取引先のタイ企業は大丈夫?不安なら【DBD e-Service】で登記簿を確認!


タイで登記されている企業と新規取引を始めるときや、タイ企業の信用調査をしたいときは、タイの商務省事業開発局(กรมพัฒนาธุรกิจการค้า)で、その会社の会社登記簿(取締役の一覧を含む)と決算書を確認するのが基本です。

登記簿と決算書は、事業開発局のウェブサイトから無料で見ることもできますが、登記の簡単な内容でしたら、事業開発局の公式アプリを使っても見ることができます。

それが DBD e-Service アプリです。

DBD e-Service アプリ

ダウンロードリンク [iOS版] [Android版]

iOS版は、タイの Apple ID を使わないとダウンロードできないかもしれません。もしタイの Apple ID を持っていない場合は、【iPhone】外国のAppleIDをクレジットカード無しで取得する方法 を参考に、タイの Apple ID を作って、iTunes Store の ID をタイの Apple ID に切り替えてから、アプリをダウンロードしてください。

使い方

iOS 版の画面を使って使い方を説明しますが、Android でも同じだと思います。

アプリを起動すると、この画面が出ます。残念ながらタイ語のみで、英語には切り替えられません。

上の画面で、左下にある虫眼鏡のアイコンをクリックすると、下の画面に切り替わります。

一般企業を調査する場合は、上の画面の一番上にある、人の顔があるアイコンをクリックします。そうすると、下の画面に切り替わります。

上の画面の空欄に、調べたい企業の13桁の納税者番号を入力し、矢印をスライドすると、画面の下側に該当する企業が出てきますので、企業名をタップすれば、登記内容を見ることができます。

結果の見方

下の画像のように、企業の名称、納税者番号、法人種別、登記日、登録資本金、住所などが出てきます。

スクロールすると、下の画像のように、事業種別、事業目的、提出済み決算書、取締役名簿が出てきます。ここで大事なのは、上の画像では「2555, 2556, 2557, 2558, 2559」と年度が仏暦で表示されている、提出済み決算書です。

タイの企業は、商務省に決算書を毎年提出することが義務付けられていますが、たまに何らかの理由で、決算書を提出していない会社があります。そういった会社は要注意です。

ただし、決算書を提出してから、データが反映されるまでには少し時間がかかります。2016年(=仏暦2559年)末の決算書の提出期限は6月末頃ですので、7~8月頃には反映されているはずです。

事業開発局のウェブサイトから、詳細な登記内容を見ることもできますが、このアプリを使えば、出先でもスマートフォンを使って簡単に調べられるので便利ですね。タイで事業や取引をされる方は、ぜひ入れておきましょう。