
(タイ中央銀行の資料より)
タイのQRコード決済の発展が止まりません。
タイのQRコードは、2017年11月に政府主導で標準化されています(タイ中銀の資料)。ですが、QRコードは送金先を指定するだけですので、そのあとにどうやって決済するかが重要です。
タイでは同じく政府主導の送金手段として、プロンプト・ペイ(Prompt Pay)が開発されました。QRコードで送金先を指定し、プロンプト・ペイで送金。これがQR コード決済の実体です。2018年3月末に、タイの大手銀行が相次いでプロンプト・ペイの手数料を無料化したことにより、タイではQRコード決済が爆発的に発展しつつあります。
2018年9月26日付のタイ語記事(Workpoint NEWS)によると、プロンプト・ペイの現状は次の通り。
- 月平均成長率は35%
- 2018年までの2年間で取引数が6倍に
- 取引額の81%がモバイルデバイスによるもの
- モバイルデバイスによる取引の平均成長率は31%
という凄まじい伸び方です。この成長を受けてタイ中央銀行は、プロンプト・ペイの送金上限額を、現在の5万バーツから、2018年10月までに70万バーツに、将来的には200万バーツに引き上げると発表しました。
この機を逃すまじと、銀行、クレジットカード会社、LINE、通信業者、デパート、飲食店などが、さまざまな割引やプロモーションを実施しています。その一部をご紹介しましょう。
【終了しました】アユタヤ銀行:アプリ+クレジットカードでQR決済で最大5%キャッシュバック
アユタヤ銀行は、UChoose アプリにクレジットカードを登録し、QRコード決済をすると、
- 利用累積額 1,000バーツごとに 3%(30バーツ)
- 利用累積額 4,000で 5%(200バーツ)
をキャッシュバックするキャンペーンを実施中です。累積額で計算しますので、1回あたりの利用額はいくらでも構いません。最大キャッシュバック額は、200バーツ/月、1,200バーツ/全期間。キャンペーン期間は2018年10月1日~2019年3月31日。
5%の割引ってなかなかありませんね。ガソリンの支払いでも使えそうです。
両替商スーパーリッチ:QRコードによるタイバーツの支払いが可能に
いわゆるオレンジのスーパーリッチでは、12ヶ所の支店で、QRコードによるタイバーツの支払いが可能になりました。
いままでは、バーツの現金を持って両替に行く必要がありましたが、これからは、お店でQRコードを使ってタイバーツを支払い、外貨を持って帰ってくることが可能になります。
外貨→タイバーツの場合は使えないようです。
VISAカードも、QRコード決済「Scan to Pay」を提供へ
こちらの Techsauce の記事によると、多少出遅れた感のある VISA カードも、QRコード決済を提供するそうです。どうやって使うのかは不明。
ある程度大きなお店なら、クレジットカードの読み取り機がありますので、わざわざQRコードを使うのは、屋台などの小さなお店ですね。そういった店でも、QRコードを通してクレジットカードを使えるようになれば、より便利になりますね。
Rabbit LINE Pay も割引多し
少し探したものの見つからなかったのですが、Rabbit LINE Pay も、バーガーキングやマクドナルド、AISなどでいろいろな割引をしているようです。