タイの【高速鉄道計画】現状まとめ(2017年12月更新)


タイの高速鉄道計画は、政権交代などもあり、ひたすらに計画変更や延期を重ねてきましたが、ここに来てついに建設が始まろうとしています。

最近のニュースから、高速鉄道の各路線の状況を簡単にまとめています。随時更新です。

1. 東北方面 バンコク~ノンカーイ~ラオス・中国

2017年9月5日 ポストトゥデイ紙

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タイの運輸大臣と中国側の代表が高速鉄道建設契約に署名。
バンコク~ノンカーイ間を

  • フェーズ1 バンコク~ナコーンラーチャシーマー(コラート) 距離:253km 総工費:1794億バーツ
  • フェーズ2 ナコーンラーチャシーマー(コラート)~ノンカーイ 距離:394km

に分けて、今回はフェーズ1の建設で合意。建設期間は3~4年。2021~2年完成予定。ラオスで建設中の高速鉄道と接続し、バンコク~ノンカーイ~ビエンチャン~昆明を繋ぐ。

2017年12月12日 ポストトゥデイ紙

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フェーズ1 バンコク~ナコーンラーチャシーマー(コラート)間の建設を、以下の4区間に分けて行う。

  • 第1区間 クラーンドン~パーンアソーク間 3.5km 2017年12月21日建設開始 工期6ヶ月
  • 第2区間 パークチョン~クローンカナーンチット間 11km 2018年8月建設開始 工期12ヶ月
  • 第3区間 ゲーンコーイ~ナコーンラーチャシーマー間 119.5km 2018年11月建設開始 工期30ヶ月
  • 第4区間 バーンスー~ゲーンコーイ間 119km 2019年1月建設開始 工期30ヶ月

2. 北方面 バンコク~ピサヌローク~チェンマイ

2017年7月11日 ポストトゥデイ紙

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バンコク~チェンマイ 距離:673km 総工費:5467億バーツ

2017年9月3日 ネーション紙

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運輸・交通政策・計画事務局長によると、日本が行っている高速鉄道の調査は、2017年9月中旬に中間報告書、2017年末に最終報告書がタイ側に渡される予定。

バンコク~ピサヌローク 距離:380km 総工費:2200-2300億バーツ 駅数:6

工費はタイ政府が全額を負担するが、日本との合弁になるか、ODAになるかは未定。運営は民間が行う。
運賃は初乗り50-80バーツ、以降は1.5バーツ/km、バンコク~ピサヌロークは500-600バーツ程度。

2017年12月14日 日本経済新聞 『タイ新幹線、整備費1兆4600億円 日本の報告書 』

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2019年着工、バンコク―チェンマイ間に12駅を整備し、チェンマイまで約3時間半で結ぶ。最高時速は300キロ。全区間乗る場合の運賃は約1200バーツを想定。

3. 南東方面 バンコク~スワンナプーム空港~ラヨーン

2017年8月31日 タイラット紙

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以下の2つのプロジェクトから成り、3つの空港を接続。
バンコク~スワンナプーム空港~ウタパオ空港~ラヨーン 距離:193.5km
ドンムアン空港~スワンナプーム空港 距離:50.5km
2023年開業予定。

4. 南方面 バンコク~フアヒン~パダン・ブサール

2017年7月25日 タイラット紙

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バンコク~フアヒン 距離:211km 総工費:940億バーツ
事業促進PPP方式で2018年中頃に入札を実施。