悪化するばかりのバンコクのPM2.5 ~タイの現地ツイートに見る現状

First HDR Cityscape of Bangkok

2019年の1月から悪化するばかりのバンコクの大気汚染と PM2.5。

タイ政府はさまざまな対策を行っていますが、発生源であるディーゼル車の排気ガス、工場のばい煙、野焼きなどを取り締まる様子はあまり見られません。バンコクでは、マスクを着用する人が増えてきました。

この記事では、2019年1月30日のバンコクの様子を、現地のツイートを中心にご紹介したいと思います。

目次

バンコクの風景

↑ テレビ局 Thai PBS のツイート。

「今朝は風が弱く、空気が動いていないので、バンコクとその周辺の大気汚染は昨日と同じか、少しひどくなる」と伝えています。

写真を見ると、空気の汚れがひどいですね。

↑ ふだんは赤丸のところに見えるバイヨークタワーが、今日は大気汚染のせいで見えない!という驚きの光景です。

そして突然の休校

↑ そして大気汚染があまりにひどいため、バンコク都知事は、バンコク都内にある学校437校を、本日1月30日12時~2月1日まで休校にすると発表しました。

突然の発表ですので、お子さんを学校に送り出してから出勤した保護者は、対応に苦慮したのではないでしょうか。

政府の対策(と称するもの)

↑ 政府は大気汚染を緩和するためと称して、アソーク交差点にある高層ビルの屋上から散水しました。

しかし専門家によると、ただ散水するだけでは効果は低く、水の粒子を細かくする必要があるとのこと。

効果がないのに、政府は対策をしているポーズを取っているだけだという批判も出ています。

↑ 係官がバスターミナルにある赤バス141台の排ガスを検査したところ、全台が基準を満たしており問題なしという驚きの結果に。老朽化した赤バスなのに、全台が合格するってありえるんでしょうか?

市民からは通報が相次ぐ

タイの市民からは、SNS を通じて大気汚染の発生源(と思われるもの)の通報が活発になっています。

↑ バンコク・サトーン通りにある有名ホテルが煙を出しているという指摘に対して、ホテル側は「ボイラーのばい煙で、放出は1日あたり10~15分程度」と説明しています。

↑ こちらは交通ラジオ局のツイート。ディーゼル車が大量の排気ガスを出しており、これが PM2.5 の原因のひとつと指摘しています。バンコクではこういう車をよくみかけます。

↑ バンコク・トック通りにある造船所で、ここ何日間か何かを焼き続けており、薬品のような悪臭がする、大気汚染の原因だと、市民からの通報があったそうです。

↑ こちらのアルミ鋳造所から、煙が毎晩出ているとの通報。ご丁寧にグーグルマップの座標付きです。

今後はどうなる?

政府の対策は問題の解決にはなっていないようですし、2月末ころに雨が降るまで改善されないんじゃないでしょうか。

バンコクではマスクも品薄、空気清浄機は品切れになっていると聞きます。

なんとか2月末までをやり過ごすしかないですね。