【無料で1年間】海外長期滞在者のためのクレジットカード付帯保険!


海外に長期滞在するときは、不慮の病気、ケガに備えて、旅行保険に入っておくと安心です。

本記事では、クレジットカード付帯の海外旅行保険について説明します。クレジットカードを入手すると、自動的に付いてくる海外旅行保険を使えば、旅行のたびに保険に加入しなくても、保険の恩恵を受けることができます。

この記事を参考にして、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用すれば、日本を出国した後の1年間、無料で海外旅行保険に加入できます

クレジットカード付帯の海外旅行保険には条件がある

まず、保険の仕組みを理解しておきましょう。日本のクレジットカードは、海外旅行保険が付いているものが多いのですが、実際に保険が適用されるためには条件があります。

主な適用条件は、次の3種類です。

A. 自動付帯 日本を出国すると、自動的に保険が適用される。
有効期間は、出国後3ヶ月(90日)であることが多い。

B. 利用付帯 – 現地利用不可 日本で、そのクレジットカードを使って、その旅行の代金を支払った場合にのみ、保険が適用される。
この記事では、このタイプのクレジットカードには触れません。

C. 利用付帯 – 現地利用可 日本国外で、そのクレジットカードを使って、公共交通機関(列車、バス、タクシー、船など)の料金を支払ったときに、保険の適用が開始される。
有効期間は、利用日から3ヶ月(90日)であることが多い。

日本を出国した後の1年間、無料で海外旅行保険に加入するためには、A. 自動付帯 のクレジットカードを1枚、C. 利用付帯 – 現地利用可 のクレジットカードを3枚の、合計4枚を用意します。
日本を出国した後、3ヶ月間は A の保険を利用し、その後は3ヶ月毎に C の保険を 3ヶ月 x 3枚 = 9ヶ月間利用します。そうすれば、合計12ヶ月間は、無料で海外旅行保険に加入できるわけです。

では、A. 自動付帯 のクレジットカード1枚、C. 利用付帯 – 現地利用可 のクレジットカード3枚 を紹介します。

おすすめのクレジットカード

A. 自動付帯 のクレジットカード1枚

エポスカード


年会費 無料
発行会社 エポスカード
引受保険会社 三井住友海上
海外旅行保険
  • 傷害死亡・後遺障害 500万円
  • 疾病 270万円
  • 傷害 200万円
  • 賠償責任(免責なし) 2,000万円
  • 救援者費用 100万円
  • 携行品(免責3,000円) 20万円
キャッシュレス診療 可能

エポスカードは、年会費無料にもかかわらず、海外旅行保険では大事な疾病・傷害治療補償が充実しています。
海外旅行に行くなら、短期旅行/長期旅行を問わず、作っておきたい1枚です。
申し込みはこちらのエポスカード公式ページからどうぞ。

C. 利用付帯 – 現地利用可 のクレジットカード3枚

 1. リクルートカード

年会費 無料
発行会社 JCB or 三菱UFJニコス(VISA/マスター)
引受保険会社 日本興亜
海外旅行保険
  • 傷害死亡・後遺障害 2,000万円
  • 疾病 270万円
  • 傷害・疾病治療 100万円
  • 賠償責任 2,000万円
  • 救援者費用 100万円
  • 携行品 20万円
キャッシュレス診療 可能

JCBと、VISA or マスターで2枚発行できます。まずは VISA から申し込むのが良いでしょう。
申込みはこちらのリクルートカード公式ページからどうぞ。

2. 三井住友VISAカードクラシック

年会費 1,250円 ただし「マイ・ペイすリボ」に登録すれば、年会費を無料にできます
発行会社 三井住友
引受保険会社 三井住友海上
海外旅行保険
  • 傷害死亡・後遺障害 2,000万円
  • 疾病 270万円
  • 傷害・疾病治療 50万円
  • 賠償責任 2,000万円
  • 救援者費用 100万円
  • 携行品(免責3,000円) 15万円
キャッシュレス診療 可能

年会費1,250円ですが、「マイ・ペイすリボ」に登録すれば、年会費を無料にできます。

3. ベルメゾンメンバーズカード(VISAのみ、JCBは海外旅行保険なし)

年会費 無料
発行会社 三井住友
引受保険会社 三井住友海上
海外旅行保険
  • 傷害死亡・後遺障害 2,000万円
  • 傷害・疾病治療 50万円
  • 賠償責任 2,000万円
  • 救援者費用 100万円
  • 携行品(免責3,000円) 15万円
キャッシュレス診療 可能

1年間、無料で海外旅行保険を適用する手順

4枚のクレジットカードを入手し、1年間の海外旅行に出るとき、どうやって保険を適用するか。その手順を説明します。

2017年1月1日 仮に出国日を正月とします。自分の出国日に合わせて、日付をずらして読んでいただいて構いません。まず、日本を出国した日から、エポスカード(A. 自動付帯)の海外旅行保険が自動的に適用されます。何かをする必要はありません。
有効期間は90日ですので、保険は4月1日まで有効です。

