タイ・シティバンク、CITI M Visa Select カードを突如廃止! 後継の CITI Premier カードの詳細を解説

タイのシティバンクは2018年7月、突如として CITI M Visa Select カードの廃止を発表しました。

そして CITI M Visa Select カードの既存会員に宛てて、後継となる CITI Premier カードの発送を始めています。現在利用中の CITI M Visa Select カードは、2018年8月末をもって使用できなくなり、自動的・強制的に CITI Premier カードへ切り替えられます。

これと同時期に、タイのSCB銀行は、The Mall グループと提携して、

  • SCB M LEGEND
  • SCB M LUXE
  • SCB M LIVE

という新しいクレジットカードの発行を始めました。つまり今回の件は、The Mall グループがシティバンクとのクレジットカードの提携をやめて、SCB銀行に乗り換えたということでしょうね。

この記事では、

  • 廃止される CITI M Visa Select カードでやっておくべきこと
  • 後継となる CITI Premier カードの詳細

を解説しています。

目次

急げ!廃止される CITI M Visa Select カードでやっておくべきこと

CITI M Visa Select の今後の予定は、

  • 2018年8月末:カード利用停止
  • 2018年9月末:The Mall グループのラウンジ(パラゴン・エムクオーティエ等)利用終了、2ポイント=1マイルでの交換終了(以降は3:1)

となっています。

ウェブサイト経由での交換レートは、以前の2ポイント=1マイルから、すでに3ポイント=1マイルに変更(改悪!)されていますが、2018年9月末までにコールセンター(電話 0-2232-2333 英語・タイ語)経由で交換を申請すれば、以前と同じ2ポイント=1マイルというレートで交換ができます。

ポイントをマイルに交換したい人は、9月末までにコールセンターに電話して、2:1のレートで交換しておきましょう。

注意)私はコールセンターと電話で話して「9月末まで」と聞いたんですが、ネットでは8月末までという情報もあります。念のためできるだけ早めに交換することをおすすめします。

後継となる CITI Premier カードの詳細

【カッコ内】は旧 CITI M Visa Select との比較です。

買物特典

  1. ポイント獲得:2ポイント/25バーツ【以前と同じ】
  2. 世界中のデパート(セントラル、The Mall、エンポリアム、エムクオーティエ、パラゴンを含む)・免税店で買物すると4ポイント/25バーツ。The 1 / M card を併用すれば 4+1ポイント/25バーツに【新規】
  3. デパートで買物するとき、購入額と同額のポイントを使うと15%引き(1.2%還元相当)。免税店では2.4%還元相当【新規】
  4. スーパーマーケット(Tops, Home Fresh Mart, Gourmet Market, Foodland, Villa Marketを含む)で800バーツ以上/回購入すると5%のキャッシュバック。月500バーツまで。【新規】
  5. 提携店で1,500バーツ/回以上買物すると金利0% 10ヶ月払い【新規】

旅行特典

  1. ドンムアン空港・スワンナプーム空港のミラクルラウンジに年2回入場可【以前はタイ航空利用時のみラウンジ利用可】
  2. 年100万バーツの利用でプライオリティ・パスがもらえる(世界中の空港ラウンジが利用可)【新規、ただし100万バーツは少し厳しいか】
  3. 3ポイント:1マイルで交換(還元率約0.89%)【以前のレート2:1、還元率約1.33%から改悪!】
  4. グローバル・ユニオン・エクスプレス社から航空券を買うと、空港から40km以内の送迎無料【新規】

その他の特典

  1. 映画館 SF Cinema が69バーツ【同じ】
  2. Dean & Deluca, Harrods, Simply W, TWG で月1回無料ドリンク【新規】
  3. ガソリンスタンド Shell で3%キャッシュバック(要登録)【同じ】
  4. EmQuartier, Siam Paragon, Central Chidlom, CentralWorld, Central Pinklao, Central Rama3, Central Westgate に専用駐車場【新規?】

2018年8月1日~10月31日までのプロモーション

  • デパートで5,000バーツ以上/回の買物でポイント10倍(最大5万バーツまで)要登録:4712228宛にSMSで SHOP(カード番号後ろの12桁) を送ること

年会費

  • 本会員 年5,000バーツ(初年度無料、M Visa からの切替会員は、2019年7月に翌年度分の引落。年間30万バーツの利用で無料)
  • 家族会員 年1,000バーツ

