
タイから本帰国したあと、タイの携帯番号をそのまま持ち続けたい。そういう方は意外と多いはずです。理由はほぼひとつで、タイの銀行アプリのSMS認証(OTP)がタイの番号にしか届かないから。番号を失うと、口座は生きていてもアプリにログインできなくなります。
僕はタイ在住ですが、AISのプリペイド番号を1本、実質「維持専用」で持っていて、日本のクレジットカードからアプリで10バーツずつチャージして期限を延ばす運用を続けています。この記事ではその方法を紹介します。
仕組み:チャージ1回で有効期限が30日延びる
タイのプリペイドSIMには「有効期限」があり、期限が切れてしばらく放置すると番号は回収されて、他人にリサイクルされます。
ポイントはここです。
- チャージ(トップアップ)を1回すると、有効期限が30日延びる
- 金額は関係なし。最低額の10バーツでも30日延びます
- 有効期限は最長で365日先まで貯められる
つまり、10バーツのチャージを12回繰り返せば、期限を約1年先まで延ばせます。かかるお金は年間120バーツ、日本円で500円ちょっと。これがいちばん安い番号の維持方法です。
※2026年7月時点のAISプリペイドの仕様です。キャリアの規約変更で変わることがあります。
僕の運用:myAISアプリ+日本のクレジットカード
僕はAISなので、myAISアプリからチャージしています。
- myAISアプリを開く(タイにいるうちにログインを済ませておく)
- トップアップ画面で金額を選ぶ(10バーツでOK)
- クレジットカードで支払う(日本発行のカードで問題なく通ります)
- 有効期限が30日延びたことをアプリで確認
これを思い出したときにまとめて数回、という感じで回しています。一気に12回チャージして1年先まで延ばしてしまえば、あとは年1回の作業で済みます。
コツはひとつだけ。アプリのログインと支払い設定は、タイの番号が生きているうち(できれば帰国前)に済ませておくこと。初回設定にはSMS認証が要るので、帰国後に一から始めようとするとつまずきやすいです。
AIS以外のキャリアの場合
dtacやTrue Move Hにも、少額で期限を延ばす専用コマンド(USSDコード)があります。2026年時点の目安です。
- dtac:2バーツで30日(
*113*30*9#)、180日パック(*113*180*9#)もあり - True Move H:2バーツで30日(
*934*30#)、180日パック(*934*180#)もあり - AIS:30バーツで30日の延長コマンド(
*500*9#)もありますが、上の「10バーツチャージ」のほうが安上がりです
コマンド方式はSIMを挿した端末から発信する必要があるので、日本からやる場合はローミングが生きていることが前提になります。日本から完結させたいなら、アプリでのチャージ方式のほうが確実です。
注意点
- チャージだけでなく、月に1回はSIMを挿して電源を入れる。長期間まったく電波を掴まないと、期限内でも休眠扱いになることがあります。SMSが受信できる状態を保つのが安全です
- 番号はパスポートで実名登録されています(タイのNBTC規制。1ブランドにつき最大3枚まで)。2025年からはeKYCという本人確認の強化が進んでいて、一度失効した番号を取り戻したり、日本から新しく契約し直したりするのは、年々難しくなっています。今持っている番号を切らさないのがいちばんです
- 旅行者向けのTourist SIMやSIM2FLY(ローミングSIM)は有効期間が短く、この維持運用には向きません。SIM2FLYについては昔書いた記事があります

番号維持とセットで考えたい「銀行口座の維持」
冒頭に書いたとおり、番号を維持する目的の多くは銀行口座です。口座側にも「残高2,000バーツ以上」「年1回は動かす」といった維持の条件があって、番号とセットで管理しないと片方だけ生き残っても意味がありません。口座の維持方法はこちらの記事にまとめています。

※この記事は2026年7月時点の情報をもとにしています。各キャリアの延長条件・料金は変わることがあるので、実行前にアプリや公式サイトで確認してください。


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