(引用元:www.heineken.com)
緑に赤い星がトレードマークのオランダ企業 ハイネケンが、ノンアルコールビール「ハイネケン 0.0」をタイ市場に投入しました。2019年3月現在、バンコクでは扱うお店が増えつつあるようです。
この背景には、ヨーロッパ内でのノンアルコールビール市場の拡大があるそうです。ビールは飲みたいけど、酔っ払いたくない、という人が増えているのでしょうか。わかるような気もしますね。
タイは、仏教国であり、飲酒運転の事故、飲酒後の事件が多発していることもあり、アルコールに関しては、いろいろな規制がありますし、倫理的にも問題があるという考えが一般的です。
ノンアルコールビールですとそういった規制・倫理の対象外になりますので、ハイネケンとしては、タイ市場の成長性に期待しているのでしょう。
目次
タイでノンアルコールビールを販売するメリット
プラチャーチャート・トゥラキット紙は、ノンアルコールビールをメリットを次のように解説しています。
(引用元:www.prachachat.net)
- タイでは「モルト飲料」に分類され、アルコール飲料規制法の対象外
- 24時間販売可能(タイではお酒が販売できるのは11~14時、17~24時のみ)
- TV・ラジオ等でも広告ができる(タイではアルコールの広告規制あり)
- ノンアルコール飲料として物品税を課される(酒税より安い)
- 健康志向の人、若年世代がターゲット
アルコール飲料の規制を回避できる、脱法飲料ということですね(笑)
ノンアルコールビール「ハイネケン 0.0」は、330ml の缶と瓶で、価格は 38バーツで販売されています。この価格は、他社の安価なビールと同程度で、13バーツの缶ジュースと比べるとかなり高めですが、タイで受け入れられるでしょうか? 注目したいところです。
「ビール」という単語を使うな!?
しかしタイ食品・薬事委員会事務局(通称タイFDA)は3月13日、この「ノンアルコールビール」に対して、「ビール」という単語が含まれるのは問題があると発表しています(マティチョン紙記事)。
要は、「ビール」という単語を含んで良いのはビールだけで、「ビール」という単語を含むなら広告をしてはならない、「ノンアルコール・モルト飲料」とすべきだ。また、消費者にビールと誤解されかねないのでケシカラン!という実にお役所らしいご指摘です。
ハイネケンは指摘を受けて、さっそくシールを貼って商品名を修正しています。
ハイネケンのノンアルコールビールを買ってきた。
タイFDAから「ノンアルコールビール」という「ビール」含んだ名称はイカン!と指摘されたのを受けて、わざわざシールを貼って「ノンアルコール・モルト飲料」に修正してある。
関係者は大変だったろうな。お疲れ様でした。 pic.twitter.com/hgJKmEAqSC
— nisizawa (@nisizawa) 2019年3月14日
Twitter ではさっそく購入した人も
フジスーパーでハイネケンのノンアルコール発見。10時ごろレジに持って行ったら、スタッフがみんなで「これノンアルコール?ほんと?売っていいの?」とちょっとした騒ぎに。*タイでアルコールの販売は11時から。 pic.twitter.com/hBk5NkCAhs
— (@yoyoshi666) 2019年3月9日
しかし、微量のアルコールが含まれている!
【2019年4月追記】
ここで衝撃の事実が発覚しました。
ノンアルコールビールのハイネケン0.0、飲んだら眠くなったという友達がハイネケンに問い合わせたら、タイではアルコール0.5%未満のものはアルコール飲料にならないからアルコール飲料ではないんだけど、アルコールが入っていないわけでもなくて、0.03%だけ入ってるんだって。ややこしいな。
— 尻尾のない犬 (@inu_grapher) 2019年4月19日
「ハイネケン 0.0」には微量のアルコールが含まれているそうです。
僕も「ハイネケン 0.0」を飲んだところ、わずかに酔いを感じました。そのときは自己催眠かな?と思ったのですが、アルコールの影響だったんですね。
アルコールにアレルギーがある方は要注意です。
「ハイネケン 0.0」のCM動画
「ハイネケン 0.0」のCM動画がなかなか面白いので貼っておきます。ただのジュースと同じだから、勤務中でも運転中でも飲めるという、なかなか過激なCMです。