
タイで銀行口座を作るとき、日本人の候補にまず挙がるのがバンコク銀行だ。日系企業のメインバンクとして昔から日本人と縁が深く、日本語で相談できる窓口もある。この記事では、バンコク銀行の口座開設の条件(2025年からかなり厳しくなった)と、口座の使い方をまとめる。
タイの銀行全体の話(銀行の選び方、金利、口座維持費、名義貸しのリスクなど)はタイの銀行口座の作り方と使い方【2026年版】にまとめているので、この記事はバンコク銀行の個別解説として読んでほしい。
バンコク銀行はどんな銀行か
バンコク銀行(Bangkok Bank)は、東南アジアでも指折りの規模を持つタイの大手銀行だ。イメージカラーは青。企業向け金融に強く、14カ国31拠点の国際ネットワークを持つ。日本の銀行との提携も多く、タイに進出した日系企業のメインバンクとして使われてきた歴史が長い。
だから、タイの日系企業で働くと「給料はバンコク銀行に振り込むので口座を開いてね」と言われる確率がけっこう高い。そうなったら迷わずバンコク銀行でいい。
日本語で相談できる窓口がある
日本人にとってのバンコク銀行の強みは、日本語対応の窓口「ジャパンデスク」があることだ。
- シーロム本店のジャパンデスク(平日8:30〜16:00)
- エムクオーティエ、バンコックトンソン、ジェイアベニュートンロー、セントラルシラチャの各支店にも日本語対応の窓口がある
- メールでの問い合わせ: japandesk@bangkokbank.com
口座開設のような込み入った手続きを日本語で相談できるのは、タイ生活の入り口ではかなり心強い。ちなみに日本語窓口という点では、三菱UFJ銀行傘下のアユタヤ銀行(日本語コールセンター1572)も手厚い。この2行は「日本語で相談できる銀行」の双璧だ。
口座開設の条件(2026年時点)
ここが一番大事なところで、バンコク銀行は2025年1月から、観光ビザやDTVビザ(いわゆるノマドビザ)での新規口座開設を停止した。
背景には、パタヤで摘発された不正口座事件がある。詐欺グループが観光ビザ名義で15もの口座を作り、被害額は約22億バーツにのぼった。これを受けて、タイの銀行全体で外国人の口座開設審査が厳しくなっていて、バンコク銀行はその先頭を走っている。
いま新規で口座を開けるのは、おおむね次のような人だ。
- 就労ビザ+ワークパーミットで働いている人
- リタイアメントビザ、家族ビザなどの長期滞在ビザを持っている人
- タイ人の配偶者がいる人
- タイに不動産を持っている人
必要書類はパスポートと該当のビザ・ワークパーミットが基本だが、支店や担当者によって追加の書類(在住証明など)を求められることがある。会社の指定でバンコク銀行の口座を作る場合は、会社が発行する書類を持っていけばスムーズだ。窓口で迷いそうなら、先に挙げたジャパンデスクのある支店に行くといい。
口座の種類と、置き場所として優秀な e-Savings
口座は普通預金口座(Saving Account)を1つ作れば十分だ。通帳が発行され、スマホアプリとデビットカードを付けるかどうかを聞かれる流れになる。
金利の面でひとつ知っておくといいのが、アプリ専用の「e-Savings」口座だ。100万バーツまで年1.5%前後(2026年時点)の金利がつき、大手銀行の普通預金(年0.5〜0.6%程度)よりだいぶいい。給料の受け皿は普通のSaving口座にして、余ったお金をe-Savingsに移しておく、という使い方ができる。金利は変わりやすいので、最新の数字は公式サイトで確認してほしい。
アプリは Bualuang mBanking
バンコク銀行のスマホアプリは「Bualuang mBanking」。振込、QRコード決済(PromptPay)、残高確認、請求書払いと、日常の用事はほぼアプリで完結する。タイのQRコード決済事情はタイのQRコード決済はここまで進んだで詳しく書いている。
タイの銀行はいまどこも支店を減らしていて、バンコク銀行も年50〜100店のペースで統廃合を進めている。支店は手続きの場所というより「相談の場所」になりつつあるので、口座を作ったら最初からアプリ前提で使うのが正解だ。
デビットカードと、その先のクレジットカード
口座開設時にATMカード(デビットカード)を勧められる。発行料と年会費で年数百バーツ。保険付きの上位カードを勧められることもあるが、保険は不要だ。
タイ生活が落ち着いてクレジットカードが欲しくなったら、バンコク銀行のカードはバンコク銀行のクレジットカード【2026年版】にまとめている。バンコク銀行は利用枠と同額の保証金(定期預金)を求められることが多い、という独特の注意点があるので、申し込む前に一読を。
まとめ
- バンコク銀行は日系企業のメインバンク筆頭。給与口座に指定されたら迷わずここでいい
- ジャパンデスク(シーロム本店ほか)で口座開設や手続きを日本語で相談できる
- 2025年1月から観光ビザ・DTVでの新規開設は不可。長期ビザ・ワークパーミットが実質的な条件
- アプリはBualuang mBanking。e-Savings口座は余剰資金の置き場所として優秀
※この記事は2026年7月時点の情報です。口座開設の条件や金利は変わることがあるので、最新情報は公式サイトやジャパンデスクで確認してください。

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