
JALのマイルで日本とタイを行き来する話です。以前は「特典航空券は往復で取るもの」でしたが、いまは片道で取れます。バンコクを起点にして、そこからさらに足を伸ばす組み方もできます。
2026年7月時点のJAL公式サイトの情報をもとに、必要なマイル数と、旅程を組むときのルールをまとめました。ANAの場合はANAマイルでタイ航空の特典航空券を取るに書いていますので、両方お持ちの方は見比べてみてください。
JALは片道で取れる
JAL国際線特典航空券は、公式サイトに「片道7,500マイル(往復15,000マイル)から」と書かれています。ご利用条件にも「片道、または往復旅程でご利用いただけます(日本発着旅程に限ります)」とあります。
必要マイル数の表そのものが片道いくらという形式になりました。往復の表を半分にして考える必要がありません。
これは実際に便利です。行きはJALのマイルで、帰りは安い航空券を買う。あるいは長期滞在の帰りだけマイルで押さえる。そういう使い方が素直にできます。
日本〜タイの必要マイル数
日本発着・片道の基本マイル数です(2026年4月16日更新の公式表より)。
| 路線 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス |
|---|---|---|---|
| バンコク-東京(羽田・成田)※下記以外 | 13,500 | 25,000 | 40,000 |
| バンコク-東京 JL031/JL034便 | 17,500 | 30,000 | 45,000 |
| バンコク-大阪(関西)、名古屋(中部) | 12,500 | 20,000 | 37,500 |
参考に、周辺の路線も載せておきます(いずれも片道・エコノミー)。
| 路線 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス |
|---|---|---|---|
| シンガポール | 13,000 | 25,000 | 40,000 |
| クアラルンプール | 15,000 | 25,000 | 40,000 |
| ジャカルタ | 15,000 | 25,000 | 40,000 |
| ハノイ | 13,000 | 20,000 | 30,000 |
| ホーチミンシティ | 13,000 | 20,000 | 30,000 |
| マニラ | 10,000 | 15,000 | 24,000 |
| デリー | 17,500 | 25,000 | 40,000 |
| ベンガルール | 17,500 | 25,000 | 40,000 |
表を見ていて、おやと思うところが2つあります。
関西・中部発のほうが東京発より安い。 バンコク-東京が13,500マイルなのに対して、バンコク-大阪(関西)と名古屋(中部)は12,500マイルです。ビジネスだと37,500と40,000で2,500マイルの差。関西や中部が使える方は、そちらから飛ぶほうが得ということになります。
同じ羽田-バンコクでも便によって違う。 JL031便とJL034便だけ、エコノミーで17,500マイルと高くなっています。ほかの便なら13,500マイルです。4,000マイルの差は小さくないので、予約するときは便名を見てください。
なお、この特典で乗れるのはJAL国際線(JTA国際線を含む)だけです。他社が運航するコードシェア便には使えません。
いちばん気をつけるのはPLUS
ここが今回いちばんお伝えしたいところです。
上の表は「基本マイル数」です。この一番安い枠の席が埋まっていると、追加のマイルを払えば予約できる仕組みがあります。これが「JAL国際線特典航空券PLUS」です。
では、いくらまで上がるのか。公式サイトに載っているPLUS利用時の数字がこちらです。
| 路線 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス |
|---|---|---|---|
| バンコク-東京(羽田・成田) | 101,000 | 109,000 | 200,000 |
| バンコク-大阪(関西)、名古屋(中部) | 98,000 | 114,500 | 200,000 |
| マニラ | 86,500 | 92,500 | 151,000 |
| デリー | 133,500 | 134,000 | 320,000 |
バンコク-東京のエコノミーが、片道13,500マイルから101,000マイルまで。7倍以上の幅があります。ビジネスに至っては片道200,000マイルです。
もちろん常に上限まで上がるわけではなく、予約時点の予測残席に応じて変動します。それでも、この幅を知らずに「JALは片道13,500マイルで行ける」と思い込んでいると、実際の画面を見て驚くことになります。
対策はひとつです。予約受付が始まったらすぐ押さえる。 日程が決まっているなら、早いほど基本マイル数の席が残っています。逆に直前に空席照会をすると、たいてい上振れした数字が出てきます。
なお、ファーストクラスだけはPLUSの対象外です。こちらは搭乗日のシーズナリティ(ロー・レギュラー・ハイ)でマイル数が決まります。エコノミーからビジネスまでは、逆にシーズナリティの区分がなくなってPLUSに一本化されている、という整理です。
旅程を組むときのルール
公式のご利用条件から、実際に旅程を考えるときに効いてくるものを挙げます。
1特典で使える区間は、往路・復路それぞれ国際線1区間、国内線1区間まで。 つまり「地方空港→羽田→バンコク」までは1つの特典で組めます。
