タイのニュース番組の報道(リンク)によると、タイ東北部のコンケーン市は、2018年12月に広島電鉄から中古路面電車2両の寄贈を受けて、路面電車の運行実験を行うそうです。
コンケーン市の路面電車計画
この計画は、ケーン・ナコーン湖の周囲 4km の道路に線路を敷設、11駅+メンテナンス基地を設置して、実地試験を行うというものです。
場所はこの池の周囲ですね。
Photo : Ch3
上の写真で、
- 赤丸の1駅:ターミナル駅?
- 黄丸の2駅:別途計画中の LRT に接続
- 水色の8駅:停車駅
となっています。
コンケーン市の LRT 計画
コンケーン市の LRT 計画については、小池巧馬さんらによる論文『タイ コンケン市における LRT の導入の検討』をご参照ください。
ただ、上記論文にあった地図を見ると、
『タイ コンケン市における LRT の導入の検討』図-1
路面電車が通るケーン・ナコーン湖とは少し離れているんですよね(湖は、写真の真ん中あたり、コンケーンという文字の右側にあります)。論文が書かれた後で、LRT の敷設場所が変わったんでしょうか?
こちらは LRT の想像図。
Photo : Ch3
LRT では広島電鉄の路面電車は使われません。誤解なきよう。
LRT 関連のニュースまとめ
他に LRT 関連のニュースとしては、以下の記事が見つかりました。
『コンケンの軽量鉄道、年内の事業入札見込む』(NNA ASIA 2017年7月25日付)
タイ東北部のコンケン県商工会議所のケムチャート会頭は、政府が同県で計画する軽量軌道鉄道(ライトレール、LRT)建設の事業入札が年内に実施されるとの見通しを示した。事業費は150億バーツ(約498億円)を見込む。
『東北コンケンのLRT、地元官民で開発へ』(NNA ASIA 2018年5月4日付)
タイ東北部コンケン県の軽量軌道鉄道(ライトレール、LRT)建設事業について、同県の行政当局と民間セクターは、政府から事業を譲り受け、共同で実施する方針を固めた。政府に対して事業の譲渡を求めている
タイで広島電鉄の路面電車が走ったら胸熱ですね。この路面電車に見に行くために、コンケーンに行ってもいいくらいです。
ちなみにコンケーンは、バンコクから 450km ほど離れた東北部の都市で、LCC で行くなら 1,000バーツ・1時間程度。割と気軽に行けます。
広島電鉄はヤンゴンにも路面電車を寄贈していた!
広島電鉄はヤンゴンにも路面電車を寄贈していたんですね。
ヤンゴンで広島電鉄の車両を寄贈して長閑に走っていました。半年間程で廃止しましたけど!https://t.co/tLelI9TbEi
— YAMAHICO (@YAMAHICO5) 2018年10月15日
現在は残念ながら廃線に。
ヤンゴンの時のようにならなければいいのですが…。廃線後に状態を見に行った写真、あげときます。 pic.twitter.com/u5I4S8YTZi
— โดรา – 銅鑼 – Tung Lo (@747BKK) 2018年10月15日
コンケーン市の路面電車は大丈夫でしょうか!?