タイで最初のデパートは、1930年に開業した「ナイチンゲール・オリンピック」と言われています。このデパートは中華街にあり、いまでも営業中だそうです。
それから80年以上が経ち、タイは驚異的な成長を遂げ、世界有数の大都市になりました。現在のタイでは、巨大なショッピングモールやホテルが次々と建設されています。
これからのタイはどのように変わっていくのでしょうか。そんな想像の材料として、この記事では、今後5年間にタイで開業するデパートをまとめてみました。
目次
シンハー・コンプレックス (Singha Complex)
Photo : Singha Estate
- 開業日:2018年10月1日
- 最寄駅:MRTペッブリー駅
- 公式サイト
シンハー・ビールで有名なタイの大手財閥ブンロート・ブルワリー。その不動産会社シンハーエステートの本社がある「シンハーコンプレックス」です。
オフィス棟、プラザ棟、レジデンス棟に分かれており、2018年10月1日にオフィス棟とプラザ棟が開館しました。レジデンス棟の分譲住宅は900万バーツ~です。
昔は日本国大使館があった懐かしの場所です。こちらの newsclip 紙の記事によると、「庭にあった大きなチャムチュリーの樹(レインツリー)はそのまま残されて」いるそうです。
ターミナル21 パタヤ (Terminal 21 Pattaya)
Photo: Terminal 21
- 開業予定日:2018年10月19日
- 公式サイト
バンコクのアソークと、タイ東北部コラートで営業している、空港がモチーフのショッピングセンター「ターミナル21」。
タイ東部のパタヤで、3店舗目となる「ターミナル21 パタヤ」が2018年10月19日にオープンします。さらに10月26日には、併設の5つ星ホテル「グランデ センター ポイント パタヤ」もオープンします。
「ターミナル21 パタヤ」で注目のポイントは、タイのショッピングセンターでは最長となる、39メートルのエスカレーター。
Photo: Terminal 21
他のターミナル21と同じく、各フロアーは東京・ローマ・サンフランシスコ・ロンドンといった世界の各都市がテーマになっています。映画館 SFシネマシティ、化粧品店 EVEANDBOY、After you、UNIQLO などが入居するそうです。
アイコンサイアム (Icon Siam)
Photo : Icon Siam
- 開業予定日:2018年11月9日
- 最寄駅:BTSクルン・トンブリー駅
- 公式サイト
タイで初めて高島屋と Apple Store が入るということで、話題になっている「アイコンサイアム」。
筆者が聞いた話では、まだ内装が終わっておらず、11月のフルオープンは難しく、一部だけ営業するソフトオープンになるのでは、とのことですが、果たしてどうなりますか。
施設内には52階建ての最高級コンドミニアム「レジデンシズ・アット・マンダリン・オリエンタル・バンコク」もあり、こちらの販売は10月29日に開始しています。
BTSクルン・トンブリー駅からは徒歩20分と離れているため、どうやって行くのかが気になります。BTSクルン・トンブリー駅とアイコンサイアムを結ぶ、バンコク初のモノレール「ゴールドライン」が建設中ですが、完成は2020年以降になりそうです。
エムスフィア (EmSphere)
Photo: Au Workshop
開業予定:2020年
最寄駅:BTSプロンポン駅
プロンポン駅の周辺に、エンポリアム、エムクオーティエと建設してきた The Mall グループは、「エム・ディストリクト」計画の最後となるデパート「エムスフィア」を建設中です。
エムスフィア内には、6,000席収容のイベントホール「EM LIVE」を建設するとのこと。いままで、バンコク都内にはイベントホールはなかったので、ライブやコンサートが楽しみになりますね。
ゲートウェイ・バンスー (Gateway Bangsue)
Photo: Siam Multi Con
- 開業予定:2020年
- 最寄駅:MRTタオプーン駅
タイ最大の財閥であるタイビバレッジ・グループの不動産開発部門、TCC ランド社が開発する「ゲートウェイ・バンスー」。この会社は、他にもアジアンティーク、ゲートウェイ・エカマイ、パンティップ・プラザを展開しています。
当初の開業予定は2018年でしたが、2018年→2019年→2020年と順調に遅れています。バンスー駅は、バンコク・フアランポーン駅に代わるバンコクのターミナル駅になりますので、駅が開業すれば賑わいそうですね。
映画館 メジャー・シネプレックス、UNIQLO、H&M、Big C Foodplace などが入居する予定です。
ワン・バンコク (One Bangkok)

Photo : บริษัท ทีซีซี แอสเซ็ท (ประเทศไทย) จำกัด และบริษัท เฟรเซอร์ส พร็อพเพอร์ตี้ โฮลดิ้งส์ (ประเทศไทย) จำกัด
- 開業予定:第1フェーズ2021年、完成は2025年
- 最寄駅:MRTシーロム駅
- 公式サイト
スアンルム・ナイトバザール跡地に、敷地面積16万7千平方メートル。オフィスビル5棟、コンドミニアム3棟、ホテル5軒、大型ショッピングモールが立ち並ぶという超巨大計画がこの「ワン・バンコク」です。
6万人以上がここで生活し、働くということですから、周辺に大きなインパクトを与えそうですね。
バンコク・モール (Bangkok Mall)

Photo : บริษัท เดอะมอลล์ กรุ๊ป จำกัด / BOIFFILS Architecture
- 開業予定:2023年
- 最寄駅:BTSウドムスック駅、バンナー駅
The Mallグループが「タイと東南アジアで最大のショッピングモール」として計画中の「バンコク・モール」。広さはサイアム・パラゴンの3倍になるそうです。
ここには、次の施設の建設も予定されています。
- 16,000人収容が出来る「バンコク・アリーナ」(BANGKOK ARENA)
- テーマパーク(3万平方メートル)
- ウオーターパーク(2万平方メートル)
場所はスクンビット通りとバンナー・トラート通りの交差点。BITEC 国際展示場の北側です。