
海外送金サービスのWise(ワイズ)は、タイ在住の日本人にとっても、日本とのお金のやり取りの定番になりました。僕もタイ住所のアカウントを持っていて、日本との間のお金の移動に使っています。
ただ、タイ住所で登録したWiseアカウントは、2026年に仕組みが大きく変わります。タイ中央銀行の監督下に入る規制対応で、できることが増える一方、新しい制限も付く。この記事では、タイ在住者のWiseが「何ができて、何ができなくなるのか」を、Wise公式ヘルプの情報(2026年7月30日確認)で整理します。
なお、手数料の比較や日本住所アカウントでの使い方は、こちらの記事にまとめています。

まず大前提:「どの住所で登録したか」で別物
Wiseのアカウントは、日本の住所で登録したものと、タイの住所で登録したもので、使える機能もルールも別物です。今回の変更の対象は「タイの住所で登録した個人アカウント」だけ。日本住所のアカウントで日本からタイへ送金する使い方は、これまでどおり変わりません。
自分のアカウントがどちらか分からない方は、Wiseの設定画面で登録住所を確認してみてください。
変更はいつから?
適用時期は、アカウントを作った時期で分かれます。
- 2026年1月21日より前に登録した人:2026年10月から。9月にWiseから追加の本人確認書類を求めるメールが届く予定です。それまでは従来どおり使えます
- 2026年1月21日以降に登録した人:2026年8月までに順次適用
書類の案内メールが来たら、早めに対応しておきましょう。放置すると切り替えがスムーズにいかない恐れがあります。
新体制でできるようになること
制限の話の前に、良くなる点から。タイ住所アカウントは従来「受け取り中心」の位置づけでしたが、新体制でできることが増えます。
- タイから海外への送金が正式にできるようになる(上限は1日80万バーツ)
- PromptPayとQRコード決済の送受金に対応
- タイの銀行口座からWiseの多通貨口座へ入金し、40以上の通貨で保有できる
- Wiseカード(物理カード+デジタルカード最大3枚)が発行できる
1日80万バーツの送金枠は、生活資金の移動ならまず困らない水準です。タイの銀行アプリの海外送金と比べて手数料が読みやすいのもWiseの持ち味なので、タイ→日本の送金手段としては有力な選択肢になります。
新体制の制限(ここが大事)
一方で、次の制限が付きます。
- バーツ以外の通貨同士の送金・変換は、いったんバーツを経由する二段変換になる(例:円→ドル)。変換が2回入る分、手数料がかさみます
- 通貨変換の上限は1日75万バーツ
- 多通貨口座からの支払いは1日3万バーツまで(利用実績に応じて増枠あり)
- PromptPay関連は1回1万バーツまで
- Wiseカードでタイ国内のATMから現金を引き出すことはできない(国外のATMでは引き続き可能)
- いま持っているWiseカードは2026年9月までにキャンセルされ、無料で新カードに交換される。Wiseから案内メールが届きます
要するに、「タイ⇔日本のお金の移動」には十分使えるけれど、「タイ国内で現金を下ろす」「多通貨を自由に行き来させる」用途には向かなくなる、という変化です。
僕の使い方
僕自身は、タイ住所のアカウントで日本からのお金の受け取りを中心に使ってきました。カードは使っていません。この使い方なら新体制でも特に困ることはなく、むしろタイから日本への送金が正式にできるようになるのはプラスです。
これからWiseを使い始める方は、こちらから登録できます。
※上のリンクは僕の紹介リンクです。ここから登録すると初回送金の手数料割引が受けられて(条件は登録時にWise側で表示されるものが正です)、僕にも紹介料が入ります。
まとめ
- 変更の対象はタイ住所で登録した個人アカウントだけ。日本住所アカウントは従来どおり
- 適用は登録日で違う(1/21より前→10月から、以降→8月までに順次)。9月の書類案内メールには早めに対応
- できるようになる:海外送金(1日80万B)・PromptPay・多通貨保有・カード発行
- 制限:二段変換・各種上限・タイ国内ATM不可・既存カードは9月までに交換
具体的な手数料は送金条件で変わるので、実際の金額はWiseの画面のシミュレーションで確認してください。
※この記事は2026年7月時点のWise公式ヘルプの情報をもとにしています。適用時期・上限は変わることがあります。


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