が計算できます。

年金保険の損得は?

上で説明した「現在価値」という方法でこの年金保険を損得を計算すると、次のような結果になりました。

  • 6年目(=48歳)で解約した場合:年利 6.1% の預金に相当
  • 16年目(=59歳)で解約した場合:年利 3.6% の預金に相当
  • 60歳から90歳まで年金をもらう場合:年利 4.1% の預金に相当(90歳まで生きられなかったときはもう少し下がる。ちなみに日本人の平均寿命は女性87歳、男性80歳)

結論:年金保険はお得だ!

  • タイの年金保険は、年利 3.6~6.1% の預金に相当するお得な貯蓄手段(所得税率25%の場合)
  • その中でも、掛金を払い終えた直後の6年目に解約するのが一番お得
  • 定期預金に預けるよりも、この年金保険を契約したほうがお得(タイの定期預金の金利は 2% 程度)

タイの年金保険に興味がある方は、私が保険をお願いしている日本人、または日本語が話せるタイ人の担当者の方を紹介しますので、コメント欄かツイッター、または電子メールで nisizawa at gmail dot com までお気軽にお問い合わせください。コメント欄に「非公開希望」と書いていただければ、コメントは公開せずにお返事します。