【2019年最新版】タイでLTFを買って所得税を節税♪

タイで個人所得税を節税する手段はいろいろありますが、最もお得な節税方法のひとつが、この LTF(長期投資信託)の購入です。

日本人は、タイ人と比較すると所得が高いため、タイで働いている人は、所得税の負担が大くて大変ですよね。ですが、年末までにLTFを購入することで、所得税を大幅に節税できます。

簡単で、非常にお得な節税法ですので、ぜひ購入を検討してみてください。

Q. LTF って何?

A. タイの上場証券に投資する長期ファンド(Long Term Equity Fund)です。購入すると所得を控除できます。

Q. LTF で所得控除を受ける条件は?

A. 年収の15%、最大50万バーツまでが控除対象。それ以上の金額を買うこともできますが、所得控除の対象にはなりません。また、足掛け7年間保有する必要があります。例えば、2018年12月31日までに購入した場合、売却できるのは2023年1月1日以降になります。

Q. いくら還付されるの?

A. ケース(1) 所得100万バーツの人が最大限の15万バーツを購入すると、所得税3万バーツ(15万 x 20%)が還付されます。
ケース(2) 所得200万バーツの人が最大限の30万バーツを購入すると、所得税7.5万バーツ(30万 x 25%)が還付されます。

Q. リスクは?

A. 投資信託ですので元本は保証されません。下落のリスクがあります。ただし、債権を25~30%ほど含む LTF(各社が 70/30 などの名前で販売しています)を購入すれば、リスクは軽減できます。また、赤字になるのは、投資信託の価値が還付額以上に下落したとき、つまり上記の例で言えば 20~25%下落したときなので、僕は赤字になる可能性は低いと考えています。

Q. 注意点は?

A. 7年間(実際には丸5年と少し)は解約できないので、余裕資金を使って購入しましょう。あと、年初の還付申請を忘れると還付されませんのでご注意を。

Q. どこで買えばいい?

A. 銀行、証券会社で購入できます。手軽に買えるのは SCB銀行、カシコーン銀行、バンコク銀行、アユタヤ銀行などの各行です。必要な書類は、パスポートと労働許可証です。

Q. 売却益や分配金は課税される?

A. 売却益は非課税ですが、分配金は 10% が源泉徴収されます。ですので、分配金がないタイプを選んだほうが確実に得です。

Q. どの LTF を買えばいい?

A. 各社がさまざまな LTF を販売しています。上に書いたように、分配金には 10% の税金がかかりますので、分配金がなく再投資されるタイプの方が得です。また、どの LTF の価格が上がるかはわかりませんので、手数料が一番低いものを選ぶのが投資の基本です。

僕が選ぶベストLTFは、下の記事に書いてある通り、アユタヤ銀行の KFLTF50 です。僕もこれを購入しています。

タイで節税のためにLTFを買っているけど、どのLTFを買えばよくわからない、結局どれが得なんだろう?と迷っている方のために、タイの銀行・証券会社が販売している全80本のLTFを調査・比較して、ベストのLTFを選びました。

お得な購入方法

アユタヤ銀行は、LTFを5万バーツ購入するごとに、100バーツ分の KFCASH という投資信託をプレゼントするキャンペーンを実施中です(2019年1月2日~12月30日購入分)。一部の投資信託は対象外ですが、KFLTF50 はこのキャンペーンの対象です。もらった投資信託はすぐに売却しても構いませんし、保持しても構いません。

また、アユタヤ銀行の場合は、アユタヤ銀行のクレジットカードを使って LTF/RMF の購入が可能です。ポイントはつかないため、メリットは支払いを遅らせることができるというだけですが、毎月5日締め・25日払いのクレジットカードですと、毎月6日に購入すれば、支払いは翌月の25日までの50日間遅らせることができます。

最後になりましたが、投資の判断はご自分で行ってくださいませ。

コメント

  1. タイアンズ より:

    いつも大変役に立つ情報を載せて頂きありがとうございます。

    LTFについてですが、購入した時に還付申告が必要なのはもちろんですが、売却した時も確定申告した際に申し出ないといけないと聞きました。
    実際に税務署を呼び出され、売却した書類を提出するよう言われたことがあります。
    確定申告に使用するフォームとは別のフォームに記入しなければいけないようです。
    どのように何のフォームに記入すればいいのかわかりません。。。
    もしご存じでしたら教えてください。

    • nisizawa より:

      定められた期間(5年~7年)を保有したあとの売却でしたら、申告は不要ですよ。
      何年に購入されたのを、何年に売却されたのでしょうか?

