タイでは先日、「生存率0.2%から生還したタイ人女性ー日本の医師に感謝」という話が話題になりました。
このタイ人女性は、日本を旅行したときに心臓発作で倒れ、合計1,600万円以上の医療費を請求されました。東京のタイ大使館が約半分にあたる850万円を支援。寄付が約165万円集まり、残りは本人がタイに帰ってから返済することになりました。この方は、どうやら旅行保険に加入していなかったようですね。
こういう話を聞くと、海外旅行に行くときは、治療費・救援費を請求できる旅行保険に加入すべきだということがよくわかります。
日本に在住している人なら、日本で発行されたクレジットカードに付属する保険サービスを使うこともできるでしょう。
しかし、タイに長期滞在している人ですと、保険の適用条件を満たせず、クレジットカードの保険は使えないことが多いと思います。
そんな人のために、タイの保険会社が販売している旅行保険があります。
この保険は、タイから他国への旅行が対象です。加入者の国籍による制限はなく、日本人でもタイ人でも誰でも加入できます。下のページから、ネットで簡単に購入できます。
旅行保険の料金を確認する
Allianz Global Assistance – Travel Insurance Online
上のページから、保険の種類、行き先、日程、人数などを入力して、「GET A QUOTE」ボタンを押すと、旅行保険の見積書が出てきます。この保険は、必要な日数分だけ買うことができますので、無駄がありません。
仮にタイから日本に行くと仮定して、
- Travel Insurance
- Travel Insurance for tourist
- Thailand / Japan
を選択し、旅行期間は7日間、人数は1名と入力し、「GET A QUOTE」ボタンを押すと、下の見積書が出てきます。
- 左の520バーツのプランは、死亡保障が300万バーツ、治療費が200万バーツ
- 右の1,150バーツのプランは、死亡保障が400万バーツ、治療費が250万バーツ、他にも携行品補償や遅延補償などもある
加入の目的が医療費だけでしたら、安い方のプランで問題ないと思います。携行品補償や遅延補償なども合ったほうが安心でしたら、高い方のプランにしましょう。
旅行保険を申込む
プランを選択してから、氏名・誕生日・パスポート番号などの詳細を入力します。10分程度たつと申込みのメールが送られてきますので、そこにあるリンクをクリックすると、クレジットカードの支払いページが開きます。支払いを終えると、1時間以内に保険証書がメールで送られてきます。保険証書は、念のため印刷して旅行に持っていきましょう。
保険金請求の手順
万が一、旅行先で入院・通院して医療費が発生した場合に、保険金を請求する手順です。
この保険にはキャッシュレス治療サービスはありませんので、まずはご自身で料金を建て替えて支払います。その際に請求書・診断書等をもらっておき、タイに帰ってから保険金請求(クレーム)する、という手順になります。
保険金請求(クレーム)の申請は、こちらのページから行えます。申請書に必要事項を記入し、請求書・診断書等を添えて、全ての書類のコピーを取ってから、書類を郵送します。審査の後、保険金が銀行振込または小切手で支払われます。
筆者の購入履歴
- 2017年4月:タイからネパールへ9日間の旅行。左側の「Common Sense」プランに加入して、保険料は一人あたり650バーツ。
- 2019年4月:タイから中国本土へ8日間の旅行。左側の「Common Sense」プランに加入して、保険料は一人あたり650バーツ。
コメント
タイに長期滞在している者です。日本に一時帰国中に利用できる保険ついて情報を探していました。住民票を抜いていて国民健康保険がないため、日本滞在中の保険が悩みどころです。
これまでは損保ジャパンの長期海外旅行保険で一時帰国中も適用されるものがあり、値段も年間数十万円くらいと手頃だったため利用していたのですが、少し前から3倍以上に値段が跳ね上がり利用しづらくなってしまいました。
Allianz Global Assistanceは日本人が日本での一時帰国の場合でも利用できるのでしょうか?だとしたら便利ですね。良い情報をありがとうございます。
あと例えば、タイで発行されているクレジットカードの付帯された海外旅行保険などは、日本での医療保険として使えたりするのでしょうか・・?
大事なのは治療費の保証だと思っていますが、そのあたりの保証がちゃんとカバーされている良いクレジットカードはご存知だったりしますか?
銀行のwebサイトなどを見ても、死亡保障や損害保障はあっても治療費についてはよく分からなかったりしたもので・・。
tktkさん
お読みいいただきありがとうございます。タイで販売されている旅行保険は、私が知っている限りでは国籍の制限はありません。日本人が日本に旅行に行った場合でも適用されます。
『タイで発行されているクレジットカードに付帯する海外旅行保険は、日本での医療保険として使えますか』というご質問については、大抵は旅行代金をカードで支払う必要がある「付帯保険」ですので、その条件を満たせば保証されるはずです。治療費の額についてはおっしゃる通りですね。ちょっと調べてみます。
ただ、僕の場合はそれだけでは心配なので、旅行の際はいつも掛け捨ての海外旅行保険に加入しています。
こんにちは。貴重な投稿ありがとうございます。今月日本へ一時帰国するところでして、助かりました。早速申し込みしました。
もし、ご存じならご教示お願いしたいのですが、病院にかかったときには、どういった対処をすれば良いのでしょうか? 保険契約書を見た限りでは、キャッシュレス利用はは出来ないみたいですが。来たばかりで、タイ語は話せないので、現地からの電話は無いものと同じです。自分で支払って、後精算するにしても、必要書類等全然分からない状態です。
お願いばかりですみませんが、もし分かっていましたら、教えて頂けますか?
よろしくお願いします。
Hamaさん、コメントありがとうございます。
記事中に「保険金請求の手順」を追記しました。ご自身でいったん建て替えておき、領収書・診断書などをもらい、タイに戻ってから用紙(ここからダウンロード)に記入、郵送で請求という手順になります。
ありがとうございます。