
タイで働いていた経験のある方から、もっとも多くいただくご質問です。「結局のところ、私はいくら受け取れるんですか?」と。
結論からお伝えすると、加入していた期間と当時の給与水準でほぼ自動的に決まります。月給15,000バーツ以上で勤務されていた場合、駐在3年で約17万円、5年で約30万円、10年で約60万円、14年で約90万円が目安です。順番にご説明します。
基本の計算式
タイの社会保険の老齢給付(一時金)の額は、シンプルな計算式で求められます。
- 月給15,000バーツ以上の方:月900バーツ × 納付月数 + 運用益
- 月給15,000バーツ未満の方:月給の6% × 納付月数 + 運用益
ほとんどの日本人駐在員・現地採用の方は「月給15,000バーツ以上」に該当します。給与水準が高いほど多くもらえる仕組みではなく、月給15,000バーツを超えた分は計算に反映されない、という設計になっています。
勤続年数別の早見表
月給15,000バーツ以上で勤務していた場合の目安です(運用益込み、利率3%で概算、1バーツ=4.9円換算)。
| 勤務期間 | 一時金の目安 | 日本円の目安 |
|---|---|---|
| 1年 | 約11,000バーツ | 約5.4万円 |
| 3年 | 約34,000バーツ | 約17万円 |
| 5年 | 約59,000バーツ | 約29万円 |
| 7年 | 約86,000バーツ | 約42万円 |
| 10年 | 約128,000バーツ | 約63万円 |
| 14年 | 約190,000バーツ | 約93万円 |
ざっくり「勤続年数 × 5〜7万円」と覚えていただくと、ご自身のケースの目安が立てやすいです。
過去40件の実例からみた分布
これまでサポートさせていただいた40名以上の方のうち、勤続年数別の分布はだいたい次のような形です。
- 駐在3〜5年の方が一番多い:受給額は15万〜30万円のレンジ
- 駐在7〜10年の方:40万〜70万円のレンジ
- 10年以上の方:80万〜130万円のレンジ
- 過去の最高ケース:14年勤務の方で約93万円
短期勤務(1年未満)の方も「本人納付分の少額(5〜10万円)」が無事に振り込まれた例があり、社会保険番号が分かるすべての方が受給されています。
加入15年以上の方は「終身年金」になります
加入が 15年(180ヶ月)以上 になると、一時金ではなく終身年金(毎月支給)に切り替わります。
例えば、加入15年・月給15,000バーツ以上の方なら、月3,000バーツ(=月給の20%)が亡くなるまで毎月支給されます。55歳から80歳まで25年間受給した場合の累計は 約90万バーツ(約440万円) に達します。
加入16年以上の方は、超過した1年ごとに +1.5% が上乗せされます。20年加入なら月給の 27.5%、25年加入なら 35% が月額になり、累計受給額はさらに大きくなります。
「最大いくらまでもらえる?」
ざっくりの目安は次のとおりです。
- 一時金として受け取る場合(加入15年未満):勤続年数 × 約5〜7万円
- 終身年金として受け取る場合(加入15年以上):月給 × 20% × 12ヶ月 × 受給年数 が累計目安
なお、コロナ禍(2020〜2022年)には社会保険料の減免期間があったため、その期間に勤務されていた方は目安より少し下振れする場合があります。
タイの年金制度そのものを詳しく知りたい方へ
タイの社会保険の老齢給付の仕組み、受給資格、加入期間と金額の関係などは、別記事「【完全解説】タイの老齢年金 日本人も55歳からもらえます」に詳しく書いてあります。あわせてご覧ください。
ご自身のケースが知りたい方へ
タイの年金は、加入していた期間と社会保険番号さえ分かれば、受給見込みの金額を試算できます。受給額診断ツールで30秒で確認できます。
僕はタイ駐在25年で、日本人の方の年金申請を40名以上お手伝いしてきました。社会保険番号がお分かりの方は、全員無事に受給されています。料金は定額35,000円(タイバーツでのお支払いの場合は7,000バーツ)、もし受給資格がないと分かった場合は全額返金しますので、ご安心ください。
ご質問やご相談は、こちらの相談フォームからお気軽にどうぞ。
最終更新:2026年6月


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