あなたの大事な人は、異国の地で命の危機に陥っていないだろうか? ~ 海外でうつ病になったら

2018年9月、日本人女性がコンドミニアムから転落死

2018年9月12日に、バンコク中心部のコンドミニアムで、住人である35歳の日本人女性が転落死するという事件がありました。

女性は友人に、2人の幼い子供の子育てや仕事に追われる夫について不満を漏らしていたそうで、タイ警察はストレスが原因での自殺と見て捜査を進めています。

(引用元記事:バンコクのコンドミニアムで日本人女性が転落死、自殺か

亡くなった原因は不明ですが、育児によるストレスがあったかもしれないということで、

・亡くなった女性には、うつ病/産後うつ病の兆候があったのでは?
・もし誰かがうつ病の兆候に気付いていたら、命は助かったのではないか?

ということが気になっています。

うつ病は、死に至ることもある深刻な病気です。

あなたと一緒に異国の地で暮らす家族は、うつ病になっていないでしょうか? もしその兆候があれば、隣にいるあなたのサポートが必要です。

この記事では、うつ病と、海外でうつ病になったときの対処について考えています。

うつ病とは?

うつ病は、誰でもなる可能性があり、放置しておくと命にかかわる、非常に深刻な病気です。

しかし、こころの不調のサインは、自分ではなかなか気づきにくいため、身近にいるご家族の方の気づきがたいへん重要になります。

うつ病のサインには、

  • 体の面:睡眠の変化、食欲・体重の変化、疲労がとれない
  • こころの面:憂うつ感、おっくう感、焦り、不安感
  • 行動の面:遅刻・欠勤、出社拒否、会話・日常生活の変化

などがあります。
奥さんやご主人、ご家族や身近な人に、このような変化がないでしょうか? 気にかけてあげてください。

産後うつとは?

亡くなった日本人女性には、4歳と3ヶ月の2人のお子さんがいらっしゃいました。

産後うつ病とは、分娩後の数週間、ときに数カ月後まで続く極度の悲しみや、それに伴う心理的障害が起きている状態をいいます。

(引用元:MSDマニュアル家庭版

産後うつを治療しないと、数カ月間から数年間続くことがあり、自殺願望を持つことがあります。うつ病と同じく、とても深刻な病気です。女性だけでなく、男性もなることがあります。

最近の調査では、『妊産婦死亡、自殺が1位』という結果も出ており、産後の時期は要注意です。

うつ病の兆候があったらどうすればいい?

まずは受診を

日本にいる場合は、すぐに近くの心療内科を受診してください。

しかし海外、例えばバンコクにいるときはどうすればいいの?ということですが、ツイッターで頂いたご助言によると、言葉が違っても何でも、まずは病院で診察を受けたほうが良い、とのことです。

タイの「こころのでんわ」

タイの「こころのでんわ」は、1997年から活動しているボランティア団体で、異国で悩みを抱え孤立する日本人が、日本語で相談できる場となるために設立されました。

もしあなたが一人で悩んでいるなら、気軽に相談してみましょう。病院や専門家の紹介も受けられます。

  • 相談料無料、名乗る必要もなく、秘密厳守
  • 電話受付:日・月・火曜の午前10時~午後4時
  • 電話番号:02-392-2680
  • 紹介記事:邦人の孤立や自殺防ぐ 「こころのでんわ」タイで16年 在タイ日本国大使館が表彰

バムルンラード病院

バムルンラード病院では、医師と日本人カウンセラーが連携してくれるそうです。

オンラインカウンセリング

Twitter で紹介していただきました。オンラインカウンセリングというのもあるそうです。

cotree(コトリー)は、不調だけど病院に行くほどではない、カウンセリングも不安&という方に、自宅で受けられるビデオ/電話やメッセージによるオンラインカウンセリングを提供。悩みに応じて臨床心理士などのカウンセラーとマッチングもできます。

おわりに

今回の件では、Twitter でたくさんのご助言をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。この記事が、今回のような悲しい事件を少しでも減らすお役に立てば幸いです。

最後になりましたが、亡くなられた女性のご冥福を心からお祈り申し上げます。