タイの変な乗り物図鑑 トゥクトゥクやバイク改造車をまとめてみた

タイは変な自動車やバイクが多いです。

トゥクトゥクが有名ですが、それだけではなく、バイクやトラックを適当に改造した乗り物が公道を走っています。

その理由は、1. 車両に関する法規制が緩いこと、2. 改造好きな市民が多いこと、3. 安価な乗り物の需要があること、といったあたりでしょうか。

この記事では、タイで走っている変な乗り物をまとめてみました。他にも変な乗り物がありましたら、追加したいと思いますので、ぜひお知らせください。

トゥクトゥク

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Photographer: Heinrich Damm

タイ語名:รถตุ๊ก ๆ(ロット・トゥクトゥク)

日本人も大好きなトゥクトゥク。

ウィキペディアによると、

『日本の郵政省(現・日本郵政)が郵便収集車をダイハツの3輪トラック『ミゼット』から4輪トラックに変えた際に、中古のミゼット(主にバーハンドル仕様のDK/DS型系)をODAとしてタイに並行輸出したのが発端とされる。名前の由来は「トゥクトゥク」と音を立てて走行することによるとする説が有力である』

日本の郵便収集車が最初のトゥクトゥクだったそうです。

初期のトゥクトゥクは、いまでもアユタヤ県やトラン県で乗ることができます。

タイ語名では「รถตุ๊ก ๆ หน้ากบ」(ロット・トゥクトゥク・ナーゴップ=カエル顔のトゥクトゥク)と呼ばれています。

発売から60年近く経ち、そろそろ動かなくなるかもしれませんので、乗るなら今のうちですね。

サムロー(エンジン付き)

タイ語名:สามล้อเครื่อง(サームロー・クルアン)別名 スカイラブ、ジャンボ

サームロー=三輪、クルアン=エンジンなので、サームロー・クルアンはエンジン付き三輪車という意味になります。バイクを改造して、後輪の代わりに荷台を付けたものです。

ウィキペディアによると、

『サムロー専用の免許が用意されている一方で、サムローやサムロークアンにはナンバープレートがなく、登録の必要もない。自転車と同じような扱いを受け、タイでは飲酒検問などもされない。また、バンコク首都高速での運行はできない』

とのことです。

このサームローを「スカイラブ」と呼ぶタイ人も多いです。このサムローが登場した当時、アメリカ合衆国が初の宇宙ステーション「スカイラブ」を打ち上げました。その名称を借りた宣伝があったそうで、そのイメージがいまでも残っています。

タイ東北部のウドンタニ県には、サームローを製造しているアティポン・モーター社リンク地図)があります。創業35年の老舗です。サームローをタイ東北部でよく見かけるのは、こういったメーカーがいくつかあるのでしょう。

ちなみに、ラオス語ではこのサムローを「ジャンボ」と呼んでました。

サムロー(人力)

"สามล้อถีบ" อาชีพที่กำลังจะเลือนหายของชาวโคราช – Springnews

タイ語名:สามล้อถีบ(サームロー・キープ)

サームロー=三輪、キープ=ペダルを漕ぐという意味ですので、サームロー・キープは人力三輪車という意味になります。

タイ東北部のコラートなど、地方に行くといまだにありますが、運転手の収入が低いため、ユネスコが世界無形文化遺産に指定するか、WHO のレッドリストにでも載らないと、近い将来に絶滅すると思われます。

軽トラック

タイ語名:รถกะป้อ(ロット・カポー)別名 スバル
日本語名:シーロー(4輪という意味)

軽トラックの荷台に座席を付けて、乗客を運べるようにしたもの。大通り付近に発着場所があり、ソイの奥まで走ることが多いです。

日本人は「シーロー」と呼んでますが、これは和製タイ語なので、タイ人に言っても通じません。タイ人はロット・カポーとかスバルと呼んでいます。

バンコクのスクンビット33~39付近は、このシーローの縄張りになっていまして、走っているモタサイ(バイクタクシー)を捕まえようとしても、シーローの報復が怖いらしく、止まってくれません。

シーローの独占営業権や縄張りについては、そのうち運ちゃんにインタビューしてみたいなと思いっています。あと、バンコク日本人社会の都市伝説として、駐妻がシーローの運ちゃんと不倫しているという噂が定期的に流れます(笑)

荷台付きバイク


タイ語名:ซาเล้ง(サーレーン)

バイクに荷台を付けて、荷物を運べるようにしたもの。人が乗ることもあります。昔は自転車に付けていましたが、最近はバイクが多いですね。上の動画は荷台が左側に付いていますが、荷台が前に付いているものもあります。

タイのお手軽な商用車で、飲料水・ビールケース・氷などを運んだり、アイスを売ったり、古紙を回収したりしています。

お値段は、サイドカー単体だと 3,000バーツ程度。中古バイクが付いた完成品でも 10,000バーツ程度ですので、少ない投資で商売を始めるにはもってこいですが、自動車とぶつかる事故が多い、危険な乗り物でもあります。

下の動画は、荷台付きバイクを改造して、車椅子の人がそのまま乗り込んで運転できるようにしたもの。アイデアといい、改造の腕といい、タイ人もなかなかやりますね。

ソンテウ

Isuzu N-Series songthaew 01.jpg
Photographer: Henry Flower

タイ語名: สองแถว(ソンテウ)

小型~中型のトラックを改造して、左右に2列シートを置いた簡易型のバス。バンコクを含むタイ全土で、庶民の足として利用されています。

モタサイ(バイクタクシー)

タイ語正式名: มอเตอร์ไซค์รับจ้าง(モタサイ・ラップジャーン=請負バイク、通称 มอเตอร์ไซค์(モタサイ)

日本語名:モタサイ、バイクタクシー、バイタク

バイクの荷台に座り、風を感じながらあっという間に行き先に着くことができるモタサイ。渋滞がひどいバンコクの通勤時間帯には欠かせない交通手段ですが、

  • 事故が多い(自動車事故も、乗客が転げ落ちる事故もあり)
  • 値段が不明朗。ボッタクリもある
  • 刑務所から出所した後に就きたい仕事 No.1 で、運転手に不安を感じる

という負の側面もあります。サービスが改善されなければ、今後は Grab などの配車アプリに駆逐されるかもしれません。