4月1日 リクルートカード(C. 利用付帯 – 現地利用可)を使って、公共交通機関の支払いをします。
私が住んでいるタイの場合、クレジットカードで公共交通機関の支払いをするためには、
タイ国鉄のウェブサイトで、クレジットカードを使って切符を購入する
・Grab タクシーに乗って、代金をクレジットカードで払う
といった方法があります。
Uber は公共交通機関とは認められない可能性がありますので、避けた方が良いでしょう。
有効期間は90日ですので、保険は6月30日まで有効です。

7月1日 三井住友VISAカードクラシック(C. 利用付帯 – 現地利用可)を使って、公共交通機関の支払いをします。
有効期間は90日ですので、保険は9月28日まで有効です。

9月29日 ベルメゾンメンバーズカード(C. 利用付帯 – 現地利用可)を使って、公共交通機関の支払いをします。
有効期間は90日ですので、保険は12月27日まで有効です。

12月27日 日本に帰国。

このようにすることで、日本を出国した後の1年間、無料で海外旅行保険に加入できます。ただし、公共交通機関の費用は必要です。

補足

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、死亡保障以外の補償額を合算できます。

例えば、リクルートカードと三井住友VISAカードクラシックの両方の海外旅行保険を有効にすれば、傷害・疾病補償は 100万円+50万円=150万円 になります。この方法を使って、その期間の補償額を増やすことが可能です。
ただし、同じ発行会社のカードでは、保険を合算することはできません。上ですと、三井住友VISAカードクラシックとベルメゾンメンバーズカードは、両方とも三井住友が発行会社ですので、この2つの保険は合算できません。

また、海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードはたくさんありますので、複数のカードに入会して、出国後の補償額を増やすこともできます。

注意

三井住友VISAカードクラシックや、ベルメゾンメンバーズカードに付帯している海外旅行保険では、傷害・疾病の補償額は 50万円です。

これは、海外で手術が必要になった場合には足りないかもしれません。

心配な方は、別途旅行保険にも加入しましょう。

コメント

  1. 加藤雅之 より:

    娘が現在ワーホリでオーストラリア滞在中です。来月、一旦帰国しますが7月からまた1年間留学で滞在します。紹介されている手法でクレジットカードの保険のみで1年間持たせようと思っていますが、紹介されたカードで入国から90日以降の現地利用で条件を満たすのか半信半疑です。
    例えば、リクルートカードの説明を見ると以下の注意書きがあります。

    ① JCB: http://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/recruit_tk.html
    ※1 リクルートカードで日本出国前に、「搭乗する公共交通乗用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金をお支払いになった場合に海外旅行傷害保険が適用されます。

    ② 三菱UFJニコス: http://www.cr.mufg.jp/landing/mufgcard/recruit/index.html
    ※ 事前に海外への渡航費用などをカードでご利用いただくことを適用条件とさせていただきます。

    両方とも、日本出国前に航空券等をカードで購入することが条件となっており現地利用可とは読めません。本ページで説明されている情報は正しいのでしょうか。

    • nisizawa より:

      ・リクルートカード(JCB)については、こちらのページを見ますと、
      『海外旅行に関する所定の料金※のお支払いにリクルートカードをご利用頂いた場合、海外旅行傷害保険が適用されます
      ※所定の料金とは…
      (1)「搭乗する公共交通乗用具」または(2)「参加する募集型企画旅行」の料金。募集型参画旅行は、日本出国前にリクルートカードをご利用いただいた場合に限ります』
      となっており、現地で公共交通機関を利用すれば (1) のケースとして適用されます。日本出国前にカードの利用が必要なのは (2) のケースです。
      ご心配でしたら、JCB入会ご案内専用ダイヤル 0120-015-870 にお電話をしてみてください。

      ・三菱UFJニコスでは、この手法は使えません。この手法が使えるのは一部のカードに限られます。私も三菱UFJニコスについては書いていません。

      オーストラリアの医療費がどれくらいになるかはわかりませんが、医療費とカードの補償額を比較して、不足しそうであれば、海外留学保険等も併用することをお勧めします。

  2. 加藤雅之 より:

    回答ありがとうございました。
    確かにそうですね。ただし、JCBブランドはVISA/MASTERに比べて使える場所が限定されます。ショッピングモールや大手スーパーは大丈夫でしょうが、公共交通機関で使えるかどうかが微妙です。特に、バスや電車の場合、gocardというSUICAに似たプリペイドカードにチャージして利用するのが普通ですが、チャージの際にJCBカードが使えたとしても、実際にバスや電車の利用と紐づいているわけではないので、そのレシートで交通機関の利用証明になるかどうかわかりません。

    • nisizawa より:

      JCBカードが使えないということでしたら、VISA/Masterを利用するのが良いでしょうね。公共交通機関として認められるかご心配でしたら、事前にカードのサービスセンターに電話すれば、教えてくれると思いますよ。