      • タイアンズ より:

        ご返信ありがとうございます。
        5年保有後(2012年12月購入)2016年1月に売却しました。
        2016年の確定申告の時に税務署に呼び出されました。
        更にその前の年も意味のわからない理由で税務署に呼び出され、パスポートだけ見せて終わったことがありました。。。

        • nisizawa より:

          それですと5年経過しているので問題ないはずです。
          タイ語の掲示板を検索したところ、税務署の係官が誤解して、5年経過していないと判断するケースもあるようです。まずはLTFの取引履歴を見せて、条件に違反していないことを説明してはいかがでしょうか。
          また、所得の15%を超えて購入してはいませんか?その場合は、所得の15%を超えて購入した分のキャピタルゲインを、所得として申告しなければなりません。

          • タイアンズ より:

            15%超えしてなかったのですが。。。
            これから2017年の確定申告をしますので、もしまた呼び出されたらこちらに情報載せますね。
            みなさんの参考になるよう詳しく話を聞いてみます。

  2. タイアンズ より:

    最新情報です。
    有識者に聞いたところ、やはり税務署に申し出が必要だそうです。
    15%越えしていなければ非課税なので所得としての申告は不要ですが、購入額と売却額を申し出る必要があるとのこと。
    理由はわかりませんが。。。
    やはり何かのフォームに記入しなければいけないようです。オンラインだとどうなんでしょう。。。

    • nisizawa より:

      わかりました。
      個人所得税の申告用紙 Phor.Ngor.Dor.90 (http://www.rd.go.th/fileadmin/tax_pdf/pit/PIT90_150157.pdf)の3ページ目、左側の5番に、LTF の売却価格を記入する項があります。

      5. เงินค่าขายหน่วยลงทุนคืนให้กองทุนรวมหุ้นระยะยาว:LTFの売却価格
      ราคาทุน:投資額
      เงินส่วนต่างกรณีราคาขายมากกว่าราคาทุน:売却額が投資額より大きい場合、その差額
      □ ยกเว้น:免税
      □ ไม่ยกเว้น:非免税(9)

      条件を満たしているなら、免税にチェックを入れて、差額を「免税」に記入すれば大丈夫です。

  3. タイアンズ より:

    なるほど!情報ありがとうございます。
    LTF売却した時に申告する必要があるとは、ほとんどの方が知らないようですね。

    • nisizawa より:

      お恥ずかしながら、私も知りませんでした。あとで記事に追記しておきます。

  4. ゴン太 より:

    いつも勉強させて頂いております。
    大変参考になる、情報ありがとうございます。私も先日LTFを購入致しました。
    もし、おススメ積立保険会社の情報などがありましたら、是非記事にして下さい。

    宜しくお願い致します

    • nisizawa より:

      ゴン太さん、いつもお読みいただいているとのこと、ありがとうございます。
      LTFは現時点では来年で終了となっていますので、いまのうちですね。
      保険はどこで買ってもほとんど同じですので、ご近所の銀行や、知り合いのエージェントさんなど、便利なところで買ってかまわないと思います。記事にしていないのは、そういう理由で、特におすすめの会社がないためです。

      • ゴン太 より:

        ご連絡ありがとうございます。
        LTFは来年で終わるとの事ですが、節税出来なくなると言う事ですか。

        又、保険の件、承知致しました。
        ご回答ありがとうございます。

        • nisizawa より:

          2019年まではLTFを買って節税できます。売却時の免税恩典もそのままです。
          法律が改正されない限り、2020年以降はLTFによる節税はできなくなります。

          • ゴン太 より:

            早速のご回答ありがとうございます。

            是非、引き続き継続して欲しい物です。
            今後とも、色々勉強させて頂きます。
            微力ながら応援しております。