シティバンクのカードはどうなった?タイ撤退とUOB移行の全記録【2026年版】

シティバンクのカードはどうなった?タイ撤退とUOB移行の全記録【2026年版】

僕はタイで、シティバンクのクレジットカード「Citi Cash Back」を長年使っていた。それが2024年のある日、シンガポールのUOB銀行のカードに変わって届いた。シティバンクがタイの個人向け事業から撤退し、UOBに引き継がれたからだ。

この記事はもともと、タイ・シティバンクのクレジットカード全11種を紹介する記事だった。紹介していたカードはすべて新規申込ができなくなったので、「シティのカードはどうなったのか」を時系列で振り返り、いまどうなっているのかをまとめる記事に全面的に書き直した。旧シティのカードを持っていた人、「そういえばタイのシティってどうなったんだっけ?」と気になっている人に向けて書く。

3行でまとめると

  • シティバンクは2021年、タイを含む13市場の個人向け事業からの撤退を発表。タイの事業はシンガポールのUOB銀行が買収した
  • 2024年4月にシステム移管が完了し、旧シティのカードはUOBのカードに切り替わった。旧カードが使えたのは2025年4月まで
  • 移行直後は混乱もあったが、いまは落ち着いている。僕のCiti Cash BackはUOB Oneになり、そのままメインカードとして使っている

何が起きたのか。時系列で振り返る

時期 出来事
2021年4月 シティグループが、世界13市場の個人向け事業からの撤退を発表。タイもその一つ
2022年1月 シンガポールのUOB銀行が、タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム4カ国の個人向け事業の買収を発表(総額約49億シンガポールドル。当時の報道で約4,100億円)
2022年11月 タイの事業譲渡が完了。シティの従業員3,000人超がUOBへ移籍
2023年12月 UOBタイが提携カード5種(Grab・Lazada・Makro・メルセデス・ベンツ・タイ航空ROP)を発表
2024年4月 約120万口座のシステム移管が完了。新しいUOBカードの発送が始まる
2025年4月 旧シティブランドのカードが利用停止
2026年 移行はほぼ完了(2025年時点で顧客の92%が移行済みと報道)

売却されたのは個人向けの事業(クレジットカード・預金・ローン・資産運用)だけで、法人向けのシティバンクはいまもタイで営業を続けている。「シティがタイから消えた」わけではない。個人向けだけ撤退、というのは日本のシティバンクと同じパターンだ。

手元のシティカードは、どのUOBカードになったのか

UOBは「同等の特典を持つUOBカードに切り替える」と案内しただけで、公式の1対1の対応表は公表していない。以下は各種報道からの整理に、僕自身の体験を加えたものだ。

旧シティのカード 切り替え先 備考
Citi Cash Back UOB One など 僕はこのパターン(下で詳しく)
Citi Rewards UOB World が有力 確定情報なし
Citi Premier UOB Premier 報道ベース
Citi Prestige UOB Zenith 報道ベース
Citi ROP(タイ航空提携) UOB ROP タイ航空との提携ごとUOBが承継
Citi Lazada / Grab / Makro UOB Lazada / Grab / Makro 提携ごと承継
Citi Ready Credit UOB Cash Plus UOB公式FAQに明記

切り替えの実務は、思ったより丁寧だった。

  • ポイント(Citi Rewards)は1対1でUOBのポイントに全量移管。「有効期限なし」の条件もそのまま継続
  • カード番号16桁は変わらず、有効期限とセキュリティコードだけ新しくなった
  • 利用限度額も旧シティの枠を引き継いだ

僕のCash Backは、UOB Oneになった

2024年、こちらは何の手続きもしないまま、UOB Oneカードが送られてきた。キャッシュバックの条件は旧Citi Cash Backと同じで、使い勝手は変わらない。UOB OneはBTS・MRTで10%、セブンイレブンやGrabで5%のキャッシュバックが付くカードで、タイの比較サイトでは人気1位の常連になっている。旧シティ組としては、悪くない着地だったと思う。

ひとつだけ、はっきり不便になったことがある。カード代金の自動引き落としが、UOBの口座からしか設定できなくなったことだ。シティ時代は他行の口座から引き落とせたのに、いまは僕の給与口座(UOBではない)から自動で払う手段がない。しかたなく毎月、銀行アプリから手動で振り込んでいる。カードの中身は同じでも、後ろにいる銀行が変わると、こういう細かいところが変わる。

移行直後は混乱していた(いまは収まっている)

2024年4月の移管直後は、正直かなり混乱していた。

  • コールセンターへの入電が通常の2.5倍になり、待ち時間が数時間に及ぶことも
  • 新アプリ「UOB TMRW」への登録トラブルが多発
  • 複数カード保有者の支払額がシステムで自動配分され、意図しない利息が発生

タイ中央銀行が2024年6月にUOBへ是正指導を出す事態にまでなり、UOBはコールセンターを500人から1,500人に増員、支払いの自動配分をやめ、システム起因の利息を全額免除した。それ以降は沈静化して、2026年のいまは平常運転だ。これからUOBのカードを作る人が心配することは、もうない。

いまタイでカードを作るなら

旧シティの受け皿になったUOBは、いまタイで16種類のクレジットカードを出している。日常のキャッシュバック狙いならUOB One、タイ航空のマイルを貯めるならUOB ROP系と、旧シティのラインナップの感覚がだいたいそのまま通用する。

タイで作れるカードの全体像はタイで日本人が作れるクレジットカード【2026年版】にまとめている。申し込みに必要な書類や月収の条件はタイでクレジットカードを申し込むときに必要な書類を、マイル狙いの人は最速でマイルが貯まるタイのクレジットカードをどうぞ。

まとめ

  • シティのタイ個人向け事業は2022年にUOBへ売却。カードは2024年4月に切り替わり、旧カードは2025年4月で停止した
  • 公式の対応表はないが、Cash Back→UOB Oneのように「同格のUOBカード」への切り替えだった
  • ポイントは1対1で引き継がれ、カード番号も変わらなかった。移行期の混乱はもう収まっている
  • 自動引き落としはUOB口座限定になった。旧シティ組が実感する変化はここくらいだ

※この記事は、2017年公開の「タイ・シティバンクのクレジットカード全11種【完全解説】」を2026年7月に全面的に書き直したものです。カードの特典・条件は変わることがあるので、申し込み前に最新の公式情報を確認してください。

コメント

  1. 伊藤 より:

    先日色々教えて頂きました伊藤です、結局 Citi Prestageで落ち着きました。
    とても為になるリビューで助かりました、有難うございます。

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