タイのSCB銀行は、タイ全土にある約11,000軒のセブンイレブンで、24時間いつでも預入・引出ができるサービスを開始しました。タイのセブンイレブンで入出金ができるサービスは、SCB銀行が初めてです。
このサービスは、スマホの銀行アプリ「SCB Easy」を使って QR コードを生成し、セブンイレブンの店員に読み取ってもらうことで行います。ATMカードは不要です。
SCB銀行は、すでにカードレスATMサービスを行っていましたので、スマホさえあればATMで預金を引き出すことができました。これに加えて、今後はATMがなくても、スマホさえあればセブンイレブンで預入・引出ができることになります。
金額の制限は以下の通りです。
- 預入:1回あたり1~30,000バーツ。1日1口座あたりの制限が100,000バーツ
- 引出:1回あたり100~5,000バーツ。1日1口座あたりの制限が20,000バーツ
また、手数料は1回15バーツです。ただし現在は新規プロモーションとして、10バーツのクーポンがもらえるので、実質5バーツになるようです。
ただし現在は、タイのIDカードを読み取って本人確認をする必要があるため、外国人は使えないようです。。。残念。
現金引出の手順を簡単に説明します。
- 「SCB Easy」アプリを開き、「Bangking Services」→「Services at banking agent」を選択
- 「QR for withdrawal」を選択
- 現金を引き出したい口座を選択→「Counter Service at 7-11」を選択→金額を入力→「Review」をタップ
- 確認画面がでるので、間違っていなければ「Generate QR」をタップ
- QR コードが生成されるので、セブンイレブンの店員に見せる。
- レジの読み取り機にタイのIDカードを入れて本人確認し、電話番号を入力する
- セブンイレブンの店員から現金を受け取る
残念ながら、現在は外国人はこのサービスを利用できませんが、タイには数百万人の外国人がいますので、銀行としてもこのマーケットは無視できないでしょう。将来的には外国人も使えるようになるはずです。
個人的な予想としては、外国人にIDカードを発行するのではなく、スマホを使った本人確認によって使えるようになると思います。
銀行としても、ATMを設置して、メンテナンスや現金輸送のコストを掛けるよりも、セブンイレブンに委託すれば、それらのコストが不要になりますので、このサービスはメリットがありますね。
いずれにせよ、タイの銀行からは、次々と新しいサービスが生まれていますので、今後も注目していきたいと思います。