先日、僕のSCB銀行の口座から、知人のSCB銀行の口座へ、1,000バーツを送金したんですよ。
ネットバンキングで振り込んでから、「送ったよ~」と連絡したら、「届いてないけど?」って言うんですよね。
それで、おかしいな?と思って振込伝票を見たら、振込先がぜんぜん違う保険会社になっているじゃないですか!!
この記事は、そのたった1,000バーツ(約3,300円)を、21日間かけて取り戻すまでを書いた記録です。
目次
まず最初に、振込先を間違えた人へのアドバイス
あまりいないとは思いますが、僕と同じようにタイの銀行振込で口座を間違えた人は、次のようにすることをおすすめします。
- 銀行のカスタマーサービスに電話して振込先を間違えたことを伝え、
- 警察署に行って調書を書いてもらい、
- それを銀行のカスタマーサービスに送る
これが一番早いです。銀行によって多少違うかもしれませんが、これでしたら約2週間で戻ったはずです。
僕はいろいろ試行錯誤していたので3週間もかかってしまいました。
あと、結構手間も時間もかかるので、少額でしたら諦めるのもアリかと思います。
僕はブログネタになると思って、取り返すまでがんばりましたが、1,000バーツ程度では全く手間に見合いません(笑)
2月20日 銀行振込で送金先を間違える
パソコンのブラウザから、scbeasy.com というSCB銀行のネットバンキングにログインして、SCB銀行の自分名義の口座から、SCB銀行の他人名義の口座へ、銀行振込をしました。
このとき、プルダウンメニューで振込先を選ぶ画面になっているのですが、間違えて他の口座を選んでいたようです。
さらには、振込を実行する前にも、携帯電話にSMSでワンタイムパスワードが送られてきて、そこにも受取人の名前が書いてあるのですが、ワンタイムパスワードの入力に気を取られていて、名前を全く確認していませんでした <アホ
こちらがその振込伝票です。
送金を終えてから、相手に届いてないことを知り、そこで振込先を間違えたことに気づいた…というわけです。
2月20日 SCB銀行のカスタマーサービスに電話する
振込先を間違えたことに気づき、SCB銀行のカスタマーサービス 02-777-7777 に涙目で電話しました。
オペレーターに事情を説明すると、次のように丁寧に教えてくれました。
- 振込先と連絡が取れるなら、連絡を取って、お金を返してもらえないか交渉してみてください。もし返してくれたなら、それで終わりです
- 振込先と連絡が取れないなら、もう一度こちらに電話してください。その場合は、警察に行って調書を作成してもらい、それを電子メールで送ってもらうことになります
間違えて振り込んだ会社の電話番号はわかるので、まずは「1」を試してみることにしました。
しかし今になって考えると、間違えて振り込んだ先が知人でもない限り、「1」を選ぶのは時間の無駄だと思います。「連絡先は知らない」と言って、すぐに「2」に進む方が手間と時間の節約になるとは、このときの私は知りませんした…
2月21日 間違えて振り込んだ会社に連絡する
間違えて振り込んだ口座の持ち主は、生命保険の会社でした。
その会社に電話して、事情を説明したところ、「パスポートと、通帳、振込伝票を電子メールで送ってもらえますか?」とのこと。早速メールで送りました。
文面は簡潔に「เรียนสวนงานที่เกี้ยวข้อง ขอโอนเงินคืนตามไฝล์แนบครับ」(関係部署御中 添付ファイルをご参照いただき、ご返金いただけないでしょうか)としました。
2月24日 お返事が届く
メールを送って3日後、保険会社からメールで返信がありました。
本文を引用しますと
เรียน ท่านที่เคารพ
ตามที่ท่านแจ้งข้อมูลการชำระเบี้ยผิดบริษัทเข้ามานั้น
บริษัทขอขอบพระคุณที่ท่านไว้วางใจให้บริษัทมีโอกาสได้ดูแลท่านและบุคคลที่ท่านรัก บริษัทรบกวนท่านดำเนินการติดต่อธนาคารเจ้าของบัญชีที่ท่านทำรายการผิด
(略)
ขอแสดงความนับถือ
一読しただけでは意味不明で、何回か読んでやっと理解できたのですが、要は「銀行に連絡してください」とだけのいうことを、非常に回りくどく書いています。
え、返金してくれないの!? それなら最初からパスポートとか要求するなよ!と思いました。
この会社に連絡したのは完全に無駄でした。。。
2月25日 SCB銀行のカスタマーサービスに2回目の電話
SCB銀行のカスタマーサービスに2回目の電話をして、これまでの経緯を話すと、これからやるべきことを教えてくれました。
- 警察に行き、調書を作ってもらう
- その調書には、自分、本来の振込先、間違えた振込の名前と口座番号、振込金額、日時が必要
- それができたら、パスポート、調書、通帳、振込伝票を customer_service@scb.co.th 宛に送る。件名は電話で教えてくれた8桁の数字にする
- 銀行がメールを受領してから33日以内に組戻処理をする
SCB銀行には何回か電話しましたが、対応は非常に丁寧で良かったです。
2月26日 自宅近くの警察署へ行く→調書作れず
では、警察署に行き、調書を作ってもらいましょう。
自宅近くの警察署へ行き、「銀行の振り込み間違いで、調書を作ってほしいんですけど…」と言ったところ、
「どこで振込をしたの?」と聞かれました。
「どこでって、、、ネットバンキングですけど?」
「パソコン?スマホ?それをどこでやったの?」
「カニカニ郡にあるパソコンでですけど」
「じゃあここでは作れないよ。カニカニ警察署に行かないと」
と追い返されてしまいました。
ネットバンキングだったらどこで操作しようと同じだと思いますけど、警察としてはそうじゃないんですね。
しかたないので、カニカニ警察署(仮名)に行くことにします。
2月28日 警察署へ行く→調書作成
カニカニ警察署に行き、調書(ใบแจ้งความ)を作成してもらいます。
銀行のカスタマーサービスが言っていた通り、調書には、自分、本来の振込先、間違えた振込の名前と口座番号、振込金額、日時が必要です。
もしいずれかの情報が欠けていると、処理できないと言っていました。
僕は、これらの情報を全て記した下書きを作って持っていき、それを見ながら調書を作ってもらいました。じゃないと間違いや抜けが出ますからね。
作成してもらった調書がこれです。
調書はタイ数字だったのでちょっと戸惑いました。
2月28日 SCB銀行のカスタマーサービスにメールを送信
宛先:customer_service@scb.co.th
題名:電話で教えてくれた8桁の数字
添付:パスポート、調書、通帳、振込伝票のスキャン画像
メールを送るとすぐに受け取った旨の返信がありました(自動応答だとは思いますが)。
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あとは返金されるのを待つだけです。
3月12日 ついに返金される
振込元の口座に、1,000バーツの入金がありました。
銀行からはメール、SMS等の連絡はなく、ただ振り込まれただけでした。
振込間違いから21日。
いろいろ試行錯誤がありましたが、無事に戻ってきてホッとしました。
次回はもっとうまく処理できそうです(あるのか!?)