タイで個人所得税を節税する手段はいろいろありますが、最もお得な節税方法のひとつが、この LTF(長期投資信託)の購入です。
日本人は、タイ人と比較すると所得が高いため、タイで働いている人は、所得税の負担が大くて大変ですよね。ですが、年末までにLTFを購入することで、所得税を大幅に節税できます。
簡単で、非常にお得な節税法ですので、ぜひ購入を検討してみてください。
Q. LTF って何?
A. タイの上場証券に投資する長期ファンド(Long Term Equity Fund)です。購入すると所得を控除できます。
Q. LTF で所得控除を受ける条件は?
A. 年収の15%、最大50万バーツまでが控除対象。それ以上の金額を買うこともできますが、所得控除の対象にはなりません。また、足掛け7年間保有する必要があります。例えば、2018年12月31日までに購入した場合、売却できるのは2023年1月1日以降になります。
Q. いくら還付されるの?
A. ケース(1) 所得100万バーツの人が最大限の15万バーツを購入すると、所得税3万バーツ(15万 x 20%)が還付されます。
ケース(2) 所得200万バーツの人が最大限の30万バーツを購入すると、所得税7.5万バーツ(30万 x 25%)が還付されます。
Q. リスクは?
A. 投資信託ですので元本は保証されません。下落のリスクがあります。ただし、債権を25~30%ほど含む LTF(各社が 70/30 などの名前で販売しています)を購入すれば、リスクは軽減できます。また、赤字になるのは、投資信託の価値が還付額以上に下落したとき、つまり上記の例で言えば 20~25%下落したときなので、僕は赤字になる可能性は低いと考えています。
Q. 注意点は?
A. 7年間(実際には丸5年と少し)は解約できないので、余裕資金を使って購入しましょう。あと、年初の還付申請を忘れると還付されませんのでご注意を。
Q. どこで買えばいい?
A. 銀行、証券会社で購入できます。手軽に買えるのは SCB銀行、カシコーン銀行、バンコク銀行、アユタヤ銀行などの各行です。必要な書類は、パスポートと労働許可証です。
Q. 売却益や分配金は課税される?
A. 売却益は非課税ですが、分配金は 10% が源泉徴収されます。ですので、分配金がないタイプを選んだほうが確実に得です。
Q. どの LTF を買えばいい?
A. 各社がさまざまな LTF を販売しています。上に書いたように、分配金には 10% の税金がかかりますので、分配金がなく再投資されるタイプの方が得です。また、どの LTF の価格が上がるかはわかりませんので、手数料が一番低いものを選ぶのが投資の基本です。
僕が選ぶベストLTFは、下の記事に書いてある通り、アユタヤ銀行の KFLTF50 です。僕もこれを購入しています。
お得な購入方法
アユタヤ銀行は、LTFを5万バーツ購入するごとに、100バーツ分の KFCASH という投資信託をプレゼントするキャンペーンを実施中です(2019年1月2日~12月30日購入分)。一部の投資信託は対象外ですが、KFLTF50 はこのキャンペーンの対象です。もらった投資信託はすぐに売却しても構いませんし、保持しても構いません。
また、アユタヤ銀行の場合は、アユタヤ銀行のクレジットカードを使って LTF/RMF の購入が可能です。ポイントはつかないため、メリットは支払いを遅らせることができるというだけですが、毎月5日締め・25日払いのクレジットカードですと、毎月6日に購入すれば、支払いは翌月の25日までの50日間遅らせることができます。
最後になりましたが、投資の判断はご自分で行ってくださいませ。