タイのAISで、iPhone XR にデュアルSIMを設定してもらいましたので、その手順をご紹介します。
いままでの僕の電話環境は
- iPhone XR (タイ版のSIMフリー機) + 会社用AISのSIM
- ガラケー + 個人用AISのSIM
となっていました。これを、
- iPhone XR (タイ版のSIMフリー機) + 会社用AISのSIM + 個人用AISのSIM
の1台にまとめてしまおう、という作戦です。
タイでは2018年10月末に、デュアルSIMに対応した iPhone XS/XR の発売が開始されました。AIS、true などの通信各社も、11月からデュアルSIMへの対応を開始しています。
このデュアルSIMを使えば、携帯電話を2台持つ必要はなくなりますので、AISに行って、設定をしてもらうことにしました。
近所の Telewiz に行くが断られる!
まずは近所の Telewiz という AIS の代理店に行きました。窓口で、「デュアルSIMの設定をしてほしいんですが」と聞くと、ここではできないとのこと。直営の AIS ショップでないとできないそうです。
というわけで、フューチャーパーク・ランシットにある AIS ショップに行きます。
AIS ショップでデュアルSIMの設定を依頼する
フューチャーパーク・ランシットの AIS ショップで、受付機に自分の電話番号を入力し、そこにいた担当の方に「デュアルSIMの設定をしてほしい」と伝え、順番を待ちます。
最近は順番待ちの残り人数を SMS で通知してくれますので、ストレスが少なくて済みますね。
順番が来たので、カウンターに行って担当者のお兄さんに、「デュアルSIMの設定をしてほしい」と伝えます。このセリフ、今日はもう3回くらい言ってます。。。
どちらの番号を eSIM にするか、それが問題だ
ここで iPhone XS/XR のデュアルSIMについて少し説明します。
iPhone XS/XR のデュアルSIMは、普通の SIM が2枚入るのではなく、1枚は普通のSIMですが、もう1枚は eSIM という、物理的な実体のない、データだけの SIM です。SIM の情報を iPhone に書き込むことで設定します。eSIM について詳しく知りたい方は、こちらの記事『iPhone XS、XRのデュアルSIMはどうやって使うのか』などを参照ください。
で、「仕事の電話番号を eSIM に設定してほしい」とお願いしたところ、「大事な番号は、eSIM にしない方が良いですよ。電話機が壊れたとき、普通の SIM なら差し替えて他の電話機で使えますが、eSIM だとそれができませんから」と諭されました。
確かに、海外への旅行中に壊れたら、eSIM では iPhone を買い直す必要がありますが、普通の SIM なら、スマホを買い直して、SIM を差し替えるだけで使えるというのはメリットです。ですので前言は撤回して、使用頻度が少な目の、私用の電話番号を eSIM にしてもらうことにしました。
身分証明書の提示を求められましたが、携帯電話に保存してあるパスポート写真を見せるだけで大丈夫でした。また、eSIM にするSIMは持ってこなかったのですが、それでも大丈夫とのことです。
QRコードをもらい、iPhone でスキャンする
担当のお兄さんは、たまに自分の携帯電話をいじりながら、作業を進めます。手順書か何かを見ながら進めていたようです。作業が終わると、eSIM アクティベート用の QRコードを印刷してくれました。
iPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」を選ぶと、QRコードのスキャン画面が開きますので、もらったQRコードを読み取ります。そうすると、eSIM に私用の電話番号が登録されました。この時点で、いままで使っていた私用の電話番号のSIMは使えなくなっています。
この QR コードはまた使えるので取っておいてね、と言われました。
デュアルSIMの設定完了!
「仕事」と「個人」、2つのSIMが使えているのがわかります。この「仕事」は自分の好きな名前に変えられます。
また、どちらのデータ通信を使うのか、どちらをデフォルトの通話回線にするのかも、自由に設定できます。
Sim2Fly は eSIM にできない!
この eSIM では、複数の電話番号を登録しておいて、好きな番号に切り替えて使うことが可能です。SIM はプリペード、ポストペイドのどちらでも大丈夫です。番号を何個も持っている人は、いちいち SIM を差し替える必要がなくなるので便利ですね。
僕はもう1枚、海外旅行のデータ通信に使う Sim2Fly のSIMを持っていますので、「Sim2Fly の SIM を eSIM に登録できませんか?」と聞いたところ、「Sim2Fly は登録できないんですよ」というお返事でした。残念です。
将来は全て eSIM に置き換わるのでは!?
実物がいらないデータだけの eSIM。使ってみると便利そうです。
現在は物理的な SIM が主流ですが、電話会社が SIM の製造・発行・修理・交換にかかっている手間も相当なもの。SIM がなくなれば、消費者も通信会社も手間が減ってバンザイではないでしょうか。
近い将来には、現金、銀行の通帳・ATM カード、本などと同じように、SIM もなくなる運命にあるのかもしれませんね。