
先日、KBank(カシコン銀行)のクレジットカードの請求書を見ていたら、見慣れない項目が載っていました。「Annual Fee 1,250 THB」。年会費です。日本円でおよそ6,000円。
タイのクレジットカードは「条件付きで年会費無料。でも実際は使っていればずっと無料」というのが長年の相場で、僕のカードもずっと年会費なしで来ていました。少し驚いて調べてみると、KBankの制度がこの1年で結構変わっていました。
同じように「急に年会費を請求された」という方がいると思うので、経緯と対処法をまとめておきます。
1. 2025年6月に「実質終身無料」が終わっていた
KBankは2025年4月26日付の告知で、2025年6月1日以降、全クレジットカードで年会費の自動免除をやめると発表しています(KBank公式告知(タイ語))。
それまでは、年会費が請求されても実質的に免除され続ける運用(いわゆる終身無料)でした。これが「各カードの免除条件を満たした年だけ、翌年の年会費が免除される」方式に変わっています。
2. Visa Platinumは「PLUSTINUM」に改名、年会費も値上げ
さらに2025年9月1日付の告知(CD0059/68)で、僕が持っているVisa Platinumカードは「KBank PLUSTINUM」という名前に変わりました。特典の拡充とセットで、年会費は1,050バーツ→1,250バーツに値上げ。2025年11月1日以降の請求サイクルから適用されています(KBank公式告知(タイ語))。
3. 免除条件は「カード1枚ごと」――家族カードの落とし穴
PLUSTINUMの年会費免除の条件は次のとおりです。
- 年間12回以上の利用、または年間累計20,000バーツ以上の利用で、翌年の年会費が免除
- この回数・金額はカード1枚ごとにカウントされ、本会員カードと家族カードは合算されない
僕の場合、本会員カードは条件を満たしていて年会費なし。ところが家族カードをほとんど使っていなかったため、家族カード分の年会費1,250バーツが請求されていました。
日本のクレジットカードは「家族カードは年会費無料」が多いので、ここは感覚が違うところです。タイ(少なくともKBank)では、家族カードも1枚のカードとして年会費と免除条件が判定されます。
4. コールセンターに電話したら、3つの選択肢を提示された
K-Contact Center(02-888-8888)に電話して確認したところ、上記の経緯の説明とあわせて、次の3つの選択肢を提示されました。
- 家族カードを解約する
- 年会費相当分のLINE MANクーポンを受け取る(年会費を実質相殺)
- 電話料金や公共料金の支払いを家族カードに設定して、利用実績を作る
つまり、請求書に載ったからといって、そのまま払うしかないわけではありません。僕は2番目のLINE MANクーポンを選んで、その場で申し込みました。LINE MANはタイのフードデリバリーなどのサービスで、クーポンの形で年会費分が実質戻ってくることになります。
5. 来年に向けての対策
来年も同じ請求が来ないように、家族カードの使い方を変えることにしました。
- 家族カードで月1回ペース(年12回)の利用を確保する。携帯電話代や公共料金の自動引き落としを1件、家族カード側に設定しておくのが確実です
- 年会費の判定はカレンダー年ではなく、請求月からさかのぼる12ヶ月で見られているようです(コールセンターでの説明の範囲で、断定的な公式資料は見当たりませんでした)
6. まとめ
- KBankのクレジットカードは、2025年6月から「使っていないカードには年会費がかかる」仕組みに変わった
- 免除条件(年12回または年2万バーツ)はカード1枚ごと。家族カードが一番の盲点
- 請求が来ても、電話すれば選択肢を出してくれる。放置せずにK-Contact Center(02-888-8888)かLINE公式(@kbanklive、ライブチャットあり)へ
タイのクレジットカード事情の全体像は、こちらの記事にまとめています。
【2026年版】タイで日本人が作れるクレジットカード。在住25年が実物カードで語る
※この記事は2026年7月時点の情報です。年会費や免除条件は変わることがありますので、最新の条件はKBank公式サイトでご確認ください。

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