
タイで働いていた頃のパスポートはもう失効している、というご質問をよくいただきます。「失効していても申請できると聞いたのですが」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、申請の段階では、有効期間内のパスポートが必要です。失効したパスポートだけでは、タイの社会保険事務所で申請を受け付けてもらえません。
ただし、「失効でも大丈夫だった」という話には背景があります。順番にご説明します。
なぜ申請時に有効なパスポートが必要なのか
タイの年金(社会保険の老齢給付)を申請するときは、本人確認のためにパスポートのコピー(顔写真のページ)を提出します。これは申請書類の中で必須の書類です。
この場面で使えるのは、有効期間内の現行パスポートです。失効したパスポートしか手元にない場合は、申請に進めません。
「失効でも大丈夫」と聞いた方へ
「以前申請した知人は、失効パスポートでも大丈夫だったよ」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。実は、これは少し違うケースを取り違えている可能性が高いです。
タイの年金申請は、申請してから給付までに数ヶ月〜半年ほどかかります。その間にパスポートの有効期限が切れるという展開はあり得ます。「申請の途中で失効した」と「最初から失効していた」は別の話です。
過去の事例:申請後に失効したケース
僕がサポートさせていただいた方の中にも、最終的に失効パスポートが関わったケースはありました。
その方の場合、申請時にはパスポートが有効で、その後、日本のタイ大使館での本人確認の段階(申請から数ヶ月後)で期限切れになっていた、というケースでした。このときは運転免許証のコピーで代替して、無事に入金まで完了されています。
ただ、これは「申請の段階では有効だった」からこそ取れた対処です。最初から失効しているパスポートで申請しようとすると、入口の社会保険事務所の時点で書類が揃わず、先に進めません。
失効しているなら、まずパスポートの更新を
タイで働いていたのは20〜30年前で、その頃のパスポートはもう失効しているという方も多いと思います。その場合は、申請を進める前にパスポートの更新(新規発給)の手続きを先に済ませてください。
更新後の新しいパスポートのコピーで申請します。当時のパスポート番号と現在のパスポート番号は別物になりますが、社会保険番号さえ分かっていれば、ご本人の記録は問題なく照合できます。
当時のパスポートの情報は捨てないでください
更新後も、当時タイで働いていた頃のパスポートの情報(または現物)は手元に残しておくことをおすすめします。社会保険番号がお分かりにならない方は、当時のパスポートの顔写真ページの画像が、記録を遡って調べる際に手がかりになります。
詳しくは「社会保険番号が分からなくても、タイの年金は受け取れる?」をご覧ください。
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タイの年金制度そのものを詳しく知りたい方へ
タイの社会保険の老齢給付の仕組み、受給資格、加入期間と金額の関係などは、別記事「【完全解説】タイの老齢年金 日本人も55歳からもらえます」に詳しく書いてあります。あわせてご覧ください。
ご自身のケースが知りたい方へ
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最終更新:2026年6月

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