タイ~カンボジア・ポイペト国境~シェムリアップ陸路旅行(1/3 往路編)【2019年8月】

(カンボジア・シェムリアップのパブストリート)

(カンボジア・シェムリアップのパブストリート)

2019年8月10~12日に、タイ・ランシットから、カンボジア・ポイペト国境を越えて、シェムリアップまで、全て陸路で旅行してきたときの記録です。

昔は、この陸路国境を往復するだけで無限にタイに滞在できたので、バックパッカーにとってはおなじみのルートでした。しかし2019年現在は、タイの滞在許可が厳しくなり、「陸路入国は年2回まで」という制限がありますので、使う人も少なくなってきました。

しかしタイの再入国許可を持っていて、カンボジアのマルチビザを持っていれば、何回でも無料で入出国できますので、そういう方には割と気軽に通れる国境です。

タイからシェムリアップは、行き帰りともほぼ1日かかります。陸路の旅をしたいという酔狂な方向けのルートです。ちなみにドンムアン~シェムリアップはエアアジアで片道 2,000バーツ程度と格安です。僕も帰路は飛行機にすればよかった…と後悔しました(笑)

旅の準備編

カンボジア旅行で絶対に必要なものは、スマホ、SIMカード、米ドル現金でしょうか。

スマホが使えれば、現地で Agoda で宿を予約したり、配車アプリを利用したりできます。

SIMは、タイのAISにボーダー・パッケージを入れれば使えますので、まだタイ側にいて通信できるあいだに LINE Pay でチャージし、パッケージを購入しておきました。
詳細はこちらの記事を参照:

タイ AIS が販売している海外旅行用 SIM「SIM2FLY」の利用方法まとめ。パッケージ一覧、チャージ、再利用、タイでの利用、残高確認、期限確認、esimなど完全解説。50バーツで期限を1年延長して再利用しましょう。使い捨てはもったいない!

米ドル現金は、今回は用意していなかったので、ポイペトではタイバーツを使い、シェムリアップでタイバーツを米ドルに両替しました(レートは1,000バーツ=30~31.25程度)。現地で両替するよりも事前に両替した方がレートは良いです。ATMのキャッシングは、カンボジア・リエルが出てきて米ドルが出てこないので、カンボジアには向いてないでしょう。

タイ・バンコク/ランシットからロンクルア市場へ

まずはロンクルア市場を目指します。

地名についてすこし説明すると、アランヤプラテートは鉄道駅がある場所で、国境まで 5km ほど離れています。国境のタイ側がロンクルア市場、カンボジア側がポイペトです。ですので、鉄道で行く場合はアランヤプラテート駅へ、バスやバンの場合はロンクルア市場へ行きましょう。

ロンクルア市場へは、普通にバスで行ってもいいんですが、今回はカジノバスに乗ってみることにしました。

ギャンブル好きなタイ人をポイペトにあるカジノへ運ぶため、バンコク周辺からは、たくさんのVIPバス、通称カジノバスが運行されています。ルンピニー公園前と Big-C バンナー前から出ているのは有名ですが、実際にはバンコク近郊のいろいろな場所から出ています。

タイ語ですが、最新のカジノバス情報はこちらの動画を参照:

僕の近所では、Zeer ランシットから毎朝5時に出発しているということがわかりましたので、8月10日の朝4時半ころから Zeer ランシット前で待っていましたが、5時を過ぎてもそれらしいバスは来ません。。。

バスの運転手に電話すると、「Zeer ランシット前ではなく、少し先のセブンイレブンからもう発車して、いまはドンムアンだよ~」と言われてしまいました。。。

参考 Zeer ランシット近くのセブンイレブン(地図)発 ロンクルア市場行きカジノバス 毎朝5時発 電話 061-580-5622

仕方がないのでランシットのバン乗り場(地図)へ行き、6時発のバンに乗車(運賃220バーツ)。4時間かかって、10時頃にロンクルア市場に着きました。カジノバスは5時間かかりますから、結局到着時刻は一緒ですね。それなら最初からバンで良かったかも。

ロンクルア市場のバスターミナルはここ。ただし「仮ターミナル」と書いてあるので、そのうち移転するかもしれません。バンを降りたら目の前にある緑のソンテウに乗ると、10バーツで国境まで連れて行ってくれます。途中で検問があり、パスポートを確認されました。

