タイの通信大手AISは、既存のプリペイド/ポストペイドSIMをそのまま利用できる海外ローミングサービス「READY2FLY 」の提供を始めました。
これまで、AIS が提供する海外ローミングサービスは「SIM2FLY」だけでした。この SIM2FLY ですと、タイ国内にいる人が SIM2FLY を使う場合、タイ国内では既存のSIM、タイ国外では SIM2FLY と、SIMを交換する必要がありました。しかし READY2FLY を利用するならば、SIM の交換が不要になります。
この記事では、READY2FLY の詳細を、SIM2FLY と比較しながら解説します。
目次
READY2FLY のパッケージ一覧
READY2FLY のパッケージ一覧です。
SIM2FLY と同じく、利用できる国によって、3種類のパッケージに分かれています。
上の値段は税抜価格ですので注意してください。実際にはこの価格+7% です。
READY2FLY の使い方
- プリペイドの場合は先にチャージしておく。ポストペイドの場合は後から請求されます
- *125*1#📞を押して、国際ローミングサービスを開始する(すでに開始してあれば不要)
- パッケージごとのコマンド(例えばアジア・オーストラリア版なら *111*408#📞)を押して、パッケージを申し込む
- スマホの設定から、「ローミング」をONにするとサービスの利用が始まる
SIM2FLY と READY2FLY の比較
SIM2FLY と READY2FLY には、それぞれ3種類のパッケージがあります。それぞれのパッケージごとに、サービスを利用できる国は同じですが、料金、通信容量は少し異なります。
その詳細を、以下に簡単にまとめてみました。
アジア・オーストラリア版
利用可能国(24ヶ国):日本、オーストラリア、バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、中国(チベットを含む)、香港、インド、インドネシア、イスラエル、カザフスタン、ラオス、マカオ、マレーシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、カタール、シンガポール、韓国、スリランカ、台湾、ベトナム
SIM2FLY:
初回購入時:399バーツ、容量6GB、10日間
*111*356#📞:119バーツ、容量1GB、2日間
*111*354#📞:299バーツ、容量4GB、8日間
*111*370#📞:349バーツ、容量6GB、10日間
READY2FLY:
*111*408#📞:426.93バーツ、容量6+1GB、10日間
料金はすべてVAT(7%)込みで表記しました。以下も同様です。
グローバル版
利用可能国(103ヶ国):日本、中国(チベットを含む)、ベトナム、米国、英国、インドなど(詳細は公式サイトを参照)
SIM2FLY:
初回購入時:899バーツ、容量6GB、15日間
*111*359#📞:299バーツ、容量1GB、3日間
*111*358#📞:799バーツ、容量4GB、15日間
*111*371#📞:849バーツ、容量6GB、15日間
*111*600#📞:2,699バーツ、容量15GB、1年間
READY2FLY:
*111*409#📞:961.93バーツ、容量6+1GB、15日間
ボーダー・カントリー版
利用可能国(4ヶ国):カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー
SIM2FLY / READY2FY で同じ:
*111*407#📞:99バーツ、容量2GB、7日間
READY2FLY のメリット・デメリット
SIM2FLY と比較したときのメリット、デメリットです。
メリット
- SIM の交換が不要
- いつも使っている番号をそのまま使える(SMSも利用可)
デメリット
- パッケージの種類が少ない。SIM2FLY は、通信量や日数に応じて3~4種類あるのに対し、READY2FLY は1種類だけ
- 少し割高。SIM2FLY は2回目以降が安い
READY2FLY を使うべきユーザーは?
以上を考慮すると、SIM2FLY ではなく READY2FLY を使うユーザーは、次のような方になると思います。
- SIM を交換したくない
- いつもの電話番号を外国でも使いたい(銀行のSMSを受信したい)
- 少々高くても構わない
- めったに海外ローミングを使わない(例えば年1回とか)
会社の電話で AIS を使っていて、近隣国に出張する人には READY2FLY が良さそうです。
逆に SIM2FLY を使うユーザーは、次のような方でしょうか。
- SIM の交換は面倒じゃない
- 電話番号は変わってもいい(どうせLINE・Twitterしか使わない)
- 出費は安いほうが良い
- よく海外ローミングを利用する
以上を参考に、自分にあったサービスを選択してください。
SIM2FLY については下の記事をご参照ください。