その他

  • The Mall グループのラウンジ(パラゴン・エムクオーティエ等)利用不可(2018年9月末までは可)

感想

突然のカード変更と改悪で、驚いている方も多いのではないでしょうか。

少し個人的な感想になりますが、僕が CITI M Visa Select で愛用していた特典は、

  1. ブリティッシュ・エアウェイズのマイルに2:1の高レートで交換
  2. The Mall グループのラウンジ

の2つです。新しいカードでは、交換レートが3:1になり、ラウンジの利用もできなくなりました。利用価値がほぼなくなった感じで、非常に残念です・・・

ただ、タイのクレジットカードで、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルと交換できるのはシティバンクだけなんですよね。僕はブリティッシュ・エアウェイズのマイルを貯めているので、今回の改悪を受け入れて Premier を使い続けるか。それとも年会費が 7,900バーツを払い、交換レートが2:1と良い Citi Prestige カードに申し込むか。どちらにしようか、迷うところです。

また、The Mall グループのラウンジも使えなくなりました。SCB 銀行が発行する SCB M LEGEND か SCB M LUXE カードに申し込めばラウンジに入れますので、そのうち入会を考えてみたいと思います(一番グレードの低い SCB M LIVE ではラウンジに入れません)。

【廃止された】旧 Citi M Visa カードの詳細

【廃止】Citi M Visa Select(VISA)

条件 月収10万バーツ以上
年会費 本会員:初年度無料、2年目以降4,000バーツ
家族会員:2,000バーツ
(2年目以降は年間30万バーツの利用で本人と家族の年会費無料)
旅行傷害保険 利用付帯(死亡2,500万バーツ、フライト遅延・荷物遅延2万バーツ、荷物紛失5万バーツ)
ポイント 25バーツ=2ポイント
商品券交換 800ポイント=100バーツ商品券(ザ・モール、エンポリアム、サイアム・パラゴンで利用可) 還元率1.0%
マイレージ交換 2ポイント=1マイル(ブリティッシュ・エアウェイズ、エアアジア、アジアマイル、EVA、カンタス航空、カタール航空、タイ航空、シンガポール航空) 還元率 約1.3%
空港ラウンジ タイ航空の国際線搭乗時、搭乗券提示でラウンジ利用可(年2回まで)
特典
  • ザ・モール、エンポリアム、サイアム・パラゴンで10%割引
  • シェルで給油時に3%割引

【このカードは2018年に廃止されました】

この Citi M Visa Select と、上の Citi Prestige の大きな違いは、プライオリティ・パスがないこと、条件を満たせば年会費が無料になることです。プライオリティ・パスが要らなければ、このカードで年会費無料を狙いたいですね。

このカードも、マイルの還元率は約1.3%とタイのクレジットカードでは最高レベル。62万5千バーツ(約208万円)の買物で 50,000ポイントがもらえ、これをブリティッシュ・エアウェイズの25,000マイルに交換すれば、日本~バンコク往復の特典航空券が獲得できます

ブリティッシュ・エアウェイズの特典航空券は、

  • 日本国内(飛行距離650マイル以下)の片道:4,500マイル
  • 東京~上海、バンコク~香港などの片道:7,500マイル

で獲得できます。必要マイル数が少ないのでお得です。

このカードの使い方としては、例えば、スクムビット周辺に住んでいる駐在員のご夫婦が、ご主人が本会員になり、奥様が家族会員になって、エンポリアム・エムクオーティエで10%割引を活用する、という感じでしょうか。

【廃止】Citi M Visa Rewards Card (VISA)

条件 月収8万バーツ以上
年会費 初年度無料、2年目以降2,000バーツ+VAT
(2年目以降は年間10万バーツの利用で本人と家族の年会費無料)
家族カード年会費 初年度無料、2年目以降1,000バーツ+VAT
旅行傷害保険 利用付帯(死亡700万バーツ、フライト遅延・荷物遅延7千バーツ、荷物紛失24,500バーツ)
ポイント 25バーツ=1ポイント 還元率 0.5%
特典
  • ザ・モール、エンポリアム、サイアム・パラゴンで買物すると5%割引&ポイント2倍
  • シェルで給油時に2%割引

【このカードは2018年に廃止されました】

Citi M Visa Select の簡易版カード

タイ人の場合はこのカードの方が入会条件が緩いのですが、日本人の場合はどちらも同じ条件ですので、より特典の良い Citi M Visa Select を申込んだほうが良いでしょう。