タイ出国とカンボジア入国

国境のタイ側には多数のカンボジア男性がいて、ビザの手伝いをすると言ってくるかもしれませんが、不要ですので断りましょう。

タイ出国は、3~4人ほどしか並んでおらず、一瞬で通過しました。

橋を渡ってカンボジア側に入ると、左手にある「ARRIVAL」の窓口に人がたくさん並んでいますが、これはカジノで遊ぶタイ人用の入国手続きで、日本人はここではありません。以前はタイ人はカンボジア側の入国手続きをしなくてもよかったのですが、現在はそれだとタイ側が入国を認めないため、この窓口ができたようです。

そこから 100m ほど歩いた右手の白い建物で、カンボジアのビザを取得できます。

観光ビザはシングルが30ドル、1年マルチ40ドル、2年マルチ60ドル、3年マルチ80ドルですので、何回もくるなら3年マルチがお得です。僕は前回のカンボジア旅行で3年マルチの観光ビザを取得しています。

そのまま道路の右側を進み、「ARRIVAL」と書いてある平屋の建物に入ります。出入国カードをもらって記入してから、5~6人待ちの列に並び、パスポートと出入国カードを提出します。右手4本の指紋だけ取られました。たまに「50バーツ」と賄賂を要求されることがありますが、しばらく黙っているか、「何のお金?」と冷静に質問すれば、大抵は諦めてくれます。

カジノで軽く遊ぶ

バカラで106億円溶かした大王製紙前会長 井川意高氏の著書『溶ける』も読んできましたので、バカラで軽く遊んでみました。

僕が遊んだテーブルは、チップを使わず、タイバーツの現金をそのまま置くもの。椅子に座って最低賭け金の100バーツを Bank / Player に置くと、後ろで見ているおじさん・おばさんが手を伸ばし、僕の賭け金に重ねて現金を置いてきます。アツくなってきたら、誰の賭け金かで揉めそうです。

最初は泊まりがけで遊ぼうかと思っていたんですが、宿泊付プロモーションチップがどこも3万バーツ以上と高いこと、なにより2時間ほどバカラをやったら飽きてきたので、ポイペトを去って、シェムリアップへ行くことにしました。トータルの負け額は400万バーツ…じゃなくて400バーツでしたw

ポイペトからシェムリアップへ

ポイペトからシェムリアップへは、毎朝8時にキャピトール・ツアーのバスが出ています(バスターミナルはここ)。ですが今回はすでに午後2時を回っていますので、タクシーをシェアするしかなさそうです。

ロータリーの周辺で、適当なバイクタクシーのおじさんに「シェムリアップへ行きたい」と相談しました。「1台雇うなら1,000バーツですぐに出発できる。乗り合いなら1人500バーツだが、相手が見つかるまで待つことになる」と言われ、500バーツの乗り合いを依頼。ちょっと待てと言われ、ロータリーで15分ほど待ちます。

そのおじさんのバイクに乗れと言われ、後ろに乗って少し走り、国道沿いにある小さな旅行代理店に連れて行かれました。

この代理店のおじさんには、「お前は助手席の良い席に座らせてやるから700バーツな」と言われましたが、500バーツでないなら行かない、とキッパリ断りました。軽く吹っかけられただけのようです(笑)

その代理店で30分ほど待つと、タクシーが来ました。僕は助手席に乗り、後部座席にはカンボジア人の家族が大人4人で重なり合って乗っています。この家族はタイに遊びに行って、これからシェムリアップへ戻るところで、シェムリアップではキノコの栽培をしているそうです。

シェムリアップ泊

シェムリアップに到着し、すこし歩いて中心部へ向かいます。

ホテルへ行く前に軽く腹ごしらえ…のつもりが満腹に。

タクシーの車内で、Agoda のスマホアプリを使ってホテルを予約しておきました。

宿泊したのは、M アンコール ブティック(Agodaリンクというホテルで、パブストリートから歩いて5分程度、プール・朝食付きで 470バーツ。

シェムリアップのホテルは供給過剰だそうです。それに雨季が重なって安いんでしょうけど、タイの相場の半額といったところでしょうか。それに、今回は一人旅でしたが、2人で泊まっても同額ですからね。シェムリアップのホテルは安いと思います。

1日目の旅費

・ランシットから Zeer ランシットへの往復タクシー代:100バーツ
・ランシットからロンクルア市場へのバス代:220バーツ
・ポイペト・カジノの負け:400バーツ(タダ飯込み)
・ポイペトからシェムリアップへのタクシー代:500バーツ
・ポイペトのピザとビール代:7ドル
・ホテル:470バーツ
合計 約1,910バーツでした。

往路編はこれでおしまい。シェムリアップ滞在編、帰路編へと続きます。

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