行きと帰りで空港を変えられます。 出発地と最終帰着地が違う旅程、往路の到着地と復路の出発地が違う旅程も認められています。たとえば「行きは成田→バンコク、帰りはバンコク→関西」といった形です。ただし旅程によっては1特典で組めない場合がある、とも書かれています。
空港の同一地点扱い。 羽田と成田は「東京」、伊丹と関西は「大阪」、中部と小牧は「名古屋」として同じ地点とみなされます。
地上移動区間は往復で1回。 到着した都市と出発する都市の間を自分で移動する形も組めます(日本国内の乗り継ぎでは使えません)。
日本国内での乗り継ぎは24時間まで。 「実家に2泊してからバンコクへ」というのは、1つの特典ではできません。
遠回りはできません。 目的地に向かう途中で、出発地の経度方向に経路を取ることは認められていません。
バンコクから先へ足を伸ばす
JALのマイルで使えるのは、JAL便だけではありません。JMB提携航空会社特典航空券という別の枠があります。
提携先にはバンコクエアウェイズが入っています。バンコクを拠点に、タイ国内のリゾートや近隣国へ飛んでいる航空会社です。
バンコクエアウェイズの特典(エコノミー)は、旅程全体の距離で決まります。
| 総旅程距離(マイル) | 必要マイル数 | 対象路線の例(往復) |
|---|---|---|
| 1〜1,000 | 12,000 | バンコク-サムイ/チェンマイ/クラビ/プーケット/シェムリアップ/ヤンゴン |
| 1,001〜2,000 | 15,000 | |
| 2,001〜4,000 | 23,000 | バンコク-マレ(モルディブ) |
バンコクからサムイ島やチェンマイ、アンコールワットのシェムリアップまで、往復12,000マイルです。ビジネスクラスでも24,000マイル。バンコクエアウェイズはサムイ島の空港を自社で持っていて、この路線は正規運賃だとかなり高いので、マイルで取れるとありがたい区間です。
そしてバンコクエアウェイズは、ラオスのルアンパバーンにも飛んでいます(公式サイトの就航地に掲載されています)。世界遺産の街で、托鉢の風景で知られるところです。日本から直行便はありませんが、バンコクからなら1時間ちょっとです。
ただし、JAL側のページに載っている対象路線の例にルアンパバーンの記載はありません。実際に特典で取れるかどうかは、空席照会で確認してください。
日本〜バンコク〜ルアンパバーンを組む
「日本からバンコクへ行って、そこからルアンパバーンへ寄って帰る」という旅程を、マイルで組んでみます。
ここで大事なのは、1つの特典にはまとめられないということです。提携社特典は「提携航空会社1社での旅行」に使う決まりなので、JAL便とバンコクエアウェイズ便を1本の特典に混ぜることはできません。
なので、2本立てになります。
- JAL国際線特典で日本〜バンコクの往復
– 東京発:13,500 × 2 = 27,000マイル
– 関西・中部発:12,500 × 2 = 25,000マイル - 提携社特典(バンコクエアウェイズ)でバンコク〜ルアンパバーンの往復
– 総旅程距離1,000マイル以内なので 12,000マイル
合計すると、37,000〜39,000マイル。これで日本からタイとラオスを回って帰ってこられる計算です(基本マイル数で取れた場合)。もちろん燃油特別付加運賃や税金・空港使用料は別にかかります。
別々の予約になるので、乗り継ぎ時間には余裕を持たせてください。片方が遅れても、もう片方は面倒を見てくれません。バンコクで1泊挟むくらいが安心です。どうせなら、そこで市内を回るのもいいと思います。
ANAとどう違うか
タイに関わる範囲で、ANAとの違いを整理しておきます。
- JALは片道ベースの必要マイル数。ANAは往復ベース(片道は7,500マイルから可能)
- JALはPLUSで変動する。ANAはシーズン区分で決まる。JALのほうが「早く取る」ことの重みが大きい
- JALの表は日本発着だけ。ANAにはバンコク発着の別チャートがあり、バンコク発の欧州行きが日本発より安く設定されている。タイに住んでいる人にはここがANAの強みです
- 提携先が違う。JALはワンワールド系+バンコクエアウェイズなど、ANAはスターアライアンス系+タイ航空
どちらが良いという話ではなく、貯まっているほうを使うのが正解です。ただ、タイに住んでいてヨーロッパへ行く機会がある方は、ANAのバンコク発着チャートを一度見ておく価値があります。
まとめ
- JAL国際線特典航空券は片道7,500マイルから。必要マイル数の表も片道ベースになった
- 日本〜バンコクはエコノミー片道13,500マイル。関西・中部発は12,500マイルと安い
- 羽田-バンコクでもJL031/JL034便だけ17,500マイルと高い
- PLUSで最大101,000マイルまで上がる。予約受付が始まったら早めに押さえる
- 行きと帰りで空港を変えられる。日本国内の乗り継ぎは24時間まで
- 提携社特典でバンコクエアウェイズが使える。バンコク〜サムイ/チェンマイ/シェムリアップは往復12,000マイル
- ルアンパバーンへ行くなら、JAL特典+提携社特典の2本立てで合計37,000マイル前後
マイルを使わずに安く飛ぶ方法としては、Google Flightsの使い方とLCCのセールの仕組みも書いています。
バンコクに着いたあとの話も書いています。バンコクの空港から市内への行き方に電車・タクシー・バスの料金と選び方を、バンコクの空港ラウンジはどれを選ぶ?に待ち時間の過ごし方をまとめました。
※2026年7月時点でJAL公式サイトとバンコクエアウェイズ公式サイトで確認した内容です。必要マイル数や条件は変更されることがあるので、予約の際は必ず公式サイトでご確認ください。


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