
「タイで働いていたんですけど、社会保険番号がもう手元になくて…」というご相談を、最近たくさんいただきます。
結論からお伝えすると、番号が分からなくても道はあります。当時のパスポートと、お勤めだった会社が分かる資料があれば、こちらでお調べできます。順番にご説明します。
なぜ社会保険番号が必要なのか
タイの年金一時金の申請には、加入者本人の社会保険番号(13桁)が欠かせません。これがないと社会保険事務所が「誰の記録か」を特定できないためです。
社会保険番号は、タイで会社員として働き始めると、会社が登録した時点で本人に割り当てられます。番号は「6」で始まる13桁です。
ケース別チェック:あなたはどのパターン?
タイで働いた経験のある方を、5つのパターンに分けてみます。
ケースA:すべての社の番号を覚えている
そのまま申請に進めます。手元の番号を使って受給見込み額を確認し、書類を揃えて申請するだけです。下にある診断ツールで30秒で試算できます。
ケースB:1社だけ働いて、番号を覚えていない
まずは古い書類を探してみてください。
- 当時の給与明細(社会保険料の天引き欄に記載されていることが多い)
- 社会保険カード(青いプラスチックカード)
- 会社から受け取った人事関連の書類
それでも見つからない場合は、当時のパスポートと会社名が分かるもの(名刺、社員証など)があれば、こちらで記録をお調べできます。
ケースC:複数社で働いて、全社分の番号が手元にある
全期間分を合算して受給できます。タイでは会社が変わると番号も別発行されることがありますが、すべての番号と勤続期間が分かっていれば問題なく申請できます。複数社の合算ルールについて詳しくは「タイで複数社で働いた場合、年金はどうなる?」をご覧ください。
ケースD:複数社で働いて、一部だけ番号が分かる
分かる分の申請は進められます。不明な期間の番号は、当時のパスポートと会社名でお調べできます。番号がそろえば、全期間分の合算で受給できます。
ケースE:複数社で働いて、まったく分からない
当時のパスポートと、お勤めだった会社の手がかり(会社名・在職時期)が分かれば、各社の番号をひとつずつお調べできます。
盲点:「番号が継続している」と思い込んでいませんか?
ここが意外と勘違いされやすい点です。
タイでは、会社が変わると社会保険番号も別発行されることがあります。これはタイの制度上、会社が社会保険事務所に登録する仕組みになっているためで、転職するたびに新しい番号が振られるケースが実際に発生しています。
「最初の会社で取った番号を、次の会社でもそのまま使うはず」と思っていても、実は2社目で別の番号が割り当てられていた、というケースがあります。手元に1つしか番号がない場合、もう1つ別の番号で記録が残っている可能性があるので、確認が必要です。
盲点:パスポート切り替えで「名寄せ失敗」
もうひとつの落とし穴は、当時のパスポート番号が今と違うケースです。
タイの社会保険事務所は、申請者本人を「社会保険番号+パスポート番号」で照合しています。当時のパスポートが現在のものと別のパスポート番号だった場合、社会保険事務所のシステム上では別人として扱われ、「該当する記録はありません」と言われることがあります。
このようなケースでは、当時のパスポートのコピー(顔写真ページ)を用意できれば、紐付けして記録を引き出せます。
盲点:「記録がない」と言われたら、社名変更も疑う
「ご自身の名前で社会保険事務所に照会しても、その会社の記録が見当たらない」と言われた場合、会社の社名変更や買収を疑う価値があります。
過去の事例で、「Sanyo Universal Electric」では記録が見つからなかった方が、買収後の「Haier Thailand」名義では記録が残っていた、というケースがありました。会社が買収されたり社名を変えたりすると、社会保険事務所側のデータは新しい社名で更新されることがあるためです。
「自分が勤めていた会社の後身がどこか」を調べて、両方の社名で照会すると見つかることがあります。
社会保険番号の調査について
番号が分からない場合の調査は、当方で承っています。
必要なもの
- 当時のパスポートのコピー(顔写真ページ)
- お勤めだった会社が分かる資料(名刺、社員証、給与明細など)
- 英語の名刺で会社名が英語表記しかない場合でも、TAX ID(納税者番号)から会社のタイ語登記名を特定できることが多いので、手元の資料を諦めずに見ていただきたいです
料金
調査だけのご依頼は 10,000円(タイの口座でお受け取りの場合は 2,000バーツ)です。
調査で社会保険番号と受給見込み額が確認できてから、実際に申請に進むかどうかをご判断いただけます。
タイの年金制度そのものを詳しく知りたい方へ
タイの社会保険の老齢給付の仕組み、受給資格、加入期間と金額の関係などは、別記事「【完全解説】タイの老齢年金 日本人も55歳からもらえます」に詳しく書いてあります。あわせてご覧ください。
まずは調査だけ、というのもアリです
タイの年金は、社会保険番号が分かれば加入期間と受給見込みの金額を試算できます。番号がお分かりの方は受給額診断ツールで30秒で確認できます。
番号がお分かりでない方は、当時のパスポートと会社名が分かる資料があれば、当方で記録をお調べできます。
僕はタイ駐在25年で、日本人の方の年金申請を40名以上お手伝いしてきました。社会保険番号がお分かりの方は、全員無事に受給されています。
調査だけのご依頼は 10,000円(タイバーツでのお支払いの場合は2,000バーツ)。番号と受給見込み金額が確認できてから、申請に進むかどうかをお決めいただけます。
ご質問やご相談は、こちらの相談フォームからお気軽にどうぞ。
最終更新:2026年6月


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