タイのガソリン価格は3年ぶりの高値、タイ南部では密輸ガソリンが流行中

原油価格が約3年半ぶりの高値となったため、タイでもガソリン価格が上昇しています。

▲ 2018年5月19日のガソリン価格。前日から 0.4~0.6バーツ/L の値上げ

バス・トラック等で使われるディーゼル(軽油)が、5月19日から 29.79バーツ/L まで上がっているため、輸送業・運送業では値上げも検討されています。

▲ バンコクの市バスは4バーツの値上げを申請中

▲ 長距離バス大手のナコーンチャイ・エアー社は、30%の減便を計画中。値上げをせずに減便して、搭乗率を上げたほうが良いという判断ですね。

ガソリン価格が高騰したため、タイの南部では、マレーシアから密輸入された安いガソリンの売買が流行っています。一応は違法なんですけど、道端で堂々と売っていますね。価格はディーゼルで、タイの 30 バーツ/L に対して、密輸ガソリンは 22バーツ/L 程度。お手頃です。

▲ マレーシアとの国境があるタイ南部のサダオで、密輸ガソリンの違法売買が人気を博していることを伝える記事

政府もたまに取り締まってます。あまり本気には見えませんが、、、

▲ 違法ガソリンの摘発を伝える記事。6,000リットルのガソリンを証拠として押収し、男性1名を密輸容疑で逮捕

なぜマレーシアではガソリンが安いかというと、産油国のため、ガソリン税を低くしているようですね。

▲ タイ周辺国のガソリン価格

ディーゼル価格は、タイ 28.29バーツ/L、マレーシア 17.55 バーツ/L。

密輸する人は、マレーシアで 18バーツ/L で買って、タイに密輸して 22バーツ/L で売れば、4バーツ/L 儲かるということになります。1,000リットルで 4,000 バーツ。いいお小遣い稼ぎになりそうです。もちろん違法ですので、良い子はやらないでください。

以前の価格との比較もありました。

4年前のインラック政権との比較です。こうして比較すると、当時のガソリン価格が高くて驚きますが、当時はガソリンから補助金を徴収して、ディーゼルに補助金を出していた記憶があります。