
タイに住んでいて、当面使わないバーツが口座に貯まってきた。普通預金に置いておくだけではもったいないから定期預金にしようか——という在住者の方向けに、2026年時点のタイの定期預金事情をまとめます。
先に全体像を言うと、大手銀行の12ヶ月定期は年1.6〜1.75%前後、中小の銀行はそれより高めというのが今の相場観です。そして金利の数字だけでなく、利息への税金15%と預金保護の上限をセットで見るのが選び方のポイントです。
金利の現在地:大手は控えめ、中小・ネット系が高い
2026年半ば時点の12ヶ月定期の目安です。
- バンコック銀行:1.65%前後
- カシコン銀行:1.70%前後
- SCB:1.75%前後
- UOB:2.00%前後(最低預入100万バーツなどの条件つき)
一方、TISCO、キアットナーキン・パトラ(KKP)、LH Bank、CIMBタイといった中小・ネット系の銀行は、大手より高い金利を出す傾向があります。特にキアットナーキンはデジタル口座で攻めた金利を出していて、以前に詳しく書きました。

注意点として、定期預金の金利はタイ中央銀行の政策金利に連動してよく動きます。キャンペーンものは特に入れ替わりが激しいので、上の数字は「大手と中小でこれくらい差がある」という相場観として見て、申し込む前に必ず各行の公表レートを確認してください。
見落としがちな税金:利息の15%が源泉徴収される
タイでは、外国人(非タイ国籍)の預金利息から15%が源泉徴収されます。金利1.75%で預けても、手取りは1.5%弱になる計算です。
これには軽減の道があって、タックスID(納税者番号)を銀行に登録すると、年間20,000バーツまでの利息は源泉徴収の適用外になります(バンコック銀行が日本語ページで案内しています)。タイで働いていてタックスIDを持っている方は、口座のある支店で登録しておくと確実に得です。
預金保護は「1人1行100万バーツ」まで
タイの預金保護制度がカバーするのは1つの銀行につき1人100万バーツまで。日本の1,000万円と比べるとかなり小さい上限です。まとまった額を定期に入れるなら、複数の銀行に分ける発想が必要になります。対象外の預金の種類も含めて、詳しくはこちらにまとめています。

正直に書くと、僕は今は定期預金をやっていません
昔はタイの銀行で定期を組んでいました。ただ今は、余裕資金はポートフォリオを組んでインデックスファンドに回すほうが自分には合っていると考えていて、定期預金は使っていません。年1%台の金利は、物価の上昇を考えると資産を「増やす」手段というより「置いておく」手段だからです。
とはいえ、これはあくまで僕の考えです。近い将来に使う予定のあるお金や、値動きのあるものに回したくないお金の置き場所として、定期預金が手堅い選択肢であることは変わりません。目的が「守る」なら定期、「増やす」なら別の手段、と分けて考えるのが良いと思います。
※この記事は2026年7月時点の情報をもとにしています。金利・税制は変わることがあるので、実行前に各銀行の公表情報を確認してください。投資判断はご自身の責任でお願いします。


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