
タイで働いた経験のある方から、よくいただくご質問です。「年金一時金の申請、自分でできるんですか?」と。
結論からお伝えすると、できなくはありません。ただ、思った以上にやることが多く、タイ語の書類とのやりとりも発生します。順番にご説明します。
自分で申請する場合の流れ
ざっくり次のような流れになります。
- 社会保険番号の確認:13桁の番号を準備(手元にない場合は調査からスタート)
- 必要書類の準備:申請書、パスポートのコピー、通帳のコピー、それぞれにサイン
- タイの社会保険事務所へ書類を提出:タイ国内なら本人がSSO(社会保険事務所)の窓口へ。日本など海外からの場合は、タイ側に代理人を立てて書類を郵送
- 申請後のフォロー:振込までの期間中、書類の不備や追加要請がないかを確認
- 振込確認:タイ口座宛なら申請から1〜2ヶ月、海外口座宛なら3〜6ヶ月
ここが詰まりやすい
実際にご自身で進めようとしたお客様の話を伺うと、次のあたりで止まっていることが多いです。
- タイ語の書類:申請書はタイ語が中心です。記入欄やチェック項目の意味が分からないと、空欄のまま提出してしまったり、誤った欄に書き込んでしまったりします。
- 社会保険番号がはっきりしない:手元に番号がない、複数社で働いて番号が分かれている、当時のパスポート番号が今と違って名寄せが失敗する、などのケースで止まります。詳しくは別記事「タイの年金、社会保険番号がわからなくても申請できる?」をご覧ください。
- タイの銀行口座まわりの条件:タイの口座で受け取る場合、名義の表記方法など、社会保険事務所が受付しないケースが実際にあります。「タイ口座で申請したのに受付されなかった」というご相談を、これまで何件かいただきました。
- 役員期間が含まれる方:会社の役員(取締役・社長など)として登記されていた期間は、社会保険の被雇用者ではないため対象外です。給与明細の社会保険料の天引きがあったかどうかでご確認ください。
- 海外からの申請:書類をタイへ送るだけでなく、タイ側に代理人を立てる必要があります。海外の銀行口座で受け取る場合は、申請後の本人確認の郵便のやりとりも発生します。
代行を頼む場合に変わること
代行サービスを使うと、上記のステップを基本的には任せられます。お客様にやっていただくのは、
- 当時のパスポートと、銀行通帳のコピーを準備し、青ペンでサインを入れる
- 申請書(こちらで作成したもの)を印刷してサインを入れる
- 用意した書類を国際郵便で送る
この3つだけで、あとはこちらで進めます。
代行サービスの料金プラン
代行業者によって料金体系が違うので、選ぶ前に比較されることをおすすめします。
| プラン | 料金の決まり方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 成功報酬制 | 受給額の一定割合(業者により異なる) | 受給0なら費用も0、というのが見かけ上のメリット。受給額が大きい方は手数料も大きくなる |
| 定額制(本ブログ経由の場合) | 35,000円(タイバーツでのお支払いの場合は7,000バーツ) | 受給額にかかわらず一律。万一、受給資格がないと分かった場合は全額返金 |
成功報酬制の場合、受給見込み額が大きい方ほど手数料も増えるため、長期勤務(駐在7年以上)の方には定額制のほうが結果的に安く済むケースが多くなります。
タイの年金制度そのものを詳しく知りたい方へ
タイの社会保険の老齢給付の仕組み、受給資格、加入期間と金額の関係などは、別記事「【完全解説】タイの老齢年金 日本人も55歳からもらえます」に詳しく書いてあります。あわせてご覧ください。
ご自身のケースが知りたい方へ
タイの年金は、加入していた期間と社会保険番号さえ分かれば、受給見込みの金額を試算できます。受給額診断ツールで30秒で確認できます。
僕はタイ駐在25年で、日本人の方の年金申請を40名以上お手伝いしてきました。社会保険番号がお分かりの方は、全員無事に受給されています。料金は定額35,000円(タイバーツでのお支払いの場合は7,000バーツ)、もし受給資格がないと分かった場合は全額返金しますので、ご安心ください。
ご質問やご相談は、こちらの相談フォームからお気軽にどうぞ。
最終更新:2026年6月


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